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散々カイルに貪られ、足腰が立たなくなる。
「少しやり過ぎました……」
と言いながらも、ニコニコしながら世話をするカイルが憎らしい……
カイルの魔力により体力回復させ、夕食までには何とか普通に動ける様になった。
子供達と夕食を取り、今後のことをカイルから話す。
長男グレイスと次男イオニスは自宅で家庭教師に付き勉学に励み、学園中等科に入る予定を伝えられた。
長女のリジアーナは年齢が来たら家庭教師をつけるとの事。
そして、自宅で勉学中も家庭教師が来ない時は、これから開設する施設で他の子達と学ぶ様にと話した。
「これから開設する施設とは?」
「今日、屋敷を一つ購入したと言ったでしょ。そこに子供達を預かりながら、勉学や剣術。その他を学ばせて外の世界に送り出そうと思うのです。ちょうど暇をしていた者がいましてね、引き受けてくれたのですよ。」
暇な知り合いなどいるのだろうか………
ふと疑問に思った事が小声で出た様だ。
「伯父の騎士団長だったアレキウス殿下が、家督も息子に譲られたみたいでね。子育ても済んでゆっくりしようと思っていたらしいのですが、元々そういう人間ではないので、退屈になったみたいでね。ちょうど良かったので、子供達の教育を頼んだんです。奥方も教養深い方でね、喜んで協力してくれるとか。アレキウス殿下の自宅近くの屋敷を買ったのでそれも好都合と………」
どうしました?
そんな顔で覗いてくる。
「もしかして、この前話したから?」
「元々、国でも問題視していたのです。露頭に迷った子供達が増えると犯罪が増え、治安維持が困難になり、国が腐敗すると……ですが、予算や色んなしがらみが有りますからね。でも、個人で運営できるならどうかと……で、養子縁組手続きの時に、父と弟に話は通してきたんです。父や弟個人で少し投資してもくれるようにね。1週間程改装工事や準備でかかりますが、その後子供達の希望や意欲で入ってもらおうと思っています。この事業が上手くいけば、他のところにもと考えているので、少し見守ってくださいね」
確かに始めてすぐに上手くいくとは限らない。なら、自分も協力したい。
「カイル、私にも協力させて頂けますか?」
「勿論です。初めからそのつもりですよ。よろしくお願いしますね。」
ふふっ…と笑っている。
そこまで話を進めてきてるだなんて……さすがだ……
改めて尊敬してしまう。
そっと側に寄ってきて、耳許で囁く
「だから、またご褒美もらいますね」
思わず顔が赤くなる。
「アキ父様?」
子供達が不思議そうな顔をして見ている。
「どうしたんでしょうね。」
クスクス笑うカイル。
これからの生活が楽しみでもあり、困ってしまう事が多々出てくるのでは………と悩んでしまうのは仕方ないと思う。
頑張ろう……
「少しやり過ぎました……」
と言いながらも、ニコニコしながら世話をするカイルが憎らしい……
カイルの魔力により体力回復させ、夕食までには何とか普通に動ける様になった。
子供達と夕食を取り、今後のことをカイルから話す。
長男グレイスと次男イオニスは自宅で家庭教師に付き勉学に励み、学園中等科に入る予定を伝えられた。
長女のリジアーナは年齢が来たら家庭教師をつけるとの事。
そして、自宅で勉学中も家庭教師が来ない時は、これから開設する施設で他の子達と学ぶ様にと話した。
「これから開設する施設とは?」
「今日、屋敷を一つ購入したと言ったでしょ。そこに子供達を預かりながら、勉学や剣術。その他を学ばせて外の世界に送り出そうと思うのです。ちょうど暇をしていた者がいましてね、引き受けてくれたのですよ。」
暇な知り合いなどいるのだろうか………
ふと疑問に思った事が小声で出た様だ。
「伯父の騎士団長だったアレキウス殿下が、家督も息子に譲られたみたいでね。子育ても済んでゆっくりしようと思っていたらしいのですが、元々そういう人間ではないので、退屈になったみたいでね。ちょうど良かったので、子供達の教育を頼んだんです。奥方も教養深い方でね、喜んで協力してくれるとか。アレキウス殿下の自宅近くの屋敷を買ったのでそれも好都合と………」
どうしました?
そんな顔で覗いてくる。
「もしかして、この前話したから?」
「元々、国でも問題視していたのです。露頭に迷った子供達が増えると犯罪が増え、治安維持が困難になり、国が腐敗すると……ですが、予算や色んなしがらみが有りますからね。でも、個人で運営できるならどうかと……で、養子縁組手続きの時に、父と弟に話は通してきたんです。父や弟個人で少し投資してもくれるようにね。1週間程改装工事や準備でかかりますが、その後子供達の希望や意欲で入ってもらおうと思っています。この事業が上手くいけば、他のところにもと考えているので、少し見守ってくださいね」
確かに始めてすぐに上手くいくとは限らない。なら、自分も協力したい。
「カイル、私にも協力させて頂けますか?」
「勿論です。初めからそのつもりですよ。よろしくお願いしますね。」
ふふっ…と笑っている。
そこまで話を進めてきてるだなんて……さすがだ……
改めて尊敬してしまう。
そっと側に寄ってきて、耳許で囁く
「だから、またご褒美もらいますね」
思わず顔が赤くなる。
「アキ父様?」
子供達が不思議そうな顔をして見ている。
「どうしたんでしょうね。」
クスクス笑うカイル。
これからの生活が楽しみでもあり、困ってしまう事が多々出てくるのでは………と悩んでしまうのは仕方ないと思う。
頑張ろう……
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