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学祭

材料を渡して

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持って帰った素材を特別性の保冷庫に入れる。

過去の魔道士が特別性に作ってくれたもので、鮮度を保ちながら長期間保存できる優れものだ。
魔石などは、直ぐに魔道士科に運び込まれた。
魔道士科の先生たちも大喜びで、生徒たちに所定の場所に運ぶよう指示する。

「流石ですね。素晴らしい素材をいつもありがとうございます。そうそう、ラフィは明日は魔道士科での授業でしたね。明日は今回の材料を使って学祭販売のを作りますから、何が良いか考えておいてくださいね」

魔道士科の先生であるイザイラ先生が楽しそうに声かけてきた。
明日は加工か……少し疲れそう……でも、頑張らないとね。

「ラフィの作ったものなら、俺たちも欲しいな」
「この前作ってた装飾、綺麗で効果抜群だったものね」
「そうそう、今回も楽しみ。まぁ、1番欲しかったのあの方が購入されたんだっけ?」
「そういば……そうだったね。買い占める勢いだったのを、一人3個までにしたんだよね」

友人達がそう話していたが、それは去年の学祭の事?
その時は、裏方だったから、どんな販売現場状況だったかは知らないし、兄様達の案内役をさせられてたしなぁ………
そう言えば、他の国の方達も来てたんだっけ?
留学で当学院に他国から生徒が来ているから、その関係で……

まぁ、買ってくれて、値下げすることもなく、すぐさま完売してたから、当時はみんなで喜んでたんだけどね。
売り上げは、みんなで打ち上げパーティーと称して使ったり、卒業生に卒業記念品を後輩達で購入したり、作って渡すための材料費にしたりしたんだけど……

「ラフィ、戻るよ!」

少しぼーっと考え事をしていたから、いつのまにか置いてかれそうになる。

「待って、今行く!」

慌ててみんなの後を追いかけた
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