34 / 302
学園生活
学園祭の準備で
しおりを挟む
学園祭の準備も大詰めとなる。
ここまでは本当に大変だった。
自分達主催ではあるが、一部業者にも入ってもらっていた。
業者とのやり取りも、学園ではなく、個々がおこなっているから、いろんな面で大変だ。
勿論、生徒会での決裁を通して、学園長の許可をもらっているんだけどね。
そんな事もあり、友人が結構ボヤいていた。
手伝いはできる範囲でしてきたんだけどね…
学園ではベータだと思われてるからね。それも、アルファの間違いじゃない?何て言ってくれる友人達もいる。
それだけ努力はしてきたけど、そう思ってくれているのには感謝するよ。
「翔、ここにいたのか、ちょっと手伝ってもらいたいんだけど」
「何?できる事なら手伝うよ」
生徒会役員でもあり、幼なじみでもある景正に呼ばれた。
生徒会長になってもいいぐらい優秀な同級生のアルファ。
何故会長ではないのか?
いつも不思議に思うんだけど、本人は副会長で十分と言っていた。
サポートする側の方にやりがいを感じるらしい。
しかも、大切なものを守れるようにとかも言っていた。
誰か好きな人でもいるのかなぁ…
今度機会があったら聞いてみよう。
「翔は計算とか得意だろ?あと、交渉関係も興味あっただろ?でさ、ここの所なんだけど…」
生徒会室に呼ばれて、予算オーバーしそうな書類を渡された。
あ~~っ、これって今年は収穫が悪かったのもあり、以前に比べて高騰してるんだよな。でも待てよ、この出店予定のものだと、あれでも食材的には良いかも…
このクラスの出店での食材変更が出来るか確認して、提案してっと、それでOK ならどうにかなりそう。
でもって、こっちはっと…
渡された書類をさっと目を通して、何かいい案が浮かべばメモしていく。
前世の簿記も活用し、エアーそろばんで計算していく。
前世の習い事で、家の近くにそろばん塾があって、行かされてたんだよね。
結構今でも役に立っているよ。
そうだ、いっその事そろばん作ってみるのも良いかも…
思考を時々脱線させながら、頼まれた書類を片付けていく。
「こんな感じでどうだ?」
「ん?良いね。流石だ。ありがとう助かるよ。こっちの件は、僕の方から案として言ってみるよ。」
「頑張れよ!」
ポンと肩を軽く叩いてみた。
「もう遅くなったね、寮に一緒に帰る?」
「玲奈が寮に帰る前によって欲しいって言ってたから、そっちにいってみるよ」
「相変わらず、兄妹仲良いね」
「まぁな!」
ニカッと笑って生徒会室を後にした。
「翔はいつになったら私の気持ちに気がつくんだろうな…翔がオメガなら、速攻…いや、嫌われたら嫌だからなぁ…」
そう呟いていたとは知らなかった…
ここまでは本当に大変だった。
自分達主催ではあるが、一部業者にも入ってもらっていた。
業者とのやり取りも、学園ではなく、個々がおこなっているから、いろんな面で大変だ。
勿論、生徒会での決裁を通して、学園長の許可をもらっているんだけどね。
そんな事もあり、友人が結構ボヤいていた。
手伝いはできる範囲でしてきたんだけどね…
学園ではベータだと思われてるからね。それも、アルファの間違いじゃない?何て言ってくれる友人達もいる。
それだけ努力はしてきたけど、そう思ってくれているのには感謝するよ。
「翔、ここにいたのか、ちょっと手伝ってもらいたいんだけど」
「何?できる事なら手伝うよ」
生徒会役員でもあり、幼なじみでもある景正に呼ばれた。
生徒会長になってもいいぐらい優秀な同級生のアルファ。
何故会長ではないのか?
いつも不思議に思うんだけど、本人は副会長で十分と言っていた。
サポートする側の方にやりがいを感じるらしい。
しかも、大切なものを守れるようにとかも言っていた。
誰か好きな人でもいるのかなぁ…
今度機会があったら聞いてみよう。
「翔は計算とか得意だろ?あと、交渉関係も興味あっただろ?でさ、ここの所なんだけど…」
生徒会室に呼ばれて、予算オーバーしそうな書類を渡された。
あ~~っ、これって今年は収穫が悪かったのもあり、以前に比べて高騰してるんだよな。でも待てよ、この出店予定のものだと、あれでも食材的には良いかも…
このクラスの出店での食材変更が出来るか確認して、提案してっと、それでOK ならどうにかなりそう。
でもって、こっちはっと…
渡された書類をさっと目を通して、何かいい案が浮かべばメモしていく。
前世の簿記も活用し、エアーそろばんで計算していく。
前世の習い事で、家の近くにそろばん塾があって、行かされてたんだよね。
結構今でも役に立っているよ。
そうだ、いっその事そろばん作ってみるのも良いかも…
思考を時々脱線させながら、頼まれた書類を片付けていく。
「こんな感じでどうだ?」
「ん?良いね。流石だ。ありがとう助かるよ。こっちの件は、僕の方から案として言ってみるよ。」
「頑張れよ!」
ポンと肩を軽く叩いてみた。
「もう遅くなったね、寮に一緒に帰る?」
「玲奈が寮に帰る前によって欲しいって言ってたから、そっちにいってみるよ」
「相変わらず、兄妹仲良いね」
「まぁな!」
ニカッと笑って生徒会室を後にした。
「翔はいつになったら私の気持ちに気がつくんだろうな…翔がオメガなら、速攻…いや、嫌われたら嫌だからなぁ…」
そう呟いていたとは知らなかった…
1
お気に入りに追加
508
あなたにおすすめの小説
運命の君
沢渡奈々子
BL
【はじめに】このお話はBL(Boy's Love)です。他の投稿作品(NL)から来られた方はご注意くださいませ。【注意】
【オメガバース】設定捏造&造語あり注意。
ごくごく普通のベータである蒼は、ある日超美形のアルファ・鳴海から友達になってほしいと言われ快諾する。それからしばらくして、蒼はオメガと間違えられてアルファの小野塚に襲われるが……。
欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点
異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~
ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ
以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ
唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活
かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし
成り行き番の溺愛生活
アオ
BL
タイトルそのままです
成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です
始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください
オメガバースで独自の設定があるかもです
27歳×16歳のカップルです
この小説の世界では法律上大丈夫です オメガバの世界だからね
それでもよければ読んでくださるとうれしいです
転生してギルドの社畜になったけど、S級冒険者の女辺境伯にスカウトされたので退職して領地開拓します。今更戻って来いって言われてももう婿です
途上の土
ファンタジー
『ブラック企業の社畜」ならぬ『ブラックギルドのギル畜』 ハルトはふとしたきっかけで前世の記憶を取り戻す。
ギルドにこき使われ、碌に評価もされず、虐げられる毎日に必死に耐えていたが、憧れのS 級冒険者マリアに逆プロポーズされ、ハルトは寿退社(?)することに。
前世の記憶と鑑定チートを頼りにハルトは領地開拓に動き出す。
ハルトはただの官僚としてスカウトされただけと思っていたのに、いきなり両親に紹介されて——
一方、ハルトが抜けて彼の仕事をカバーできる者がおらず冒険者ギルドは大慌て。ハルトを脅して戻って来させようとするが——
ハルトの笑顔が人々を動かし、それが発展に繋がっていく。
色々問題はあるけれど、きっと大丈夫! だって、うちの妻、人類最強ですから!
※中世ヨーロッパの村落、都市、制度等を参考にしておりますが、当然そのまんまではないので、史実とは差異があります。ご了承ください
※カクヨムにも掲載しています。現在【異世界ファンタジー週間18位】
嘘の日の言葉を信じてはいけない
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
嘘の日--それは一年に一度だけユイさんに会える日。ユイさんは毎年僕を選んでくれるけど、毎回首筋を噛んでもらえずに施設に返される。それでも去り際に彼が「来年も選ぶから」と言ってくれるからその言葉を信じてまた一年待ち続ける。待ったところで選ばれる保証はどこにもない。オメガは相手を選べない。アルファに選んでもらうしかない。今年もモニター越しにユイさんの姿を見つけ、選んで欲しい気持ちでアピールをするけれど……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる