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異世界生活
砂漠のオワシス
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宿に戻り、手の中に大事に持ってきた髪留めをもう一度指の腹で撫でながらため息をつく。
「とりあえず見つかって良かった。姉に伝えないと…きっと喜ぶな…もしかしたら何も見つからないんじゃないかって思ってたんだ…」
そう呟きながら、テーブルに置いてくれたお茶を啜る。
俺、少し猫舌なんだ。でも、ホッとする…
「姉君にお伝えしますか?」
「うん、伝えたいな…出来たらすぐにこれも渡したいけど、流石に無理だろ…」
「このぐらいなら大丈夫ですよ。実はこれを預かってきてるんです。」
そう言って見せてくれたのは、両掌に乗るぐらいの小箱だ。
そっと蓋を開けながら…
「この中に入るぐらいの物であれば、所定の場所に届ける事が可能です。この箱の底にまずこの紙をいれて…」
魔法陣が描かれた紙を底に敷くように入れた。
模様が見えるように敷くのか…
「次に入れたい物を入れます。手紙を書かれては?それと一緒にその髪留めも入れましょう。」
「入れるとどこに届くんだ?」
「この行き先は姉君です。姉君に同様の箱をお渡ししておりますので…」
いつの間に渡したんだ?俺の護衛兼秘書、超有能なんだけど…
テーブルにレターセットを準備して置いてもらい、早速筆をとる。
と言っても、この世界特有の羽ペンだ。
少しは練習したけれど、書きにくい。
だが、今はそんな事どうでも良い。
早速姉に目的地に無事についた事。そこで妹の持ち物を見つけた事を書き封をする。
髪留めと一緒に箱の中に入れて蓋をした。
しばらくして一瞬カタカタと小刻みに震え…
「うまく機能したみたいですね。」
そう言って箱の中を見せてくれると、手紙も髪留めも、そして魔法陣を書いた紙も姿を消していた。
うん、すごい!!
「とりあえず見つかって良かった。姉に伝えないと…きっと喜ぶな…もしかしたら何も見つからないんじゃないかって思ってたんだ…」
そう呟きながら、テーブルに置いてくれたお茶を啜る。
俺、少し猫舌なんだ。でも、ホッとする…
「姉君にお伝えしますか?」
「うん、伝えたいな…出来たらすぐにこれも渡したいけど、流石に無理だろ…」
「このぐらいなら大丈夫ですよ。実はこれを預かってきてるんです。」
そう言って見せてくれたのは、両掌に乗るぐらいの小箱だ。
そっと蓋を開けながら…
「この中に入るぐらいの物であれば、所定の場所に届ける事が可能です。この箱の底にまずこの紙をいれて…」
魔法陣が描かれた紙を底に敷くように入れた。
模様が見えるように敷くのか…
「次に入れたい物を入れます。手紙を書かれては?それと一緒にその髪留めも入れましょう。」
「入れるとどこに届くんだ?」
「この行き先は姉君です。姉君に同様の箱をお渡ししておりますので…」
いつの間に渡したんだ?俺の護衛兼秘書、超有能なんだけど…
テーブルにレターセットを準備して置いてもらい、早速筆をとる。
と言っても、この世界特有の羽ペンだ。
少しは練習したけれど、書きにくい。
だが、今はそんな事どうでも良い。
早速姉に目的地に無事についた事。そこで妹の持ち物を見つけた事を書き封をする。
髪留めと一緒に箱の中に入れて蓋をした。
しばらくして一瞬カタカタと小刻みに震え…
「うまく機能したみたいですね。」
そう言って箱の中を見せてくれると、手紙も髪留めも、そして魔法陣を書いた紙も姿を消していた。
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