番だと言われて囲われました。

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いきなり「番い」と言われました

可愛い

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皇帝である父と皇太子である弟に念話で連絡する。
番が現れた事と、今後の事について。
父も弟も喜んでいた。
直ぐに会わせるよう言ってきたが、それは拒否した。
まだ全てを囲い込んだわけではない。
それに、可愛すぎて見せるのがもったいない。

彼ら異世界からきた『番』は魔力を持たないから、魔装具を付けた。
私の魔力を行使して練り込んだもの。
守りと拘束。そして、私の魔力を貯めれるもの。
これで、少しは生活に必要な事はできる。
あくまで、私の魔力を注ぐ必要があるが……

護衛も世話をするメイドも決め、指示した。
そっと自分の部屋に戻り、眠っている彼を見る。
愛おしさが湧き上がる。
しばしの寝顔を堪能して、横に滑り込む。
腕の中に抱きしめて眠った。

朝日が昇り、小鳥のさえずりに目を覚ます。
いつも眠りが浅いが、今日はグッスリと寝たようだ。
腕の中ににいる愛しいものに安堵した。

もう少ししたら目覚めそうだ。
瞼が震えている。

目覚めた彼は暴れ出した。何故か隣に私がいて驚いたようだ。

何故抱きしめられているんだ???
そんな表情だ。

顔が赤く染まっている。耳もかなり真っ赤だ。可愛い。

「何なんだ~~~~」
と唸っている。
ふふふっ……


身動ぎながら、抱きしめる腕を外そうとしているようだ。離すはずがない。
この腕の檻から逃がさない……

くっくっく

笑いが出た。
ふっ、あははははっーーー
「何がおかしい。離せ!!」
可愛い。
「ごめんごめん。あまりにも愛らしいから、寝たふりして観察してたよ」

拘束をはずし、両腕をおさえた。
上にのしかかり、拘束する。

「なっなっな…………」
あまりの衝撃に声が出ないようだ。頬を赤く染めている。

「ふふふっ、どうしてこんなに可愛いんだ。こんな可愛い生き物がいるなんて、信じられないよ。しかも私の物。番だなんてね………」

耳元で息を吹きかけるように話した。身震いしている。

「そうだ、君の名前聞けなかったね?私はカイル。カイル  シュナイゼルだ。君の名は?」
じっと見つめる。

「名前、教えて………でないと、もっと可愛がるよ……………」

耳元で囁く。どうしたらいいのかパニックになっているようだ……

「教えてくれないのかなぁ~~」
首筋を舌で舐める。そして、唇を這わし、ツキッとした痛みを感じさせた。

「ふふっ、次はどうしようかなぁ~~」
「も…………」
「も?」
「森  亜紀。いや、アキ  モリだ。だから、やめて…………」
「アキか。」
「じゃあ、カイルって呼び捨てで呼んで。そしたら今はやめてあげる」

首筋から鎖骨に唇を滑らして、胸元へ落とす。
前ボタンの寝衣は片手で開けて…………

「やん………ふっ………うっ………あぁ………やめ………」

可愛い鳴き声。

「ふふっ、言ったでしょ、カイルと呼んで。出ないとやめないよ。早くしないと止まらなくなるけど……良いの?」

胸の頂にをおとす。

「カイル~~~~や………やめてくれ……」

「ふぅ、残念。せっかく味わおうと思ってたのに……約束だからね。次からもカイルと呼んで。様とかはなしだ。守れなかったらお仕置きね。」

クスクス笑いながら、離れる。

「そうそう、アキ、君は私の番だ。私からは逃げられないよ。逃がさないけど………」

はぁはぁ……息があがったままだ。
可愛いな~~~

「あと、君の部屋は僕の部屋の隣だけど、寝室はここだからね。」
にこやかに爆弾発言を落とす。

「と、そうだ。たぶんこの皇国には君が言っている敵陣はいないよ。」
「???」
「君は変わった乗り物に乗ってこの城の近くの森にいたんだ。かなりの怪我をしてね。私の魔力で治療したけど、痛みが少し残っていたからね。今まで寝てる間に私の魔力を注いで痛みをけしていたんだけど……どうかなぁ……」

「魔力??新たな医療名??」
「ん~~~~ちょっと違うけど……それはまた今度話すよ。たぶんここは君にとって異世界だ。何年か毎に現れる異世界人だね」

僕のような人間がいる時にね………現れるんだよ……

「君は僕の番だ。愛しい人だよ。」
「番?」
キョトンとしているなぁ、そんな姿も可愛いよ。

「そう、君の世界にも白鳥とかいるかなぁ、あの番とほぼ一緒だよ」
「………………………」
「あっ、ちなみに、性別は関係ないから……」
「………………………」


クスクスと笑ってしまった。
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