64 / 65
異世界生活
女神からの神託
しおりを挟む
で、最初の目的地についた。
今日の宿泊予定の神殿に荷物を下ろしていく。
「エイジ様、とりあえず休憩を。神殿の者達も出迎えてくれていますし。」
クリスに促されて馬車から降りる。
大丈夫だって言うのに、「慣れておられないでしょ。」と言って毎回手を差し伸べられるんだ。
何処の令嬢だよ。俺男だぞ!!
そう思うのだが、せっかく差し伸べられている手を無視して降りるのもどうかと思って、結局その手を借りるんだ。
負けたわけではないんだ!
クリスはその度に嬉しそうにしているから…無視もできそうにないし…
周りの騎士達のあたたかい目が何とも言えないのも気のせいという事にしよう。
「ようこそおいで下さいました。私はこの神殿を任されているベルドと申します。お茶の準備も出来ておりますから、荷物を下ろされましたら是非。」
「ベルド殿。この度はありがとうございます。」
そう挨拶したのは付いてきた神官職の一人だった。
今回に付いてきた神官の中では上位の者らしいけれど、この巡礼の旅よりも姉の方についていたかったらしい。
少し機嫌が悪い感じに見えるし、俺に対しての接し方も何と言うか…
『あいつ、なんかやな感じだ。ちょっと転けさせていい?』
シオンがそう言ってくるから、ダメだと言い聞かせた。
俺に直接文句を言ってきたわけではないが、陰で文句を沢山言っているらしい。
どうせ、俺は姉のおまけだよ。悪かったな!
シオンは見た目思いっきり猫だもんな。神獣だって言っても、あえて皆んなの前でその力を見せてきたわけではない。
俺とクリスは知っているけど…
あの時見たもんな。シオンなりに頑張ってくれたもんな。
クリスの部下も、何となく気がついていると言っていた。
何故かまでは教えてくれてないけれど、そこも他の部隊と違うからなのかも知れない。
それに、皆んな気のいい奴ばかりだしな…
前の旅で、それなりに仲良くしてもらったし…
うん、脱線したが、猫の姿でシオンは結構ウロウロしている。
その時に聞こえてきたらしい。
後、この部隊の者達にもあまり良い顔をされてないようだ。あの神官。
俺以外に何かやらかしたのか?
神官職が敵をつくるのもどうかと思うよ。
言い聞かせる気はないけれど…あまり酷ければ…ついつい姉に愚痴ってしまったりして…。
まぁ、挨拶とかその他の対応をしっかりしてくれて、情報も共有さえしてくれたら文句は今の所は言うまい。
二人のやり取りを横目に、俺は準備された部屋に向かう。
地方の神殿ではあるが、それなりの規模なのだろう。
騎士達もしっかり休めそうな…
「ここがエイジ様の部屋?他の従者達と変わらないではないですか。しかも、神官の部屋の方が広くゆったりくつろげるとはどう言う…」
あっ、俺にはわからなかったが、どうやら俺は見下されているようだ。
「少しだけお待ちを~。」
「ここでもいいよ。この神殿の者達の考えとか知りたいことできたし。シオン、ちょっと散歩してきてくれる?」
『了解だにぁ~!』
うん、頼まれごと以前にもしっかりと調べさせてもらうよ。
くくくくっ…
今日の宿泊予定の神殿に荷物を下ろしていく。
「エイジ様、とりあえず休憩を。神殿の者達も出迎えてくれていますし。」
クリスに促されて馬車から降りる。
大丈夫だって言うのに、「慣れておられないでしょ。」と言って毎回手を差し伸べられるんだ。
何処の令嬢だよ。俺男だぞ!!
そう思うのだが、せっかく差し伸べられている手を無視して降りるのもどうかと思って、結局その手を借りるんだ。
負けたわけではないんだ!
クリスはその度に嬉しそうにしているから…無視もできそうにないし…
周りの騎士達のあたたかい目が何とも言えないのも気のせいという事にしよう。
「ようこそおいで下さいました。私はこの神殿を任されているベルドと申します。お茶の準備も出来ておりますから、荷物を下ろされましたら是非。」
「ベルド殿。この度はありがとうございます。」
そう挨拶したのは付いてきた神官職の一人だった。
今回に付いてきた神官の中では上位の者らしいけれど、この巡礼の旅よりも姉の方についていたかったらしい。
少し機嫌が悪い感じに見えるし、俺に対しての接し方も何と言うか…
『あいつ、なんかやな感じだ。ちょっと転けさせていい?』
シオンがそう言ってくるから、ダメだと言い聞かせた。
俺に直接文句を言ってきたわけではないが、陰で文句を沢山言っているらしい。
どうせ、俺は姉のおまけだよ。悪かったな!
シオンは見た目思いっきり猫だもんな。神獣だって言っても、あえて皆んなの前でその力を見せてきたわけではない。
俺とクリスは知っているけど…
あの時見たもんな。シオンなりに頑張ってくれたもんな。
クリスの部下も、何となく気がついていると言っていた。
何故かまでは教えてくれてないけれど、そこも他の部隊と違うからなのかも知れない。
それに、皆んな気のいい奴ばかりだしな…
前の旅で、それなりに仲良くしてもらったし…
うん、脱線したが、猫の姿でシオンは結構ウロウロしている。
その時に聞こえてきたらしい。
後、この部隊の者達にもあまり良い顔をされてないようだ。あの神官。
俺以外に何かやらかしたのか?
神官職が敵をつくるのもどうかと思うよ。
言い聞かせる気はないけれど…あまり酷ければ…ついつい姉に愚痴ってしまったりして…。
まぁ、挨拶とかその他の対応をしっかりしてくれて、情報も共有さえしてくれたら文句は今の所は言うまい。
二人のやり取りを横目に、俺は準備された部屋に向かう。
地方の神殿ではあるが、それなりの規模なのだろう。
騎士達もしっかり休めそうな…
「ここがエイジ様の部屋?他の従者達と変わらないではないですか。しかも、神官の部屋の方が広くゆったりくつろげるとはどう言う…」
あっ、俺にはわからなかったが、どうやら俺は見下されているようだ。
「少しだけお待ちを~。」
「ここでもいいよ。この神殿の者達の考えとか知りたいことできたし。シオン、ちょっと散歩してきてくれる?」
『了解だにぁ~!』
うん、頼まれごと以前にもしっかりと調べさせてもらうよ。
くくくくっ…
19
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる