オメガ転生。

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学園生活

そんな事が(雅貴)

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翔の父親から覗いた情報は、私自身を国として宰相職のまま囲っておきたいと考えている輩が多い事。これは、以前よりそのように考えているもの達を知っていたから、『またか…』と思った。後は、翔の妹を皇太子殿下の元に嫁がせる事により、翔を思う気持ちを利用して国に束縛させたいと言う考え。そして、自分達の好意…そのために、邪魔ではあるが、必要な翔を神殿に閉じ込め、聖職者のために好き勝手しようと考えている…
どれだけ自分勝手なのだろうか…
皇太子殿下自身は、翔の妹に関して、極端な好意を持っているまでではなく、ただ好ましい花嫁候補の1人というだけのようだ。
周りがすすめるから取り敢えず…そんな感じか。
舐められたものだ…

父親は事業のこともあるし、領地の事。家族のことなどで板挟みとなり、結果的に、翔は神殿で保護されるのならば…下手に断って、オメガという事で危害を加えられかねない政治の世界や貴族世界から逃そうと考えたのだろう。
全てが安全とは言い難いが、まだマシと判断したようだ。
翔の妹のことに関しては、取り敢えずお茶会などで親睦を深めておけば、今以上のことは起こらないと言い含められたようだ。

「で、情報とは??つまらないものであれば、この国を…」
「大丈夫だ。私だとて、彼女を甥っ子の元に行かされているんだ…まぁ、それは置いといてだなぁ…」

側にある水差しからコップにとり、一気に煽った。
一息つくのも大胆だ…
まぁ、これもやっておれないのだろうが…

「今回の転移は確かに神殿再度の一部の者達の計画のようだ。これは教皇から皇帝殿下に報告が行っている」
「私は聞いていないのだが?」

腕を組みながらイライラした態度を見せ、先を促す。

「教皇のからはそれとは別に、神掲示があったようだ。それでだな…」

次々と明かされる神の掲示に苛立ちと腹正しさが募った。
私の番いに、もう1人の番いがいると言うことだ。
しかも相手は…
なら、翔のいる場所は…
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