番だと言われて囲われました。

いきなり「番い」と言われました

この世界

カイル  シュナイゼル。

彼はこのシュナイゼル   皇国の第1皇子だった。

彼は双子であり、政治よりも研究に興味を示し、弟に皇太子の席を譲ったと。
双子であるが、二卵性なのか、弟は父親に似て、自分は母親に似ているらしい。

弟は父親以上に政治に強く、国政をほぼ任されているらしい。

自分は魔力関係の研究に特化し、自身の城で研究ずくしの生活を送っているのだとか。

ここは魔力が溢れた世界。
日常生活に魔力を使うだけの人もいれば、戦や守りで使う人もいる。
ただ、皇族男子だけは差があるが、特殊な力を持つらしく、その力が強すぎると身体が耐えかねて暴走。
周りを巻き込み、死に至る らしい。
場合によっては国も世界も破壊し尽くすとのことだ。

俄かには信じられなかった。

そんな暴走を止めるべく、異世界からやってくる『番』

『番』

魔力を持たない者。よって、魔力持ちであるものが、番に魔力を分け与えるのだとか……
俄かには信じられない。

しかし、いろんな魔力操作を見せられて、納得せざれなかった。

そうか、敵国の人間に捕まったのではなく、異世界で保護されたのか……

目の前には外国人とも思える白に近い銀色の髪と紫の瞳。
かなり上の軍服を着ている男性。

本当に背も高いなぁ。しかも男の私でも驚く美丈夫だ。

「少しは納得してくれましたか？」

そういって、また触りに来る。
この国の住人はスキンシップ過多なのか。
日本人の自分には考えられなかった。

しばらくの攻防の末、唇はしっかりと貪られた。

「私は男だ！！！！」

私の抗議は馬の耳に念仏状態だった。

なぜ？