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極秘プラン
なんやかんやで進みます
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グレイス父様と話していたら、カイル様と亜紀様が私を探しにきた。
「亜希子ここにいたの?」
「カイル様。亜紀様。おはようございます。」
私の挨拶に対し、亜紀様が変な顔をしています。
「亜希子?亜紀様って………」
悲しそうです。ごめんなさい……
「あぁ、アキ父さん。私が言ったからですよ。ほら、お2人とも年齢や身分が有りますからね。下手に呼び捨てではアキコが後ろ指さされたり、貴族社会で足を引っ張られても困りますから……」
グレイス父様がオーバーリアクションで答えてくれた。
「そうですね、アキ!?そんな悲しそうな顔をしないで。アキコが辛い思いをしないためなら、そこは納得しないとね。」
カイル様が亜紀様をたしなめる。
「そうですね。わかってはいるのですが……寂しいですね。」
カイル様の腕から離れ、私を抱きしめる。
「亜希子。私達は家族です。そして、私は兄です。例え呼び名が変わろうと……大切な妹を守ります。これからも守らせて下さいね。」
「守る役目は取られそうですけどね………」
クスクス笑いながらカイル様が話されます。
「カイル!!」
「大丈夫ですよ。私が健在ならば、私の家族は全力で守りますから。特にアキに泣かれたら困りますからね。」
ウインクしながら、私を抱きしめていた腕を外して自分の腕の中に閉じ込めています。
あらら………
「あ~~っ、父上!目の毒ですから、2人きりの時にどうぞ……」
グレイス父様。流石です。
慣れてらっしゃる。
4人でカイル様の書斎に行きます。
養子縁組みの書類の件で。
書類はほぼ出来ており、私のサインがあれば完成らしい。
それを神殿に提出して終わりだとか……提出はカイル様が直ぐにしてくるからと言われ、支持された 箇所にサインする。
サインを終えて、書類を渡すとカイル様の姿が消えました。
直ぐに念話で声が頭の中に響いてきます。
念話ってこんな感じなんだ……
『提出終了。無事受理されたから安心しなさい。少し弟の所に行ってくるから。お土産期待してて。』
「亜紀様?こんなに早く受理するものなの?」
「ん~~~多分、カイルが何かしたのでしょうねー。まぁ、無事受理されたのなら良いでしょう。グレイス!」
「何でしょうか?」
「亜希子のお披露目をしないといけないと思うのだけど……」
「そうですね。ちょうど5日後に我が家で簡単なパーティを開催する予定だったのでその時にお披露目しましょう。私は一度自宅に戻ります。アキコは……」
「アキコは前日ぐらいにそちらに行く事にしましょう。」
「亜紀さ……」
「大丈夫です。亜希子は心配しないで良いですよ。」
「でも、パーティでしょ?ダンス踊れないよ!!」
「大丈夫。そこはカイルが昔作った良いものがあるから……マナーも勉強できるから」
「詰め込みですか?」
「ふふっ、取っておきの魔道具があるから、それを使いましょう。昔私も使ったんですよ。グレイスも使ったし………ね。」
「あぁ、あれですね。父上力作の」
どうもとっておきの秘策があるようです。
頑張ろうっと!
「亜希子ここにいたの?」
「カイル様。亜紀様。おはようございます。」
私の挨拶に対し、亜紀様が変な顔をしています。
「亜希子?亜紀様って………」
悲しそうです。ごめんなさい……
「あぁ、アキ父さん。私が言ったからですよ。ほら、お2人とも年齢や身分が有りますからね。下手に呼び捨てではアキコが後ろ指さされたり、貴族社会で足を引っ張られても困りますから……」
グレイス父様がオーバーリアクションで答えてくれた。
「そうですね、アキ!?そんな悲しそうな顔をしないで。アキコが辛い思いをしないためなら、そこは納得しないとね。」
カイル様が亜紀様をたしなめる。
「そうですね。わかってはいるのですが……寂しいですね。」
カイル様の腕から離れ、私を抱きしめる。
「亜希子。私達は家族です。そして、私は兄です。例え呼び名が変わろうと……大切な妹を守ります。これからも守らせて下さいね。」
「守る役目は取られそうですけどね………」
クスクス笑いながらカイル様が話されます。
「カイル!!」
「大丈夫ですよ。私が健在ならば、私の家族は全力で守りますから。特にアキに泣かれたら困りますからね。」
ウインクしながら、私を抱きしめていた腕を外して自分の腕の中に閉じ込めています。
あらら………
「あ~~っ、父上!目の毒ですから、2人きりの時にどうぞ……」
グレイス父様。流石です。
慣れてらっしゃる。
4人でカイル様の書斎に行きます。
養子縁組みの書類の件で。
書類はほぼ出来ており、私のサインがあれば完成らしい。
それを神殿に提出して終わりだとか……提出はカイル様が直ぐにしてくるからと言われ、支持された 箇所にサインする。
サインを終えて、書類を渡すとカイル様の姿が消えました。
直ぐに念話で声が頭の中に響いてきます。
念話ってこんな感じなんだ……
『提出終了。無事受理されたから安心しなさい。少し弟の所に行ってくるから。お土産期待してて。』
「亜紀様?こんなに早く受理するものなの?」
「ん~~~多分、カイルが何かしたのでしょうねー。まぁ、無事受理されたのなら良いでしょう。グレイス!」
「何でしょうか?」
「亜希子のお披露目をしないといけないと思うのだけど……」
「そうですね。ちょうど5日後に我が家で簡単なパーティを開催する予定だったのでその時にお披露目しましょう。私は一度自宅に戻ります。アキコは……」
「アキコは前日ぐらいにそちらに行く事にしましょう。」
「亜紀さ……」
「大丈夫です。亜希子は心配しないで良いですよ。」
「でも、パーティでしょ?ダンス踊れないよ!!」
「大丈夫。そこはカイルが昔作った良いものがあるから……マナーも勉強できるから」
「詰め込みですか?」
「ふふっ、取っておきの魔道具があるから、それを使いましょう。昔私も使ったんですよ。グレイスも使ったし………ね。」
「あぁ、あれですね。父上力作の」
どうもとっておきの秘策があるようです。
頑張ろうっと!
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