竜の国のご都合主義？

驚きは急にやってくる

何とか誤魔化したい…

魔法陣に入った途端、光に身を包まれるのかと思ったら、地面から自分の身体に巻き付くような不快感に包まれた。
そして、不快な手に掴まれ、何処かに引っ張られる感じがして、恐怖と不快感に溺れ、暴れながら抵抗した。そして意識が途切れた。

そう、この世界での過去の僕は…

前世の自分が神様とのやりとりを…その時に思い出して、二つの別々の意識がもう一度…
意識が途切れた時に混ざり合った…

そうだよ。何だか訳がわからないが、そんな感じなんだ。
それを一体どう説明したら良いんだ？？
説明のしようが…

何だか過去に作っていたゲームの案件にあったストーリーの様な気もする。
とりあえず作って…わずかな期間だけ…

最後に、どうまとめるか悩んで、これを元に作ったもう一つの方を販売したんだ。
いわゆる…そう、ボツネタだ。
そして、この登場人物をモブとして登場させたんだった。

本当に一瞬しか出してなかった気がするから、このモブである僕がどうなったかは…うん。
無いな…

『竜人の国』にいた黒髪に黒い瞳の男の子が、急に消えた…
その後、瘴気が各地に広がって、『聖女』とかの討伐隊が頑張ったという、王道のストーリーに、色々色を付けた冒険ストーリーゲームにしたんだ。

僕は、きっかけのモブ…

でも、実際の現実は、確かに消えたが…戻ってきた…

なら、僕に求められる事は？？

「あ～～～～～～っ、わからん！！！」

両手で頭を抱え込む。

「大丈夫ですか？」

そう言って、ジャスティスがお茶を準備してくれた…