オメガ転生。

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学園生活

そんな事が

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沙霧君が心配して、色々声をかけてくれたり、世話をしてくれたから、少しは落ち着いてきた。
そう思ったから、『もう大丈夫だ』と言って自分の部屋に戻ってもらった。
せっかくの楽しい旅行の初日がこんな感じだなんて…

沙霧君には、他の者達には黙っているように頼んだ。
特に玲奈には…
心配かけたくない。
仮にも自分は兄だ。兄が妹に心配をかけるだなんて…


そうは言っても、怖いものは怖かった。
あのまま、もし彼が気づいてくれなかったら…
もし、一人で対応しないといけなかったら…

いくらオメガを隠して頑張ってきているとは言え、負けてしまうのが目に見える。
怖い……

ベットに上がり、シーツにくるまった。
くるまって、さっき起こった事を思い出す。
次々と恐怖が蘇り、そして、以前拉致され、無理やり襲われた事を思い出す。
最後まではされなかったけど……

どうしたら……

自分自身を抱きしめ、シーツにくるまっていると、背後から暖かく包み込んでくれる感覚がした。
それがどういう事なのか…
自分は知っている…
そして、歓喜しているのがわかった…
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