異世界で囲われた?!

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これがいわゆる異世界転移?

取り敢えず…

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ものすごい土埃を立てて走ってきたのは、馬に騎乗した…
うん、よく異世界転生とかそれ系統のアニメで見る姿の男性集団だ。
いわゆる『騎士』っていう職種の集団ぽい。

まだこの世界で本物を見た事がないから、あくまで『ぽい』である。
先頭の人は白っぽい騎士服だから、上位の存在?で、背後には黒っぽい集団。それでも、多少の上下関係が示されているのか、服装の光沢が違うから、先頭の方にいる黒っぽい騎士服の人も上位の人だろうと検討した。

で、あの集団は急いでどこに行くんだろうな。
まぁ、俺たちとは関係なかったら良いんだけれど…
あの土埃、こっちにかかるようになったら嫌だから、せっかく休憩してたけど、この場所をちょっと避けた方がいいか?でも、下手に避けたら不審者に思われる?でも、やっぱ嫌だし…

「姉さん、ちょっとこの場所から避ける?」
「うん、その方が良いかなぁ。あの土埃、被るのも嫌だし、喉痛めそうだし。」

そう言ってノロノロと立ち上がる。
『向こうに行こう』と指で指されて、その場を後にしようとしたら…

「お待ちください!!」

大きな声が聞こえてきた。
思わず二人で振り返ると…あの集団は僕達が目的だったかの如く、先頭の二人がスピードを上げて近づいてきた。
思わずビビってしまったよ。
側に近づく手前で馬から降りた二人は僕達のそばに来てガバッと跪いた。
映画やそれっぽいドラマとかで見たような感じだ。
アニメとかで見るよりもかなりリアル。
そりゃそうか、実際に目の前で繰り広げられているのだから…

二人の後、遅れてきた集団が同じように跪く。
うん、動けませんよ。動揺しまくりで胸がドキドキもんだ。

シオンとカノンはいつの間にか姿を消していた。
あの猫ども、やっぱ猫だからふらっとどっかに行ったのか?
帰ってきたら締める!!

「申し訳ありません異世界から来られた聖女様方。こたび我が国に現れていただきありがとうございます。我らはロデリック神聖王国第一騎士団と…」
「ようこそ我が国に参られました。私はロデリック神聖王国第一皇子クリストファ•ロデリックと申します。此度、女神フローロァ様からの御神託を受け急遽御迎え参じました。本来であれば馬車をご用意するべき所、急ぎ行くようにとの御指示であり、このような御迎えになりました。申し訳ありません。」

最初に声をかけてきたのは黒い服の人。次に声をかけてきたのは白い服の人だ。
やっぱ白い方がお偉い人だった。で、初めてこの国だと思う国名を聞かされたが…『ロデリック神聖王国』という事は、きっと神聖国家。宗教関係の国か?女神とか言っていたから、神神を祀る国なんだろう。
今頭の中で浮かぶのは、テレビでしか見た事のない『ローマ法王』とか『ローマ教皇』とか言ってたお偉いさんと、『バチカン市国』だったか?う~ん、あまり憶えてない。記憶が曖昧というか、興味があまり無かったというか…
まぁ、そんな感じをイメージした。
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