異世界で囲われた?!

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これがいわゆる異世界転移?

取り敢えず…

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案内された場所は、以前テレビでしか見た事のないVIP対応のホテルの一室か、海外の王城の一室のようだった。
自宅はいわゆる田舎の家だから、それなりの広さはあったけれど、所詮平民だ。高級ホテルとか泊まった事ないからね。テレビや雑誌でみて「すっげ~。超高そう!」って感想ぐらいしかない。

で、さっきまで居た部屋よりも更に高価そうな家具が鎮座しているこの部屋に連れてこられたんだ。
さっきの部屋も豪華だったけどな。
金ピカとかではないけれど、でも、どう見ても高価そうとしか言いようがない。
下手に触って壊したらどうしようかって感じだ。

既に姉はソファーに座って優雅にお茶を飲んでいた。
姉は意外とキモが座っているからな。それに…意外と絵になっていた。
姉が座っている横に、カノンが…おい、お前どんだけキモが座ってるんだ。
姉が片手で腹を撫でているせいかもしれないけれど、腹を上にして伸び切っているって、どんだけ野生を忘れたニャンコなんだ!
まぁ、家でもああだったけど…特に長男である兄に対してだが…家族の誰にでもああいう態度をよく取っている我が家の猫共だ。コイツらには緊張感てものが無いのか?猫だから無いのか?
喋るニャンコだけど(俺たち限定にしか聞こえないが)。

「お連れいたしました。」と、確かあの時姉を連れたお偉いさん、そうそう、ロデリック神聖王国第一皇子だったか?にハリソンさんがそう声をかけていた。

ロデリック神聖国第一騎士団の団長であるハリソンさんは、侯爵家の人らしい。侯爵家といえば、多分上位のお貴族様だろう。だったら、本来なら『様』付けで呼ばないといけないと思うんだが、本人から呼び捨てでと言われた。流石にそれは無理だと言っての妥協案が『さん』付けだ。向こうが歳上っぽいしね。

「あっ、英二。こっちにおいで。」

そう言って姉が伸びているカノンをヒョイと抱き上げた。そして、カノンが寝そべって伸びていた場所に座るようぽんぽんしていた。そこに座るのはいいけど、そいつの毛だらけでないか?と思って近づいたが…よ~く凝視したが、毛が落ちてない。どういう事だ?

「凄いよね。家具自体に魔法が付与されてるみたいで、汚れや動物の毛とかも、付いてもすぐに浄化されるんだって。この建物内の家具全部そうらしいわよ。掃除の手間も省けるし、気兼ねせず使えて便利よね。向こうにもそんな機能があったら…多分お高すぎて手が届かないか…」

便利だと言いたかったんだろうが、確かに超お高いだろうな。庶民のオレ達では手が届かないよ。まぁ、そんな機能のものは向こうには無いけどさ…

姉に促されてそのまま姉の横に座る。すかさずお茶を目の前に準備されたが、さっき頂いたから今は…でも、一口は口つけた方がいいのか?
カップを手に取り、口をつけるだけしてソーサーに戻した。
マナーなんか知らないから、そこは多めに見てくれると信じてだ。



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