オメガ転生。

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学園生活

そんな事が

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それが数日続き、流石にもう学園にも戻らないといけなくなり、お世話になったみなさんにお礼を言い、雅貴さんの帰宅を待たずに帰ることになった。
こんなに色々してもらい、申し訳ないとは思うけど…まだ学生であるし、ただ番いというだけでこんなにしてもらい申し訳なく思った。
馬車でゆっくりと帰宅かと思ったが、高級な車に乗せてもらい、一旦自宅に送ってもらった。

「主人が戻られるまで居ていただきたかったのですが、無理を言い、お引き止めして申し訳ありませんでした。また是非屋敷の方においでてください。屋敷の者ともども楽しみにお待ちしております」

そう言って頭を下げられてしまった。
勿論、リップサービスかもしれないが、こんなにしてもらって、どうお礼をすれば良いのだろうか…

「息子が大変お世話になりました。閣下にもよろしくお伝えください」

そう言って、対応してくれたのは両親だった。僕も側で見送って、その時にしっかりとお礼は伝えたのだが、相手はあの宰相閣下の屋敷の者達だ。丁重にする必要が十分にあるのも理由の一つだろう…



「翔、それで、体調は大丈夫なの?」
「はい。もう大丈夫ですよ。僕と一緒に旅行に出かけた友人達はどうでしたか?僕の体調が悪かったから、かなりの迷惑をかけてしまって…それに、玲奈は?」
「友人達はもう各自分の屋敷に戻っているらしいよ。玲奈は…」
「何かあった??」

もしかして、体調をくずしたとか、なんかだろうか…
それとも、僕の知らないフラグに遭遇したとか…

「大臣達から、皇太子妃にという話が出てるんだ。我が家は爵位もあるし、薬関係の研究所なども持っていて、それなりの身分ではあるんだけど…まぁ、政権争いにおいては中立の立場をとっているからね。王弟殿下から申し込みを受けるぐらいの令嬢ならと…」
「それで?」
「本人は最初は嫌がってはいたんだけど…王弟殿下に気持ちも…だが、強硬派がね…」
「何か脅してきたのですか?それとも?」

思わず父に突っかかるようにして問い詰めてしまった。
母が悲しそうな顔をしている。

「我が家に直接的にはないのだけれど…少しね。でも、大丈夫。私たちがどうにかするから。うん。今までも色々あったけど、どうにかなってたんだしね。あなた」
「そうだね。まぁ、翔はまずは休んで疲れを取りなさい。学園にも戻らないといけないのだから…」

そう言って、自室に戻されてしまった。
メイドがお茶を入れてくれて少し一息つく。
我が家に帰ってきて安心したのに、何か問題が起きているようだ。
玲奈が関わっているのは確実だ。
まだ婚約もしていないのだから、皇族や他から婚姻の申込みがあってもおかしくない。
貴族であるから、恋愛は難しいのも事実だ。政略結婚が主流であり、結婚してから仲睦まじくなるかどうかって感じだ。

まぁ、現状を自分自身理解できていないのだから、集めれるだけ情報を集め、玲奈が幸せになれるように兄として、家族として協力しないとな…
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