オメガ転生。

学園生活

そんな事が

「目が覚めましたか？」

そう言って、優しく髪を撫でられた。
ボーツとしながら目が覚めていく…
って、ここは何処だ？？

ばっと勢いよく起き上がり、周りをキョロキョロしようとして抱きしめられた。
良い香りがする。癒される…じゃなくて…

「おはよう。翔。私の愛しい人…」

そう言うと、僕の頬にキスをしてきた。

「え…えっと…」
「私はユリウスです。精霊王の1人であり、君のもう1人の番であり、夫です」
「どういう事ですか…」
「そう言う事です」

意味がわからない…雅貴さんは僕の番だと言っていた。妖だけど…
番いって、一対一ではないのだろうか？
ゲームや小説でそうだった。
一対二とか聞いた事ない。
あくまで『番い』設定の場合だ。
それ以外では…まぁ見たり読んだりした事はあるけど…

「君は特別なんだよ。本当は僕が先に見つけて…だったんだけど、まぁ、色々とね…妖魔の魔力が強すぎたりすると、精霊王である僕と番う時、翔が壊れてしまう恐れがあったんだ。偶然にも…まぁ、あの方が、神が浄化してくださったから僕と契約が出来た。後は番う儀式だけだけどね…僕達の」

そう言いながら、嬉しそうに微笑んで唇を奪われた。
あの行為が浄化なのか？あんな恥ずかしいのが？
で、番うための契約の行為があんな…

恥ずかしいアレやこれを思い出した。
しかも、他の…この感じでは精霊王達や妖精に見られてた…

「さて、お腹が空いただろ？食事を準備しているから、一緒に食べよう」

そう言って、着替えの世話をされて、抱き上げられて移動させられた。
って、どんな対応なんだ？これは？？