オメガ転生。

学園生活

事件です

あれから、クラスメイトの夕霧君と沙霧君が荷物を届けてくれて、一緒に寮にもどった。
景正は送り届けたそうにしていたが、生徒会の仕事があり、断った。
生徒会の仕事は大切だ。
今回の事件の件もあるんだから、しっかりしてもらわないと気が気でない。


そうそう、不思議なもので、あれだけ悪夢にうなされたのに、先生に手を握られてから悪夢は見ていない。
と言うか、あんなに鮮明に覚えていたのに、思い出せなかった。
まぁ、悪夢を忘れられたのはいい事だから…気にしないでおこう…

部屋に戻り、ゆっくりしていたら、扉をノックされた。
急いで対応すると、寮の世話をしてくれる人が小包みを渡してくれた。
届け物だと言って。
受け取り、包装を開けると、その中にガラスのカップの中に草花がゼリーのような物に閉じ込められていた。
微かに落ち着くいい匂いがする。
ラベンダーの様な感じだ。

そして、カードが添えられていた。

大切な翔へ
翔、夢見が悪いと聞きました。
これは魔除けと安眠効果が期待できる物です。
ベットのサイドテーブルにでも置いておいてください。
あまり無理をせず、何かあれば私をたよってくださいね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　御堂筋　雅貴

どうして知っているんだろうか？
学校関係者？それとも、妖ネットワークでもあるのか？

でも、心配してくれるのは嬉しい。
魔除けと言うのもありがたいと思う。

早速寝室のサイドテーブルの上に置く。
彼の心遣いに感謝して…

なんだか安心して眠くなってくる。
扉の鍵はかけたし、大丈夫か。
着替えは…もう面倒だ。

そのままベットにダイブして瞼を閉じた。