オメガ転生。

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学園生活

やばいです

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目を覚ませば、見たことがある?ような寝室。そして自分を抱きしめるように体をよせる温もりが…って、嘘…

一気に覚醒した。
まさかニコニコと微笑みながらこちらを見ていたとは…

「おはよう。目が覚めた?身体の方はどう?大丈夫??」

そう言いながら、頬に、瞼にと唇が寄せられる。
前世日本人の私は、映画やドラマ。小説のような甘いスキンシップには慣れていない。
あと、両親が目の前でイチャイチャしているのと自分がされるのとでも…

「うん。大丈夫そうだね。もし何かあればすぐに言うのですよ」
「はい…」

恥ずかし過ぎて、何とも言えなくなる。
いったいどこまで、自分に対して甘いのだろうか…

と、そうそう、自分の部屋で幼馴染に心配され、気がつけば別の場所にいた事は、この後寮に戻ってどう話したら良いのだろうか…

「そうそう、気になっていた事があるのですが…」

そう言いながら起き上がり、目と目を合わされる。
思わずズリズリと後退してしまうのは仕方がないだろう。
『言い逃れは許さない』そう目で語っているようだ…

「翔を私の元に呼び寄せたのは私ですが、いつもより興奮していたようですね。何かありましたか?」

この人には自分がオメガだという事はとうの昔にバレているし、番いにもされている。
学園で偽った素振りをしているのも知っていると思う。
自分からは言ってはいないけど…
そんな自分が、宰相でもあるこの人には適当な事を言ってしまった事により、とてつもない事が起こっても困る。

そう、妹がこの後、今回の事を良いように理由にされ、例えばみんなの前で糾弾される理由の一つに利用されて、追放とかになったら大変だ…

「別に大したことではないです」
「そうには見えなかったけど…番いであり、貴方の恋人であり夫でも…」
「いやいやいや…式も挙げてないから、恋人未満?」
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