オメガ転生。

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学園生活

そんな事が?

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あれから数日後、学園でのいつもの日常に…戻りきれなかった。
いゃ、戻った事は戻ったんだよ。
寮に戻り、寮から学園に通って、友人達や妹と会話をしたり、勉学に励んだりと。
ただ、あの二人の姉妹も一緒に会話するようになった。
そう、あのヒロインだ。
まぁ、妹が断罪される事が無いのなら良いんだけど、なぜここまで懐いてきた?

「翔君。あのね…」

そう言って話しかけてくるヒロインの片割れ。浅倉 和音。悠香の双子の姉であり、後から編入してきた子だ。幼馴染の高藤景正の事が気になっているようで、絶えずいろんな情報を聴きにくる。
幼馴染だから、よく側にいるせいだとは思うんだけどな…
景正も邪険に扱わないから、『まぁいっか』みたいに思っている。
あいつが嫌がったりするなら考えるけどな…
で、その妹、そう、浅倉 悠香。あのヒロインは、姉である和音が囚われていたから、あの男の指示に従っていただけらしい。学園に戻った初日にそう伝えられて謝られた。
本当は直ぐにも謝りたかったらしいが、なかなかタイミングが合わなかったのと、あの男がまだ国内にいたから、いくら姉と共に保護されたとはいえ、油断できなかったと話てくれた。いろんな悪事に加担していたし、皇族の一人であったのも関係していたらしいんだ。ゲームのストーリー展開とかなり変わっていたところもあるが、それはまぁ良しとしておこう。
相変わらず少し小柄の可愛らしい彼女は、まだ一部の女の子に煙たがれているが、相変わらず男子生徒達には人気だった。

「ねぇ、翔、聴いてる?」

妹の玲奈が横の椅子に腰掛けて突いてきた。
ごめん、聴いてなかったよ…

「ごめん、考え事してた」
「もう。今度の長期休み、みんなで出かけようって話よ」
「あぁ、旅行に行く話だよね」
「そうそう、どこに行きたいか考えといて。明日の昼食の休み時間に決めましょう」
「わかった。ちょうど季節柄も良いしね。どこが良いだろう。海?山?温泉とかも良いなぁ…ゆっくりできるし」
「ご飯が美味しいところが良いわ」
「そうだね」

そんな会話を楽しんで、お互い別れた。
やっぱり平穏が良いよ。本当。
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