番だと言われて囲われました。

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時は過ぎ

カイルの嫉妬と亜希子の準備

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亜希子と別れ廊下を歩いていると、カイルと出会う。

「カイル、おはようございます。昨日はムリを言って………」

カイルに抱きこまれ、最後まで言わせてもらえなかった。

「頭では理解してるのですが、心がついてきませんでした。亜紀愛してます。」

そう言うと、頬に、唇に、首筋にと貪られていく。
もう、いい歳なのに……と思うのですが、止まりそうもない……と言うか、どこ触ってるんですか!!

「カイル……ここは廊下です。やめてください……」
「すみません……」

それだけ言って、抱き上げられ、寝室に連れ込まれる。

「カイル……亜希子と朝食の約束もしてるのに……やめ……ん~~~~」

下で口内を貪られ、両手を一つにまとめられる。
カイルの両手で身体を撫でられる。また魔力で拘束された……

肩や鎖骨。胸元から下腹部と撫でられ、自身を擦り上げられる。
「はぁ……ん……やめ……あぁ……」
カイルの髪で腹部や大腿が撫でられる。自身を咥えられ、舌先で突かれたりする。
いつの間にか香油が蕾に塗られ、熱い………
指で出し入れされ、特に感じる場所を刺激される

頬に涙が伝いながら、髪を振り乱してしまう。

「アキ、そんな顔で煽らないで……可愛過ぎる……」

両足をカイルの肩に乗せられて開かされ、蕾にカイル自身をあてがわれる。

「アキに対しては心が狭くてすまない。諦めて……」

そう言って突き入れられ、揺さぶられる……

「あん……ん……はぅ……」

部屋中に叫声が響き渡る。

「カイル………イク………あぁ……」

目の前が真っ白になる。
体の奥でカイルの弾ける感じがすると同時に、自分自身も弾けてしまった……
カイルのものを全て私の中で吸収させようとするかのように揺さぶられ、抱きしめられた

「アキ、大丈夫か?」
身体を綺麗にしてもらい、着替えさせられ、膝の上に横抱きにされ、抱きしめられていた。
「カイル……やり過ぎです!」
文句を言うも、すかさず口づけされ、なだめられた……
本当に、仕方ない人です。

「そういえば、時間は?」
「朝食の準備はさせているから、アキコを迎えに行こう。グレイスと何か話してるようだから、グレイスも朝食に誘おう。」

そう言って、抱き上げて歩こうとするから、止めた。

「大丈夫ですから、歩きます。亜希子とグレイスは何処に?」
一瞬不機嫌になるも、亜希子の前では嫌だと言い切り、納得させた。
兄としてのメンツもあるんです。これだけは譲れません!

カイルが魔力で居場所を特定して案内してくれる。
いた。亜希子とグレイスだ。
ん?亜希子、元気がないなぁ……
別れる前はそんな事なかったのに、どうしたんだろう?

「亜希子ここにいたの?」
「カイル様。亜紀様。おはようございます。」

私の挨拶に対し、亜希子が他人行儀に「様」付けで呼んできた。
「様」無しで呼ぶように言ったのに……
思わず表情が暗くなる。

「亜希子?亜紀様って………」

悲しくなる。何故?
亜希子も表情が暗い……

「あぁ、アキ父さん。私が言ったからですよ。ほら、お2人とも年齢や身分が有りますからね。下手に呼び捨てではアキコが後ろ指さされたり、貴族社会で足を引っ張られても困りますから……」

グレイスがオーバーリアクションで答えてきた。

確かに目上の者に対して呼び捨てはいけないだろう。
わかっていて敢えて亜希子にお願いしたのだが、やはり近い未来、皇太子妃として貴族社会で生きるのだから……
そう言う事か……
それなら、私の我がままを通すわけにはいけないだろう……

「そうですね、アキ!?そんな悲しそうな顔をしないで。アキコが辛い思いをしないためなら、そこは納得しないとね。」

カイルが私をたしなめる。

「そうですね。わかってはいるのですが……寂しいですね。」

カイルの腕から離れ、亜希子を抱きしめる。

「亜希子。私達は家族です。そして、私は兄です。例え呼び名が変わろうと……大切な妹を守ります。これからも守らせて下さいね。」

「守る役目は取られそうですけどね………」

クスクス笑いながらカイルが口をはさむ。

「カイル!!」
「大丈夫ですよ。私が健在ならば、私の家族は全力で守りますから。特にアキに泣かれたら困りますからね。」

ウインクしながら、亜希子を抱きしめていた腕を外され、カイルの腕の中に閉じ込められる。

亜希子の前で……
亜希子が頬を染めて、照れたように微笑んでいる。
恥ずかしい……

「あ~~っ、父上!目の毒ですから、2人きりの時にどうぞ……」

グレイスがカイルに注意する。
いつものやり取りだ。

亜希子は朝食を済ませていたようで、今回はガマンする。
その代わり、先に済ませたいからと、4人でカイルの書斎に行く。
そう、養子縁組みの書類の件で。

書類はほぼ出来ており、亜希子のサインがあれば完成だ。
そして、それを神殿に提出して終わりだ。
提出はカイルが直ぐにしてくるからと言といい、亜希子にサインする場所を指示してサインをもらう。

亜希子のサインを終えて、書類を受け取ると、カイルの姿が消えた。
直ぐに念話で声が頭の中に響いてきます。
念話ってこんな感じなんだ……いつも驚かされる。

『提出終了。無事受理されたから安心しなさい。少し弟の所に行ってくるから。お土産期待してて。』

相変わらず、早いですね。どんな手を使ったのやら……

「亜紀様?こんなに早く受理するものなの?」
亜希子が心配そうな、そして不思議そうに聞いてきた。

「ん~~~多分、カイルが何かしたのでしょうねー。まぁ、無事受理されたのなら良いでしょう。グレイス!」
「何でしょうか?」
「亜希子のお披露目をしないといけないと思うのだけど……」
「そうですね。ちょうど5日後に我が家で簡単なパーティを開催する予定だったので、その時にお披露目しましょう。私は一度自宅に戻ります。アキコは……」
「アキコは前日ぐらいにそちらに行く事にしましょう。」
「亜紀さ……」
「大丈夫です。亜希子は心配しないで良いですよ。」
「でも、パーティでしょ?ダンス踊れないよ!!」
「大丈夫。そこはカイルが昔作った良いものがあるから……マナーも勉強できるから」
「詰め込みですか?」
「ふふっ、取っておきの魔道具があるから、それを使いましょう。昔私も使ったんですよ。グレイスも使ったし………ね。」
「あぁ、あれですね。父上力作の」

亜希子のコロコロ変わる表情を懐かしく思いながら微笑んでしまう。
そうと決まれば、そちらの準備をしよう。
亜希子が恥をかかないように……自信が持てるように……

する事を頭の中でリストとして作る。
もう、朝食はいいか。
昼食と一緒にとろう。
カイルもいない事だし……

側にいる執事にその旨を伝え、頼んだ。

「いつも無理を言ってすまないね。ありがとう。」

と言葉をそえて
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