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学園生活
事件です(如月)
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主である翔様のお世話をさせていただく。
一族の長である雅貴様のご命令ではあったが、自分にとっては願ってもない事だった。
この方はきっと覚えていないのだろう。
あの時、雅貴様が急に車を降りられて、この方の元に行った事。
そして、大切な宝物のように、壊れないように壊さないようにと注意してこの屋敷に連れてきた。
この方がご自身の運命であるからと、屋敷の者達に伝え、まだ未成年である番い様であった為、屋敷に留めおくことができず残念がりながらも、極秘の護衛をつけたりされていた。
私自身も、密かに護衛として学園内に潜入したりと忙しかったが、いつも和かな笑顔を向け、他のもの達を和ませていた翔様に感銘を受けた。そして、友人の1人としても接してもらい、この方を何がなんでも守り抜こうと考えた。
自分の唯一の、私だけの主人と思い、常に行動するよう言われていたが、自分から是非とも側にいたい…そう思える存在だ。
極秘護衛中は姿を変えて、常に側にいるようにしていた。
それを、あの女のせいで、私の唯一の我が君を危険な目に合わせてしまった。
雅貴様はお許しくださったが、自分としては、自分が許せなかった……
まぁ、そんな事は横に置いておいて…
お迎え後の食事なども考えて、浴室に案内し、湯船に浸かるよう促した。
男性とは思えぬほどのキメの細かい素肌。
華奢な体格は、本人が気にしていたからあえて触れないが、雅貴様がつけたり番いの印が美しく素肌に映えていた。
本人は気が付いていないだろう…
どれだけの執着心か、今後が心配だと思った。
雅貴様ではなく、自分の主人となる翔様がだ…
いざと言う時は、上手く逃して差し上げよう…
我が君が大切なのだから、いくら雅貴様でも壊されては困る。
優しく凝り固まっている筋肉を解すべくマッサージしていく。
いつしか、小さな寝息が聞こえてきた。
お風邪をひかないように注意をしながらそのままお世話を続けていった。
本当にお可愛らしいお方だ…
一族の長である雅貴様のご命令ではあったが、自分にとっては願ってもない事だった。
この方はきっと覚えていないのだろう。
あの時、雅貴様が急に車を降りられて、この方の元に行った事。
そして、大切な宝物のように、壊れないように壊さないようにと注意してこの屋敷に連れてきた。
この方がご自身の運命であるからと、屋敷の者達に伝え、まだ未成年である番い様であった為、屋敷に留めおくことができず残念がりながらも、極秘の護衛をつけたりされていた。
私自身も、密かに護衛として学園内に潜入したりと忙しかったが、いつも和かな笑顔を向け、他のもの達を和ませていた翔様に感銘を受けた。そして、友人の1人としても接してもらい、この方を何がなんでも守り抜こうと考えた。
自分の唯一の、私だけの主人と思い、常に行動するよう言われていたが、自分から是非とも側にいたい…そう思える存在だ。
極秘護衛中は姿を変えて、常に側にいるようにしていた。
それを、あの女のせいで、私の唯一の我が君を危険な目に合わせてしまった。
雅貴様はお許しくださったが、自分としては、自分が許せなかった……
まぁ、そんな事は横に置いておいて…
お迎え後の食事なども考えて、浴室に案内し、湯船に浸かるよう促した。
男性とは思えぬほどのキメの細かい素肌。
華奢な体格は、本人が気にしていたからあえて触れないが、雅貴様がつけたり番いの印が美しく素肌に映えていた。
本人は気が付いていないだろう…
どれだけの執着心か、今後が心配だと思った。
雅貴様ではなく、自分の主人となる翔様がだ…
いざと言う時は、上手く逃して差し上げよう…
我が君が大切なのだから、いくら雅貴様でも壊されては困る。
優しく凝り固まっている筋肉を解すべくマッサージしていく。
いつしか、小さな寝息が聞こえてきた。
お風邪をひかないように注意をしながらそのままお世話を続けていった。
本当にお可愛らしいお方だ…
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