オメガ転生。

学園生活

そんな事が

そうこうしながら、さらに数日過ぎていった。
時には、雅貴さんが、又はユリウスだけとか二人ともとか、忙しそうにしていて、僕の所に来ない時があった。
まぁ、皇帝陛下の命令で、雅貴さんが忙しそうにしているのは理解できるんだけどね…
ほら、宰相閣下だし…

城内に留まっている今の現状で、ついつい忘れそうになるぐらい
僕のところに来ていたんだけどね…
仕事を少しだけ手伝わせてもらっていたんだけど…(僕が見ても良いの？とも思ったけれど、領地経営の勉強にもなるし、雅貴さんの手伝いができるのが、少し嬉しかったと言う事は内緒だけどね…)

雅貴さんの屋敷でも、少しさせてもらっていたのもあって…
でも、それ以上に、膝の上に座らされたり、あんな事やこんな事をされたから…

頬に朱が染まるのを感じて、頭をブンブン振って思考を霧散させる。
だんだんおかしい方向に考えがなりそうだ…

そうそう、雅貴さんが忙しいのはわかるんだ。そうだ、そうそう。
でも、ユリウスは何で？？

妖精や精霊の世界で何か起こってるのか？？

あと、気になるのは、あの髪を使って、僕の代わりの囮の件はどうなった？？
誰も教えてくれないんだけど…

雅貴さんやユリウスに、チラッと聞いたんだけど…
「「やはり、本物が一番」」と二人とも口を揃えて言いながら、僕をかまうものだから、見せてももらえないし、どうなったかもわからなかった。

でも、やっぱり、クローンは二人の力ではできるんだ…
だんだんゲームの世界から遠のいていっている。
良い事なんだろうけど…
でも、よくあるじゃないか、『矯正力』っていうの…
僕達…そう、妹や家族の破滅フラグはかなり回避したと思うんだけど、時折ひょこっと出てくる…

ふと、窓から外を見る。
ここから見る世界は…

いゃいゃ、まだ最後まで…そう、あのゲームのエンディングは卒業後のパーティーまであったから、まだ気を引き締めないと…
その後も、気は抜けないだろうけど…

思わず手を握り締め、家族と自分のためにも頑張ろうと意気込んだ。