103 / 302
学園生活
やばいです
しおりを挟む
目を覚ませば、見たことがある?ような寝室。そして自分を抱きしめるように体をよせる温もりが…って、嘘…
一気に覚醒した。
まさかニコニコと微笑みながらこちらを見ていたとは…
「おはよう。目が覚めた?身体の方はどう?大丈夫??」
そう言いながら、頬に、瞼にと唇が寄せられる。
前世日本人の私は、映画やドラマ。小説のような甘いスキンシップには慣れていない。
あと、両親が目の前でイチャイチャしているのと自分がされるのとでも…
「うん。大丈夫そうだね。もし何かあればすぐに言うのですよ」
「はい…」
恥ずかし過ぎて、何とも言えなくなる。
いったいどこまで、自分に対して甘いのだろうか…
と、そうそう、自分の部屋で幼馴染に心配され、気がつけば別の場所にいた事は、この後寮に戻ってどう話したら良いのだろうか…
「そうそう、気になっていた事があるのですが…」
そう言いながら起き上がり、目と目を合わされる。
思わずズリズリと後退してしまうのは仕方がないだろう。
『言い逃れは許さない』そう目で語っているようだ…
「翔を私の元に呼び寄せたのは私ですが、いつもより興奮していたようですね。何かありましたか?」
この人には自分がオメガだという事はとうの昔にバレているし、番いにもされている。
学園で偽った素振りをしているのも知っていると思う。
自分からは言ってはいないけど…
そんな自分が、宰相でもあるこの人には適当な事を言ってしまった事により、とてつもない事が起こっても困る。
そう、妹がこの後、今回の事を良いように理由にされ、例えばみんなの前で糾弾される理由の一つに利用されて、追放とかになったら大変だ…
「別に大したことではないです」
「そうには見えなかったけど…番いであり、貴方の恋人であり夫でも…」
「いやいやいや…式も挙げてないから、恋人未満?」
一気に覚醒した。
まさかニコニコと微笑みながらこちらを見ていたとは…
「おはよう。目が覚めた?身体の方はどう?大丈夫??」
そう言いながら、頬に、瞼にと唇が寄せられる。
前世日本人の私は、映画やドラマ。小説のような甘いスキンシップには慣れていない。
あと、両親が目の前でイチャイチャしているのと自分がされるのとでも…
「うん。大丈夫そうだね。もし何かあればすぐに言うのですよ」
「はい…」
恥ずかし過ぎて、何とも言えなくなる。
いったいどこまで、自分に対して甘いのだろうか…
と、そうそう、自分の部屋で幼馴染に心配され、気がつけば別の場所にいた事は、この後寮に戻ってどう話したら良いのだろうか…
「そうそう、気になっていた事があるのですが…」
そう言いながら起き上がり、目と目を合わされる。
思わずズリズリと後退してしまうのは仕方がないだろう。
『言い逃れは許さない』そう目で語っているようだ…
「翔を私の元に呼び寄せたのは私ですが、いつもより興奮していたようですね。何かありましたか?」
この人には自分がオメガだという事はとうの昔にバレているし、番いにもされている。
学園で偽った素振りをしているのも知っていると思う。
自分からは言ってはいないけど…
そんな自分が、宰相でもあるこの人には適当な事を言ってしまった事により、とてつもない事が起こっても困る。
そう、妹がこの後、今回の事を良いように理由にされ、例えばみんなの前で糾弾される理由の一つに利用されて、追放とかになったら大変だ…
「別に大したことではないです」
「そうには見えなかったけど…番いであり、貴方の恋人であり夫でも…」
「いやいやいや…式も挙げてないから、恋人未満?」
1
お気に入りに追加
508
あなたにおすすめの小説
欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点
運命の君
沢渡奈々子
BL
【はじめに】このお話はBL(Boy's Love)です。他の投稿作品(NL)から来られた方はご注意くださいませ。【注意】
【オメガバース】設定捏造&造語あり注意。
ごくごく普通のベータである蒼は、ある日超美形のアルファ・鳴海から友達になってほしいと言われ快諾する。それからしばらくして、蒼はオメガと間違えられてアルファの小野塚に襲われるが……。
嘘の日の言葉を信じてはいけない
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
嘘の日--それは一年に一度だけユイさんに会える日。ユイさんは毎年僕を選んでくれるけど、毎回首筋を噛んでもらえずに施設に返される。それでも去り際に彼が「来年も選ぶから」と言ってくれるからその言葉を信じてまた一年待ち続ける。待ったところで選ばれる保証はどこにもない。オメガは相手を選べない。アルファに選んでもらうしかない。今年もモニター越しにユイさんの姿を見つけ、選んで欲しい気持ちでアピールをするけれど……。
成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
転生してギルドの社畜になったけど、S級冒険者の女辺境伯にスカウトされたので退職して領地開拓します。今更戻って来いって言われてももう婿です
途上の土
ファンタジー
『ブラック企業の社畜」ならぬ『ブラックギルドのギル畜』 ハルトはふとしたきっかけで前世の記憶を取り戻す。
ギルドにこき使われ、碌に評価もされず、虐げられる毎日に必死に耐えていたが、憧れのS 級冒険者マリアに逆プロポーズされ、ハルトは寿退社(?)することに。
前世の記憶と鑑定チートを頼りにハルトは領地開拓に動き出す。
ハルトはただの官僚としてスカウトされただけと思っていたのに、いきなり両親に紹介されて——
一方、ハルトが抜けて彼の仕事をカバーできる者がおらず冒険者ギルドは大慌て。ハルトを脅して戻って来させようとするが——
ハルトの笑顔が人々を動かし、それが発展に繋がっていく。
色々問題はあるけれど、きっと大丈夫! だって、うちの妻、人類最強ですから!
※中世ヨーロッパの村落、都市、制度等を参考にしておりますが、当然そのまんまではないので、史実とは差異があります。ご了承ください
※カクヨムにも掲載しています。現在【異世界ファンタジー週間18位】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる