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緊急事態
ラフィを見つけて
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ん?
執務室で仕事をしていたら、違和感と焦燥感に見舞われた。
一体何が起こっているのか……
放っている間者から、私の愛しいラフィの国と、隣接している国との間で戦闘が勃発したとあった。
ラフィとの思い出の砦。そこでの暴発及び奮闘。
砦は落ちていないと連絡は受けている。
あの国から、特に要請は受けていないから、何かあればすぐに軍を動かせれるようにはしてあるが……
それ以外に、私の愛しいものの母国であり、現在彼女がいるのだから、何かあれば直ぐに守るよう、いく人か潜ませてもいる。
しかし、兄君のであるカルディアが、消息不明であるらしいし、ラフィが従軍して砦に入ったとの連絡も受けているから、心配だ。彼女は優しく真面目であるから、トラブルに巻き込まれていないだろうか………
彼女に付けた守りが作動した感覚が……
「エリオス、いるか?」
金色のストレートヘヤーで、眼鏡をかけた男が、側に来る。
「殿下?いかがされましたか?」
「嫌な予感がする。このまま飛ぶ。」
「殿下?」
エリオスにそれだけ伝えると、ラフィのネックレスを頼りに飛ぶ。彼女の元に……
時空を渡り、飛んだ先は、河岸。
「ラフィは何処に?」
彼女に渡してあるネックレスを頼りに、魔力行使で飛んできたのだから、この近くで間違いないはずだが……
蔓の繭のような物を見つけた。
「この中か。これは魔石の発動か……ならば」
無詠唱で解除する。
スルスルと蔓が解け、中に傷ついて眠っている彼女がいた。
腹部と背部に血の跡がある。
血は止まっているようだが……
そっと傷の確認をする。
ラフィの持っている剣にも血が付いているが……
そっと何が起こったのか過去を探る。
「傀儡の術で、刺されたか……それと、身代わりの術を自身にかけてもいるのか……」
身代わりの術を解き、代わりに傷をつける相手に返す術を遠隔でかける。これなら、ラフィが護りたいものを、守ることができるだろう。そして、彼女の傷を癒すため、治癒魔法をかける。
傷は治せるけど、失った血液は戻せない。ただ、少しでも増やせるように治癒力を増強させることはできる。これで、失った血液を急いで作ることができるだろう。後は、私の魔力を少し渡せば……
ラフィの唇を少し開けさせ、口づける。そして、そのまま魔力を流し込んだ。
蒼白くなっていた顔色が、少し赤みが出てきた。
後は、もう少し休ませたほうが良いだろう。
彼女の剣から、血のりを魔力で除去し、鞘に戻す。
彼女に付けていた者達に、心話で指示を出し、彼女を抱き上げて、自分の城に転移した。
「お帰りなさいませ………姫君?」
「エリオス、部屋の準備を、メアリを呼んで。」
「少しお待ち下さい。」
そう言って、エリオスは部屋を出ていった。
私はソファーに座り、膝の上に横抱きで愛しいラフィを抱きしめる。
「無事でよかった。」
「殿下、準備ができました。お連れいたしますね。」
「あぁ、私が運ぶから、着替えなどを頼む。」
呼びに来たメアリにそう言うと、壊れ物を抱きしめるように、そっと運ぶ。
準備された、私の隣の部屋。
その部屋の寝室のベットにそっと横たえる。
拡がる髪を一房持ち、口づけて…
「頼む」
そう言って、寝室を出る。
ホッとため息を吐き、彼女の無事を心から神に感謝した。
そして、過去視でみた、赤髪の頬に傷のある男を思い出す。
ラフィの兄君を傀儡とし、ラフィを傷つけさせた男。
許せない。どうしてくれようか………
「殿下?」
「隣国に、赤髪で右頬に傷のある男がいたな……」
「確か、禁術を使うことができるとか……言われている男ですか?」
「そうだ、その男が私の宝を傷つけた。許せない事だ。」
「はぁ~~~、馬鹿な男ですね。捕らえたらよろしいですか?」
「あぁ、泳がせても害しかない。殺さず捕えろ。どの様な手を使ってもかまわん。生きる事が苦痛だと思うぐらいの罰を与えよう。」
「了解しました。では直ぐに。」
そう言って、エリオスは部屋を出ていった。
「殿下、終わりました。」
「すまないな。このまま、彼女専属で世話を頼む。私の宝物なんだ。」
「畏まりました。今は席を外しますね。御用の際は、お呼びください。」
そう言って、出ていった。
ベットで眠っているラフィ。顔色も少しずつ良くなっている。
そっと彼女の頬を撫で、唇を落とす。
「もう、私の腕の中に捉えても良いだろうか。心配で仕方がない。ラフィ、私の愛しい人。私はいつまで待てば良い?」
