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遠征という名のお楽しみ

準備してます

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粗大な大自然を堪能したくて、父に頼んで遠征に連れて行ってもらうことになった。

近衛騎士団団長である父は騎士団団長と共に合同演習で遠征に行くこともあるのだ。
皇太子も総指揮として参加するらしい。
兄も今回参加するらしいから、久しぶりに会える。
楽しみだ。

弟が、「僕も行きたい!!」って言ってたけど、母に却下された。
「行きたいなら、馬に乗れて、魔法術でも剣術でも少し出来るようになってからよ!!」
との事。この頃は弟も師匠について学んでるんだ。
がんばれ!!

さてと、連れて行ってもらうんだから、荷造りは自分でしないとね~~
身体は5歳でも、精神年齢はもっと上。だから、このぐらいは余裕~~
衣装ケースにせっせと詰める。

ん??

エルがやってきて、
「良いもの作ってみました」
と言って、ショルダーバッグに似た鞄を持ってきた。

「エル?」

ピンバックルの所に何故か石のような物が付いている。
石に触るようにエルに促され、触れてみると、魔法陣のような物が展開した。

「何?」
「これで、この鞄の持ち主認証が出来ました。ラフィにとっては便利な何でも収納バックで、他の人にとってはただの鞄です。」

何でも収納?まるで4次元ポケットみたいな感じ?

促されるまま、鞄の中に荷物を入れると………入る入る。どんどん入る。
面白いから、救急箱やスタミナドリンク。
簡易ベットも入れてみた。

「凄い。でも、こんなに入れてる感が無い!!しかも、欲しいものを思い浮かべると出てくる~~。ぱっと見は 鞄の中、空っぽなのに~~」

「ちなみに、食材を入れても大丈夫ですよ。」
「………………」

凄過ぎる。チートだチート。

「ラフィ以外には作るつもりないですから、内緒で使ってくださいね」
使い方は気をつけさせて貰います。武器とか入れて運べなんて言われたら嫌だものね~

エルと楽しく荷造りし終わり、明日は朝早くから出発だ。
だから、もう寝よう!!
ワクワクしながら眠りにつく。
ふふっ…楽しみ~~~



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