オメガ転生。

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学園生活

そんな事が

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寮の部屋帰る途中で呼び出しがあった。
面会者が来てるから、来客用の貴賓室に来るようにとの事だった。

この寮も学園の一部だからセキュリティはしっかりしている。
別に監視されているわけではないが、安全面で、何かトラブルが発生した場合、安全面を考慮して発動するものが付いているらしい。

過去に、学生とその婚約者とのトラブルで学生が怪我をしたという事もあり、妖の術とか何とかついているとか。
この辺もゲーム設定で少し触れられていたのと、この寮に入るときの説明で少し触れていたから知っているだけだ。
まぁ、全てを明かしてしまえば、セキュリティ面で問題が発生するからだろうし、ゲーム設定はそこまで事細かくしてないんだろう。
そういう物があるぐらいの設定はよくある事だ。
勿論、事細かくある物もあるんだろうけどさ。

学園の大切な御子息や御令嬢などをあずかっているから、なおさらなんだろうけど…

荷物を部屋に置いて、急いで来客のもとに向かう。
コンコンとノックして入ると、部屋には館内の女性スタッフがお茶などの対応をしていた。

「それでは、失礼します。何かあればお呼び下さい」

そう言って出て行くスタッフの人に挨拶をし、部屋に入った。

「こんにちは翔。会いたくて来てしまったよ」

そう言って微笑んでいる雅貴さん。
一瞬眩しいものを見てしまったように身体を逸らし、目を閉じてしまった。

「大丈夫ですか?」

心配そうに立ち上がり、そっと抱きしめられた。
イャイャ、僕は女性でないからそんな扱いは…まぁオメガではあるんだけど…

思わず逃げ腰になる。
確かのこの人には色々されたけど…『番い』とか言われながら…でも、でもさ…

腕の中に抱き込まれ、顔を覗かれる。
背の高い彼にこんな事されて、一瞬ホッとしてしまう自分にも動揺した。

「ふふっ、頬が赤く染まって可愛い。翔…」

そう言って唇を奪われた。
ここは面会室であって、こんな事をするところでは…

羞恥心が上回り、必死でもがくも、体力差とかもあるようで上手くいかない。

「ん…ふっ…ん~~~~」

舌を絡められ、歯列をなぞり、唾液が流し込まれ思わずコクッと飲んでしまった。
溢れ出るものは舐めとられ、体の力が抜け、息が絶え絶えになってやっと離してもらえ、そのまま抱き上げられて、ソファーに腰掛けるさい、彼の膝の上に横抱きにされてしまった。

「このまま屋敷に連れ帰ってしまいたいよ。外泊する?」

ボーッとしながら頷きそうになるのを、頭を横に振って拒否する。
この人、僕に魅了を使ったりした?
一瞬そう思ってしまうぐらいの誘惑だった。
危ない危ない…

「ん~~残念」
「雅貴さん…学園内では……こういう…事はやめ…てください!」

息絶え絶えではあったけど、頑張ってみたよ。
うん。時には断固拒否する事も大事だ!!
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