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自国を思い
帰ろう……
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少しずつ体力をつけようと彼がいない時にトレーニングをする。
と言っても、ストレッチや筋トレだ。
あと、庭の散歩と称して出歩いても見た。
彼の目の届くところでしていたためか、特に何も言われなかった。
『無理はだめだよ。』のみだ。
食事も美味しくいただいた。
だいぶと体力が戻ってきた気がする。
魔力の方も、少しずつ回復してきた。
これなら、いけるんじゃないかなぁ……
彼の方は忙しそうに執務室で仕事をしたり、出かけたりしていた。
朝出かけて、夕方には戻ってくる。
どこに出かけているのかはわからない。
時折、疲れた表情も見受けられた。
お世話になっているのに、疲れて帰ってくる彼を見捨てて国に帰ってもいいのか………
少し自問自答したが、この期に帰らないと、帰れない気がした。
だから、密かにお礼のつもりでハンカチに刺繍をし、手紙も書いてみた。
それをテーブルに置いて……
「ごめんなさい。私は帰ります。お世話になりました。」
そう言って会釈をし、エルとカイトにもらったもう一つのお守りがわりを起動させる。
彼らとの繋がりで帰れるはず。
「エル、カイト。私を受け止めて!!」
魔力を展開して飛んだ。
彼らの元に。
自分の国に……
助けてもらって、求めてもらって嬉しかったし、感謝もしてる。
でも、国の事が心配だから……
もう少し、時間をください。
前向きに考えてみるから……
時空を超えて、自国の自分の家、彼らの元に飛んだ。
ドンとぶつかる衝撃と抱きしめてくれる感じがした。
「ラフィ?」
「無事でよかった。心配たんだよ。物凄く嫌な予感がして!!」
「ごめんなさい。心配かけて……」
少し魔力を使いすぎた。クラクラする……
「顔色が悪い。直ぐに休んで。」
「とっておきの回復薬持ってくるからね。」
2人に抱き抱えられるようにして、寝室のベットに寝かされた。
「兄上は?」
「大丈夫ですよ。術式も解除してるし、医師に診ていただきましたから。」
「つい最近から、職場復帰されてますよ。流石、鍛えてる騎士は違いますね。」
そうなんだ……良かった……
「砦とかは?皇女殿下は?」
「それらは私達には……詳しくは解りかねます。でも、今はラフィの方が大切です。さぁ、飲んで!!」
そう言って、小瓶を渡された。
少しフローラルの香りがする。苦く無い……良かった。苦いの苦手だものね……
「ラフィように、特別調合です。そのまま寝てくださいね。結界も張っときますね。」
「大袈裟では?」
「何事も無ければ良いんです。」
無理やり寝さされる。
疲れもあり、安心感んもありで一気に落ちていった……
と言っても、ストレッチや筋トレだ。
あと、庭の散歩と称して出歩いても見た。
彼の目の届くところでしていたためか、特に何も言われなかった。
『無理はだめだよ。』のみだ。
食事も美味しくいただいた。
だいぶと体力が戻ってきた気がする。
魔力の方も、少しずつ回復してきた。
これなら、いけるんじゃないかなぁ……
彼の方は忙しそうに執務室で仕事をしたり、出かけたりしていた。
朝出かけて、夕方には戻ってくる。
どこに出かけているのかはわからない。
時折、疲れた表情も見受けられた。
お世話になっているのに、疲れて帰ってくる彼を見捨てて国に帰ってもいいのか………
少し自問自答したが、この期に帰らないと、帰れない気がした。
だから、密かにお礼のつもりでハンカチに刺繍をし、手紙も書いてみた。
それをテーブルに置いて……
「ごめんなさい。私は帰ります。お世話になりました。」
そう言って会釈をし、エルとカイトにもらったもう一つのお守りがわりを起動させる。
彼らとの繋がりで帰れるはず。
「エル、カイト。私を受け止めて!!」
魔力を展開して飛んだ。
彼らの元に。
自分の国に……
助けてもらって、求めてもらって嬉しかったし、感謝もしてる。
でも、国の事が心配だから……
もう少し、時間をください。
前向きに考えてみるから……
時空を超えて、自国の自分の家、彼らの元に飛んだ。
ドンとぶつかる衝撃と抱きしめてくれる感じがした。
「ラフィ?」
「無事でよかった。心配たんだよ。物凄く嫌な予感がして!!」
「ごめんなさい。心配かけて……」
少し魔力を使いすぎた。クラクラする……
「顔色が悪い。直ぐに休んで。」
「とっておきの回復薬持ってくるからね。」
2人に抱き抱えられるようにして、寝室のベットに寝かされた。
「兄上は?」
「大丈夫ですよ。術式も解除してるし、医師に診ていただきましたから。」
「つい最近から、職場復帰されてますよ。流石、鍛えてる騎士は違いますね。」
そうなんだ……良かった……
「砦とかは?皇女殿下は?」
「それらは私達には……詳しくは解りかねます。でも、今はラフィの方が大切です。さぁ、飲んで!!」
そう言って、小瓶を渡された。
少しフローラルの香りがする。苦く無い……良かった。苦いの苦手だものね……
「ラフィように、特別調合です。そのまま寝てくださいね。結界も張っときますね。」
「大袈裟では?」
「何事も無ければ良いんです。」
無理やり寝さされる。
疲れもあり、安心感んもありで一気に落ちていった……
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