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これがいわゆる異世界転移?
取り敢えず…
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その後、神官職と思われる人や文官職らしき人達もやって来て、一通りの説明がされた。
その説明に、第一皇子はウンウンと肯定を示していた。
女神の意思らしいけど…自分の世界に異世界から知識や新たな種族や魔力などを入れて、更なる進化や発展を求める的な考えだ。まぁ、この世界に来る者達は、基本死の直面にあった者らしい。
どの世界でもまた誰でも良いわけではなく、それとなくこの世界の『神獣』と呼ばれるものたちにその世界を調べさせて辺りをつけるのだとか。で、今回はオレたちが住んでいた『地球』しかも『日本』に当たりをつけたらしい。
過去にも何度か俺たちの世界の者を呼び込んだ経緯もあるとか。まるで『神獣』が転移においての鍵のようだ。
このネコ達が神獣と言うのは、信じられないんだが…
どこかの国では神聖視されているからか?日本でも『招き猫』と言うラッキーアイテムはあるが…何かなぁ…
「で、姉がその『聖女』とか言う者ですか?この姉…イタッ…」
姉に太腿をつねられた。
「この姉とはどう言う言い方?ん!?」
「御免なさい。失言でした。」
姉を怒らせると怖い。
姉は両親亡き後、母親的存在のように兄弟姉妹を掌握していた。兄は父親的存在…と言っても、姉には負けていたけれど…
「で、この私にどうしろと?」
「とりあえずは、神殿などで祈りや治療に貢献していただければと。薬師のような事を学ばれていたとか?」
「確かに大学では薬剤師の資格を得る為に勉強はしていたけれど、この世界と向こうが同じかどうか分からないし…まぁ、カノンがいるからどうにかなるのかしら?」
そう言って、ふむふむと思案し出した。
なら、オレはどうなんだろうか?姉のような勉強はしてないし、とりあえずは専門学校に進むつもりだったけど、その知識はない。有るのは、向こうの世界での簡単な知識のみだ。趣味のは多少は多めに知識があるかもしれないけれど、それが役立つかどうかは別問題。
「英二様は、とりあえずこの国やこの世界について知識を得ていただき、これぞと言う事に関してご提示して頂ければと。」
オレには余り期待してない雰囲気だ。神官職達は揉み手で姉を囲いたい雰囲気が漂っている。
国家的にそうなんだろう。なら、オレは気ままに様子見か?向こうからしたら飼い殺し予定かもしれないけれど…
まぁ、気落ちしても仕方ないし、気軽にしよう。姉には頑張ってもらってだ。
「ちょっと、自分だけのほほんとしようって考えてないでしょうね!」
姉が肘で突いてそう呟く。そんなもの、どうしょうもないじゃないか。何かオレって付属っぽいし。
「まぁ良いわ。弟、英二の身の保証もしてくれるなら…保護してもらうのがベストだろうし。でも、この世界の事とか理解できていないから、余り期待はしないでね。」
そんなこんなで、取り敢えず、このお城に居を構える事になったのだった。
後、姉の強い意向で、食事の時は必ず姉弟同席としてくれた。
姉的にはオレの生存確認だろう。無茶されてないかって。
で、早速と、姉は神殿の者達とロデリック神聖王国第一皇子 であるクリストファ皇子と共に神殿の方に出向いて行った。行きながら城内を案内するらしい。
姉には護衛が数人つくし、侍女もつくから、迷子にはならないと思うんだがね。
で、オレには侍従兼護衛として後日一人つけてくれるらしい。
どうもその人物は、現在他の場所におり、今こちらに向かっているのだとか。
一体どんな人物なんだろうなぁ。
それまでは警護としてロデリック神聖国第一騎士団の者か団長であるハリソンさん自らついてくれると約束してくれたのだった。
その説明に、第一皇子はウンウンと肯定を示していた。
女神の意思らしいけど…自分の世界に異世界から知識や新たな種族や魔力などを入れて、更なる進化や発展を求める的な考えだ。まぁ、この世界に来る者達は、基本死の直面にあった者らしい。
どの世界でもまた誰でも良いわけではなく、それとなくこの世界の『神獣』と呼ばれるものたちにその世界を調べさせて辺りをつけるのだとか。で、今回はオレたちが住んでいた『地球』しかも『日本』に当たりをつけたらしい。
過去にも何度か俺たちの世界の者を呼び込んだ経緯もあるとか。まるで『神獣』が転移においての鍵のようだ。
このネコ達が神獣と言うのは、信じられないんだが…
どこかの国では神聖視されているからか?日本でも『招き猫』と言うラッキーアイテムはあるが…何かなぁ…
「で、姉がその『聖女』とか言う者ですか?この姉…イタッ…」
姉に太腿をつねられた。
「この姉とはどう言う言い方?ん!?」
「御免なさい。失言でした。」
姉を怒らせると怖い。
姉は両親亡き後、母親的存在のように兄弟姉妹を掌握していた。兄は父親的存在…と言っても、姉には負けていたけれど…
「で、この私にどうしろと?」
「とりあえずは、神殿などで祈りや治療に貢献していただければと。薬師のような事を学ばれていたとか?」
「確かに大学では薬剤師の資格を得る為に勉強はしていたけれど、この世界と向こうが同じかどうか分からないし…まぁ、カノンがいるからどうにかなるのかしら?」
そう言って、ふむふむと思案し出した。
なら、オレはどうなんだろうか?姉のような勉強はしてないし、とりあえずは専門学校に進むつもりだったけど、その知識はない。有るのは、向こうの世界での簡単な知識のみだ。趣味のは多少は多めに知識があるかもしれないけれど、それが役立つかどうかは別問題。
「英二様は、とりあえずこの国やこの世界について知識を得ていただき、これぞと言う事に関してご提示して頂ければと。」
オレには余り期待してない雰囲気だ。神官職達は揉み手で姉を囲いたい雰囲気が漂っている。
国家的にそうなんだろう。なら、オレは気ままに様子見か?向こうからしたら飼い殺し予定かもしれないけれど…
まぁ、気落ちしても仕方ないし、気軽にしよう。姉には頑張ってもらってだ。
「ちょっと、自分だけのほほんとしようって考えてないでしょうね!」
姉が肘で突いてそう呟く。そんなもの、どうしょうもないじゃないか。何かオレって付属っぽいし。
「まぁ良いわ。弟、英二の身の保証もしてくれるなら…保護してもらうのがベストだろうし。でも、この世界の事とか理解できていないから、余り期待はしないでね。」
そんなこんなで、取り敢えず、このお城に居を構える事になったのだった。
後、姉の強い意向で、食事の時は必ず姉弟同席としてくれた。
姉的にはオレの生存確認だろう。無茶されてないかって。
で、早速と、姉は神殿の者達とロデリック神聖王国第一皇子 であるクリストファ皇子と共に神殿の方に出向いて行った。行きながら城内を案内するらしい。
姉には護衛が数人つくし、侍女もつくから、迷子にはならないと思うんだがね。
で、オレには侍従兼護衛として後日一人つけてくれるらしい。
どうもその人物は、現在他の場所におり、今こちらに向かっているのだとか。
一体どんな人物なんだろうなぁ。
それまでは警護としてロデリック神聖国第一騎士団の者か団長であるハリソンさん自らついてくれると約束してくれたのだった。
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