そう言いながら、ベットの側に椅子を置き、彼女の手を握りしめながら側にいた。
執務室で仕事をしていたら、違和感と焦燥感に見舞われた。
一体何が起こっているのか……
放っている間者から、私の愛しいラフィの国と、隣接している国との間で戦闘が勃発したとあった。
ラフィとの思い出の砦。そこでの暴発及び奮闘。
砦は落ちていないと連絡は受けている。
あの国から、特に要請は受けていないから、何かあればすぐに軍を動かせれるようにはしてあるが……
それ以外に、私の愛しいものの母国であり、現在彼女がいるのだから、何かあれば直ぐに守るよう、いく人か潜ませてもいる。
しかし、兄君のであるカルディアが、消息不明であるらしいし、ラフィが従軍して砦に入ったとの連絡も受けているから、心配だ。彼女は優しく真面目であるから、トラブルに巻き込まれていないだろうか………
彼女に付けた守りが作動した感覚が……
「エリオス、いるか?」
金色のストレートヘヤーで、眼鏡をかけた男が、側に来る。
「殿下?いかがされましたか?」
「嫌な予感がする。このまま飛ぶ。」
「殿下?」
エリオスにそれだけ伝えると、ラフィのネックレスを頼りに飛ぶ。彼女の元に……
時空を渡り、飛んだ先は、河岸。
「ラフィは何処に?」
彼女に渡してあるネックレスを頼りに、魔力行使で飛んできたのだから、この近くで間違いないはずだが……
蔓の繭のような物を見つけた。
「この中か。これは魔石の発動か……ならば」
無詠唱で解除する。
スルスルと蔓が解け、中に傷ついて眠っている彼女がいた。
腹部と背部に血の跡がある。
血は止まっているようだが……
そっと傷の確認をする。
ラフィの持っている剣にも血が付いているが……
そっと何が起こったのか過去を探る。
「傀儡の術で、刺されたか……それと、身代わりの術を自身にかけてもいるのか……」
身代わりの術を解き、代わりに傷をつける相手に返す術を遠隔でかける。これなら、ラフィが護りたいものを、守ることができるだろう。そして、彼女の傷を癒すため、治癒魔法をかける。
傷は治せるけど、失った血液は戻せない。ただ、少しでも増やせるように治癒力を増強させることはできる。これで、失った血液を急いで作ることができるだろう。後は、私の魔力を少し渡せば……
ラフィの唇を少し開けさせ、口づける。そして、そのまま魔力を流し込んだ。
蒼白くなっていた顔色が、少し赤みが出てきた。
後は、もう少し休ませたほうが良いだろう。
彼女の剣から、血のりを魔力で除去し、鞘に戻す。
彼女に付けていた者達に、心話で指示を出し、彼女を抱き上げて、自分の城に転移した。
「お帰りなさいませ………姫君?」
「エリオス、部屋の準備を、メアリを呼んで。」
「少しお待ち下さい。」
そう言って、エリオスは部屋を出ていった。
私はソファーに座り、膝の上に横抱きで愛しいラフィを抱きしめる。
「無事でよかった。」
「殿下、準備ができました。お連れいたしますね。」
「あぁ、私が運ぶから、着替えなどを頼む。」
呼びに来たメアリにそう言うと、壊れ物を抱きしめるように、そっと運ぶ。
準備された、私の隣の部屋。
その部屋の寝室のベットにそっと横たえる。
拡がる髪を一房持ち、口づけて…
「頼む」
そう言って、寝室を出る。
ホッとため息を吐き、彼女の無事を心から神に感謝した。
そして、過去視でみた、赤髪の頬に傷のある男を思い出す。
ラフィの兄君を傀儡とし、ラフィを傷つけさせた男。
許せない。どうしてくれようか………
「殿下?」
「隣国に、赤髪で右頬に傷のある男がいたな……」
「確か、禁術を使うことができるとか……言われている男ですか?」
「そうだ、その男が私の宝を傷つけた。許せない事だ。」
「はぁ~~~、馬鹿な男ですね。捕らえたらよろしいですか?」
「あぁ、泳がせても害しかない。殺さず捕えろ。どの様な手を使ってもかまわん。生きる事が苦痛だと思うぐらいの罰を与えよう。」
「了解しました。では直ぐに。」
そう言って、エリオスは部屋を出ていった。
「殿下、終わりました。」
「すまないな。このまま、彼女専属で世話を頼む。私の宝物なんだ。」
「畏まりました。今は席を外しますね。御用の際は、お呼びください。」
そう言って、出ていった。
ベットで眠っているラフィ。顔色も少しずつ良くなっている。
そっと彼女の頬を撫で、唇を落とす。
「もう、私の腕の中に捉えても良いだろうか。心配で仕方がない。ラフィ、私の愛しい人。私はいつまで待てば良い?」
そう言いながら、ベットの側に椅子を置き、彼女の手を握りしめながら側にいた。
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