番だと言われて囲われました。

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いきなり「番い」と言われました

目覚めて

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目覚めたのは柔らかい寝具の中。

起き上がろうとしたが、少し痛みを感じた。

「ぐっ」

「あぁ、急に起き上がらないほうがいい。君は大怪我をしていたのだから。いくら怪我を治したからといって、多少の痛みはのこる。少し横になって休んだほうがいい。」

そう言ってそっと横たわらされた。

眼を見張る………

ここは何処だ。
目の前の人は敵か??
私は作戦を失敗して拘束されたのか………だが、この扱いは………

目の前には外国人。
白に近い銀色の髪と紫の瞳。
かなり上の軍服を着ている男性。
背も高くしっかりとした体躯だが、細身。
しかも男の私でも驚く美丈夫だ。

「君、名前は?目が覚めたなら、水でも飲む?」

ベッドにクッションを敷き詰めて、少しもたれれるように横たわらせてくれている。
声をかけて、コップを渡された。

中には冷たい水が入っている。
飲むのを躊躇した。
敵陣なら、何か入ってるかもしれない……

「ん?どうした?あぁ、毒が入ってると思ったのか?」

少し思案する動作をみせ、コップを取り上げられた。

少し飲んで見せられる。

なぜか色っぽく見えてしまい、頬が熱い。

「ね、安全だから飲んで。それとも………」

なかなか受け取らない私は…………

その美丈夫の顔が近ずく。
思わず同様して、固まった。

唇が開いてしまうのは仕方がないだろう………同様しまくりだ……

片手で顎を掴まれて、煽った水を流し込まれた。
もう片方の手で抱き抱えるようにして頭を支えられ、口移しで飲まされる。
初めは抵抗したが、苦しくなり嚥下した。

クスクスと笑いながら、もう少し飲むかと聞かれたが、返事ができない。

ただ、頬が、全身が熱い。
赤面しているのだろう。
あまりの展開についていけない。

何を思ったのか、そのまま再度唇が合わさる。
下唇を食み、口の中に舌が入ってくる。

痛みが少し出そうだが暴れてみる。
しかし、抱き込まれ、身動きができない。

そっと唇を離して呟く。

「そんなに暴れると痛みが出ますよ。可愛い………」

そう言ってさらに貪られた。

息が上がる。
ボーツとする………

そのまま、耳を食み、首筋を舐め………ツキッとした痛みを感じた。

「綺麗な首筋にこれを付けましょう」

そう言って首に何か巻かれた。

「キツくはないでしょ?これで貴方は私の物です。」

何をいっているんだ??

「あぁ、病み上がりの貴方に無理はさせれませんね」

そう言って、私の目の前に手をかざす。

眠気が襲う。

「もう少し休んでください。後で起こしに来ますから」

意識が闇に堕ちる…………
額に頬に温かく、柔いものが触れる。
先ほどの彼の唇だ
なぜ…………………
そのまま落ちてしまった。

「ようこそ我が国へ。やっと来てくれた。私の……私だけのもの……ふふっ、番いとはこんな感じで愛しさが湧き上がるのですね………初めてです。」

クスクス笑う……

眠りについた者の短い髪にそっとくちづける。

「もう少し、休んでいてくださいね………」

そっと扉を閉めて部屋を後のする。

部屋に守りの結界を張って……外の護衛にも声かける。

「眠っているので、静かにおねがいしますね」
「「はっ」」
簡単に騎士の礼をとる。

その部屋を後にした。




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