異世界で囲われた?!

文字の大きさ
上 下
45 / 65
異世界生活

砂漠のオワシス

しおりを挟む
「英二様、そろそろ休憩にしませんか?」

クリスがそう声をかけて来て、何処から取り出したのか、簡易テーブルにクロスをかけて食事の準備をしてくれていた。俺は呼ばれるままそっちに行き素直に椅子に腰掛けた。
もう何度もされたから、慣れてしまったんだろう。
クリスも一緒に食べてくれて、今後をどうするか相談した。
すると、離れた場所で騒がしい声が聞こえて来た。
側で同じように食べていた者や周辺で警備してくれていた者達が一瞬鋭く視線を送る。
俺には誰が騒いでいるのかわからなかったが…

「少し失礼します。」

そう言ってクリスが側を離れた。
俺の側には数人残ってくれてはいたのだが…

『マスター!!』

ぶわりと毛を逆立てて俺に向かって来るシオン。
どうした?と思った矢先に、俺の体が一気に浮いた。
それとほぼ同時に飛びついてきたシオンを必死で落とさないように抱きしめた。
どんどん遠ざかる足元になんとも言えない恐怖感が湧き上がる。
シオンはシオンで爪を立ててしがみついてくる。

俺はと言うと、俺の体を鷲掴みにした手。大型の爬虫類のような鱗に鋭い爪。
恐る恐る鷲掴みしている相手を見上げると…

どう見ても絵本や博物館で展示されている恐竜の顔に見えて顔が引き攣った。
これは一体!?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!

めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。 ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。 兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。 義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!? このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。 ※タイトル変更(2024/11/27)

魔王のペットの嫁

よしゆき
BL
異世界に召喚された不憫受けが魔王のペットの嫁にされる話。 攻めが人外です。 攻めは言葉を話しません。 攻めは人の姿ではなく、人の姿になりません。

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。

ド平凡な俺が全員美形な四兄弟からなぜか愛され…執着されているらしい

パイ生地製作委員会
BL
それぞれ別ベクトルの執着攻め4人×平凡受け ★一言でも感想・質問嬉しいです:https://marshmallow-qa.com/8wk9xo87onpix02?t=dlOeZc&utm_medium=url_text&utm_source=promotion 更新報告用のX(Twitter)をフォローすると作品更新に早く気づけて便利です X(旧Twitter): https://twitter.com/piedough_bl

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

最強様が溺愛したのは軟派で最弱な俺でした

7瀬
BL
 『白蘭高校』 不良ばかりが集まるその高校は、学校同士の喧嘩なんて日常茶飯事。校内には『力』による絶対的な上下関係があり、弱い者は強い者に自らの意思で付き従う。 そんな喧嘩の能力だけが人を測る基準となる世界に、転校生がやってきた。緩い笑顔・緩い態度。ついでに軽い拳。白蘭高校において『底辺』でしかない筈の瑠夏は、何故か『最強』に気に入られてしまい………!? 「瑠夏、大人しくしてろ」 「嫌だ!!女の子と遊びたい!こんなむさ苦しいとこ居たくない!」 「………今千早が唐揚げ揚げてる」 「唐揚げ!?わーい!」 「「「単純………」」」」 溺愛系最強リーダー×軟派系最弱転校生の甘々(?)学園物語開幕! ※受けが割とクズな女好きです。 ※不良高校の話なので、喧嘩や出血の描写があります。 ※誤字脱字が多く申し訳ないです!ご指摘いただけるととても助かります!

聖獣騎士隊長様からの溺愛〜異世界転移記〜

白黒ニャン子(旧:白黒ニャンコ)
BL
『ここ、どこ??』 蔵の整理中、見つけた乳白色のガラス玉。 手にした瞬間、頭に浮かんだ言葉を言った。ただ、それだけで…… いきなり外。見知らぬ深い森。 出くわした男たちに連れ去られかけた眞尋を助けたのは、青銀の髪に紺碧の瞳の物凄い美形の近衛騎士隊長、カイザー。 魔導と聖獣を持つ者が至上とされる大陸、ミネルヴァ。 他人の使役聖獣すら従えることができる存在、聖獣妃。 『俺、のこと?』 『そうだ。アルシディアの末裔よ』 『意味、分かんないって!!』 何もかも規格外な美形の騎士隊長の溺愛と、かっこよくて可愛いモフモフ聖獣たちに囲まれての異世界転移生活スタート!! *性描写ありには☆がつきます *「彩色師は異世界で」と世界観リンクしてますが、話は全く別物です

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

処理中です...