15 / 65
これがいわゆる異世界転移?
取り敢えず…
しおりを挟む
その後、神官職と思われる人や文官職らしき人達もやって来て、一通りの説明がされた。
その説明に、第一皇子はウンウンと肯定を示していた。
女神の意思らしいけど…自分の世界に異世界から知識や新たな種族や魔力などを入れて、更なる進化や発展を求める的な考えだ。まぁ、この世界に来る者達は、基本死の直面にあった者らしい。
どの世界でもまた誰でも良いわけではなく、それとなくこの世界の『神獣』と呼ばれるものたちにその世界を調べさせて辺りをつけるのだとか。で、今回はオレたちが住んでいた『地球』しかも『日本』に当たりをつけたらしい。
過去にも何度か俺たちの世界の者を呼び込んだ経緯もあるとか。まるで『神獣』が転移においての鍵のようだ。
このネコ達が神獣と言うのは、信じられないんだが…
どこかの国では神聖視されているからか?日本でも『招き猫』と言うラッキーアイテムはあるが…何かなぁ…
「で、姉がその『聖女』とか言う者ですか?この姉…イタッ…」
姉に太腿をつねられた。
「この姉とはどう言う言い方?ん!?」
「御免なさい。失言でした。」
姉を怒らせると怖い。
姉は両親亡き後、母親的存在のように兄弟姉妹を掌握していた。兄は父親的存在…と言っても、姉には負けていたけれど…
「で、この私にどうしろと?」
「とりあえずは、神殿などで祈りや治療に貢献していただければと。薬師のような事を学ばれていたとか?」
「確かに大学では薬剤師の資格を得る為に勉強はしていたけれど、この世界と向こうが同じかどうか分からないし…まぁ、カノンがいるからどうにかなるのかしら?」
そう言って、ふむふむと思案し出した。
なら、オレはどうなんだろうか?姉のような勉強はしてないし、とりあえずは専門学校に進むつもりだったけど、その知識はない。有るのは、向こうの世界での簡単な知識のみだ。趣味のは多少は多めに知識があるかもしれないけれど、それが役立つかどうかは別問題。
「英二様は、とりあえずこの国やこの世界について知識を得ていただき、これぞと言う事に関してご提示して頂ければと。」
オレには余り期待してない雰囲気だ。神官職達は揉み手で姉を囲いたい雰囲気が漂っている。
国家的にそうなんだろう。なら、オレは気ままに様子見か?向こうからしたら飼い殺し予定かもしれないけれど…
まぁ、気落ちしても仕方ないし、気軽にしよう。姉には頑張ってもらってだ。
「ちょっと、自分だけのほほんとしようって考えてないでしょうね!」
姉が肘で突いてそう呟く。そんなもの、どうしょうもないじゃないか。何かオレって付属っぽいし。
「まぁ良いわ。弟、英二の身の保証もしてくれるなら…保護してもらうのがベストだろうし。でも、この世界の事とか理解できていないから、余り期待はしないでね。」
そんなこんなで、取り敢えず、このお城に居を構える事になったのだった。
後、姉の強い意向で、食事の時は必ず姉弟同席としてくれた。
姉的にはオレの生存確認だろう。無茶されてないかって。
で、早速と、姉は神殿の者達とロデリック神聖王国第一皇子 であるクリストファ皇子と共に神殿の方に出向いて行った。行きながら城内を案内するらしい。
姉には護衛が数人つくし、侍女もつくから、迷子にはならないと思うんだがね。
で、オレには侍従兼護衛として後日一人つけてくれるらしい。
どうもその人物は、現在他の場所におり、今こちらに向かっているのだとか。
一体どんな人物なんだろうなぁ。
それまでは警護としてロデリック神聖国第一騎士団の者か団長であるハリソンさん自らついてくれると約束してくれたのだった。
その説明に、第一皇子はウンウンと肯定を示していた。
女神の意思らしいけど…自分の世界に異世界から知識や新たな種族や魔力などを入れて、更なる進化や発展を求める的な考えだ。まぁ、この世界に来る者達は、基本死の直面にあった者らしい。
どの世界でもまた誰でも良いわけではなく、それとなくこの世界の『神獣』と呼ばれるものたちにその世界を調べさせて辺りをつけるのだとか。で、今回はオレたちが住んでいた『地球』しかも『日本』に当たりをつけたらしい。
過去にも何度か俺たちの世界の者を呼び込んだ経緯もあるとか。まるで『神獣』が転移においての鍵のようだ。
このネコ達が神獣と言うのは、信じられないんだが…
どこかの国では神聖視されているからか?日本でも『招き猫』と言うラッキーアイテムはあるが…何かなぁ…
「で、姉がその『聖女』とか言う者ですか?この姉…イタッ…」
姉に太腿をつねられた。
「この姉とはどう言う言い方?ん!?」
「御免なさい。失言でした。」
姉を怒らせると怖い。
姉は両親亡き後、母親的存在のように兄弟姉妹を掌握していた。兄は父親的存在…と言っても、姉には負けていたけれど…
「で、この私にどうしろと?」
「とりあえずは、神殿などで祈りや治療に貢献していただければと。薬師のような事を学ばれていたとか?」
「確かに大学では薬剤師の資格を得る為に勉強はしていたけれど、この世界と向こうが同じかどうか分からないし…まぁ、カノンがいるからどうにかなるのかしら?」
そう言って、ふむふむと思案し出した。
なら、オレはどうなんだろうか?姉のような勉強はしてないし、とりあえずは専門学校に進むつもりだったけど、その知識はない。有るのは、向こうの世界での簡単な知識のみだ。趣味のは多少は多めに知識があるかもしれないけれど、それが役立つかどうかは別問題。
「英二様は、とりあえずこの国やこの世界について知識を得ていただき、これぞと言う事に関してご提示して頂ければと。」
オレには余り期待してない雰囲気だ。神官職達は揉み手で姉を囲いたい雰囲気が漂っている。
国家的にそうなんだろう。なら、オレは気ままに様子見か?向こうからしたら飼い殺し予定かもしれないけれど…
まぁ、気落ちしても仕方ないし、気軽にしよう。姉には頑張ってもらってだ。
「ちょっと、自分だけのほほんとしようって考えてないでしょうね!」
姉が肘で突いてそう呟く。そんなもの、どうしょうもないじゃないか。何かオレって付属っぽいし。
「まぁ良いわ。弟、英二の身の保証もしてくれるなら…保護してもらうのがベストだろうし。でも、この世界の事とか理解できていないから、余り期待はしないでね。」
そんなこんなで、取り敢えず、このお城に居を構える事になったのだった。
後、姉の強い意向で、食事の時は必ず姉弟同席としてくれた。
姉的にはオレの生存確認だろう。無茶されてないかって。
で、早速と、姉は神殿の者達とロデリック神聖王国第一皇子 であるクリストファ皇子と共に神殿の方に出向いて行った。行きながら城内を案内するらしい。
姉には護衛が数人つくし、侍女もつくから、迷子にはならないと思うんだがね。
で、オレには侍従兼護衛として後日一人つけてくれるらしい。
どうもその人物は、現在他の場所におり、今こちらに向かっているのだとか。
一体どんな人物なんだろうなぁ。
それまでは警護としてロデリック神聖国第一騎士団の者か団長であるハリソンさん自らついてくれると約束してくれたのだった。
28
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる