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学園生活
そんな事が(雅貴)
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そんな事をお互いに確認し、影の者達の報告も考慮して情報をすり合わせた。
そして、次の目的地に移動し、事が起こった。
翔にはきちんと護衛をつけていたはずであり、自分の妖力で密かに護りも施していた。
施していたのだが、やはり神族と妖での差があるのか、それは起こってしまった。
翔が関与した怪しい者達に関しては、極秘処理もあり、あらゆる方法で捕撲していった。
だが、神殿に入っていった翔達の行動は把握できていたのだが、ある場所において、翔にのみ何らかのきっかけでそれは発動した。
もしくは、あらかじめ行動を読み取ってその場に設置し、発動させたのかも知れない。
その線がかなり有力な気がするが…
神殿内も暗くなり、蝋燭が灯され出したその場所に、コツコツと足音を響かせて近寄った。
「どうしましたか?何が?」
そう声をかけて、感じた事と実際を確認した。
鋭い視線を一点に向けて確認し、ついて来た殿下は優しく自分の愛しい者を見つめていた。
彼女が被害に遭わずホッとしているのだろうが、こちらは…イライラする…
あのようなモノを起動させる力があるのは、あの場では神力がある者だ。
そして、何故か浮かぶのは…
例えどのような者であろうとも、許してはおけない。
それよりも、すぐに救出し、我が腕に戻さなければ…
チッと舌打ちし、残留思念を追いながらも、妖力を行使して愛しい者を追いかける。
「見つけたのか?」
「えぇ、見つけました。」
二人でのみ聞こえるように会話する。
そして…
「ここの管理を行なっている者は?」
「私でございます。当神殿にようこそおいで…ひぇ」
妖気をダダ漏れで威嚇してしまうのは仕方ないだろう。まぁ、笑顔は作ってみるが…
「少し破壊してしまいますが、後で修繕費はお支払いしますね」
「払わなくても良いかもしれませんよ。どうぞ思う存分に」
殿下の許可があるから良いだろう。
勿論、教皇だとて否とは言わさない。
「いゃ、何怖い事を言って煽ってるの?じゃなくて、壊れたら、翔が戻ってこれなくなるかもしれないのに、なんて事…」
翔の妹がそう声を荒げてしまっていたが、気にしない。
愛しい者は絶対に取り戻す必要があるのだから…
「大丈夫ですよ。この男はきちんと考えてますから。第一、愛しく大切な唯一の者を…大丈夫」
「何で私を抱きしめようとするの。離して…」
「いえね、君に危険が伴うかもしれないのは、私が許せないから…」
殿下が彼女を抱きしめ保護している。
破壊はするが、護るものは護るのだがね…
妖力を集め、一気に放出する。
ガシャーン!バリバリバリ!!ゴゴゴゴッ!!
ものすごい音がながら、色々なものが破壊したのは…思った以上にイラついたためだろう…
そして、次の目的地に移動し、事が起こった。
翔にはきちんと護衛をつけていたはずであり、自分の妖力で密かに護りも施していた。
施していたのだが、やはり神族と妖での差があるのか、それは起こってしまった。
翔が関与した怪しい者達に関しては、極秘処理もあり、あらゆる方法で捕撲していった。
だが、神殿に入っていった翔達の行動は把握できていたのだが、ある場所において、翔にのみ何らかのきっかけでそれは発動した。
もしくは、あらかじめ行動を読み取ってその場に設置し、発動させたのかも知れない。
その線がかなり有力な気がするが…
神殿内も暗くなり、蝋燭が灯され出したその場所に、コツコツと足音を響かせて近寄った。
「どうしましたか?何が?」
そう声をかけて、感じた事と実際を確認した。
鋭い視線を一点に向けて確認し、ついて来た殿下は優しく自分の愛しい者を見つめていた。
彼女が被害に遭わずホッとしているのだろうが、こちらは…イライラする…
あのようなモノを起動させる力があるのは、あの場では神力がある者だ。
そして、何故か浮かぶのは…
例えどのような者であろうとも、許してはおけない。
それよりも、すぐに救出し、我が腕に戻さなければ…
チッと舌打ちし、残留思念を追いながらも、妖力を行使して愛しい者を追いかける。
「見つけたのか?」
「えぇ、見つけました。」
二人でのみ聞こえるように会話する。
そして…
「ここの管理を行なっている者は?」
「私でございます。当神殿にようこそおいで…ひぇ」
妖気をダダ漏れで威嚇してしまうのは仕方ないだろう。まぁ、笑顔は作ってみるが…
「少し破壊してしまいますが、後で修繕費はお支払いしますね」
「払わなくても良いかもしれませんよ。どうぞ思う存分に」
殿下の許可があるから良いだろう。
勿論、教皇だとて否とは言わさない。
「いゃ、何怖い事を言って煽ってるの?じゃなくて、壊れたら、翔が戻ってこれなくなるかもしれないのに、なんて事…」
翔の妹がそう声を荒げてしまっていたが、気にしない。
愛しい者は絶対に取り戻す必要があるのだから…
「大丈夫ですよ。この男はきちんと考えてますから。第一、愛しく大切な唯一の者を…大丈夫」
「何で私を抱きしめようとするの。離して…」
「いえね、君に危険が伴うかもしれないのは、私が許せないから…」
殿下が彼女を抱きしめ保護している。
破壊はするが、護るものは護るのだがね…
妖力を集め、一気に放出する。
ガシャーン!バリバリバリ!!ゴゴゴゴッ!!
ものすごい音がながら、色々なものが破壊したのは…思った以上にイラついたためだろう…
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