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学園生活
学園祭(雅貴)
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翔の通う学園での学園祭に参加する。
初めは来賓客として招待状が届き、皇帝陛下も来賓として参加されるため、共をするためにも参加した。
気持ち的には、愛しい翔に会える事を期待してだ。
学園祭での恒例にもなる各団長達の模擬戦。
学園生徒や、一部参加希望者によるトーナメント戦の合間に行われる。
騎士達の素晴らしさを多くの者に知ってもらい、将来の騎士候補を募集する意図もある。
模擬戦を観ながら、ふと皇帝陛下がつぶやいた。
「君たち二人の戦いも見せたら面白いだろうね」
結果、一雅との一騎打ちとなった。
鬼道院 一雅(きどういん かずまさ)
少し赤茶色のややふんわりとした髪。
騎士団総団長であるためか、かなり鍛えられている体躯。
かといって、ムキムキではなく、スリムマッチといった感じか。
妖である彼だ。本気を出した時は、筋肉が盛り上がり、かなりの脅威となるのは知っている。
昔はそのような姿になる事もあったが、今では滅多に見せないが…
そして、私とは古くからの友人でもある。
会場に入場すると、観覧する側は、ものすごく熱狂していた。
本気を出すつもりはない。
2人が本気を起こせばとんでもない事が起こるのは目に見えていた。
魔力を剣に込め、剣を振る一雅。
それを軽く薙ぎ払うかのように剣を扱いながら、魔力展開を行い、氷や炎、雷などの攻撃を仕掛けた。
お互い手加減はしているが、久しぶりの手合わせで楽しくも感じた。
翔の気配も感じる。
見てくれているだろうか…
試合は引き分け。
会場を出て、魔力で汚れを落とす。汗なども綺麗さっぱりとした。
学生及び一般のトーナメント戦が再開されたが、それはそれで見ものだったが、翔に逢いたくて、彼の気配をたどる。
いた…
そっと近づき声をかける。
「翔、私の艶姿、見てくれましたか?」
そう言いながら、近づいた。翔は一瞬驚いた顔をしたが、すぐさま笑顔になっていた。
なんて可愛らしいんだろうか…愛おしさが増してしまう。
「雅貴さんて、まさかの宰相閣下だったのですか…僕、ものすごく失礼な事を言ったりしたりしたのでは……」
少し不安そうに返事をする翔。失礼とは?そんな事全然ないのだが?
役職のことを言っているのか?
「ん?確かに君には伝えていなかったが、そんな顔をしないでほしい。確かに宰相職にはついているが、君を大切に思っている者でもあるんだよ」
役職のなど関係ない。翔が大切で愛おしいと思うひとりの男だと伝えたかった。
あまりのも可愛らしく、嬉しくて、ついクスッと笑ったのは許して欲しい…
初めは来賓客として招待状が届き、皇帝陛下も来賓として参加されるため、共をするためにも参加した。
気持ち的には、愛しい翔に会える事を期待してだ。
学園祭での恒例にもなる各団長達の模擬戦。
学園生徒や、一部参加希望者によるトーナメント戦の合間に行われる。
騎士達の素晴らしさを多くの者に知ってもらい、将来の騎士候補を募集する意図もある。
模擬戦を観ながら、ふと皇帝陛下がつぶやいた。
「君たち二人の戦いも見せたら面白いだろうね」
結果、一雅との一騎打ちとなった。
鬼道院 一雅(きどういん かずまさ)
少し赤茶色のややふんわりとした髪。
騎士団総団長であるためか、かなり鍛えられている体躯。
かといって、ムキムキではなく、スリムマッチといった感じか。
妖である彼だ。本気を出した時は、筋肉が盛り上がり、かなりの脅威となるのは知っている。
昔はそのような姿になる事もあったが、今では滅多に見せないが…
そして、私とは古くからの友人でもある。
会場に入場すると、観覧する側は、ものすごく熱狂していた。
本気を出すつもりはない。
2人が本気を起こせばとんでもない事が起こるのは目に見えていた。
魔力を剣に込め、剣を振る一雅。
それを軽く薙ぎ払うかのように剣を扱いながら、魔力展開を行い、氷や炎、雷などの攻撃を仕掛けた。
お互い手加減はしているが、久しぶりの手合わせで楽しくも感じた。
翔の気配も感じる。
見てくれているだろうか…
試合は引き分け。
会場を出て、魔力で汚れを落とす。汗なども綺麗さっぱりとした。
学生及び一般のトーナメント戦が再開されたが、それはそれで見ものだったが、翔に逢いたくて、彼の気配をたどる。
いた…
そっと近づき声をかける。
「翔、私の艶姿、見てくれましたか?」
そう言いながら、近づいた。翔は一瞬驚いた顔をしたが、すぐさま笑顔になっていた。
なんて可愛らしいんだろうか…愛おしさが増してしまう。
「雅貴さんて、まさかの宰相閣下だったのですか…僕、ものすごく失礼な事を言ったりしたりしたのでは……」
少し不安そうに返事をする翔。失礼とは?そんな事全然ないのだが?
役職のことを言っているのか?
「ん?確かに君には伝えていなかったが、そんな顔をしないでほしい。確かに宰相職にはついているが、君を大切に思っている者でもあるんだよ」
役職のなど関係ない。翔が大切で愛おしいと思うひとりの男だと伝えたかった。
あまりのも可愛らしく、嬉しくて、ついクスッと笑ったのは許して欲しい…
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