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これが例の⁈
よくある事??
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疲れが溜まっていたせいもある。乗客が少なかったのもあるだろう。
つい、ウトウトとうたた寝し………
ドーーーーーン!バリバリ!ガシャーン!!
盛大な音と衝撃で投げ出された。
一体何が起こったのか??
「なっ……なっ……」
人間、あまりの恐怖で声が出ないとは聞いていたが、まさか自分がそうなるとは思ってもいなかった。
バスはトンネル内に入り、あと数時間の距離で次のバス停に着く予定だった。
予定だったんだよ。そして、そこから2つ目のバス停で降りて自分の帰るべき場所につくはずだったのに、辺りは煙が立ち込め、乗っていたバスはトンネル内の壁に激突。数台前の車は横転し、運悪くガソリンが道路に流れ出て……やばい、引火する!!!
こんな呆気ない人生だったんだ………
ドーーーーーン!!とさらなる大きな音と、振動。そして崩れ落ちてくる音…
覚えているのはそこまで………
目の前が少し眩しく感じた。
ここは天国?それとも……
私、きっとあの事故で死んだな……
そんな事を考えながら、浮上していく意識に逆らう事なく目を開け……
「あぁ……良かった。目が覚めた。もう、心配したのよ…」
ぎゅっと抱きしめられる。
心地よく、いこごちの良いあたたかさに抱きしめられ……
って、誰??
「柚子さん、皆んなを呼んできてくださる?あと、お医者様も!!」
「はい奥様!」
抱きしめてくる人が、側にいた小柄な女性にそう声かけた。
女性は慌てる様にして部屋を出ていき、数分後、数名を連れて部屋に戻ってきた。
「あなた!!和彦!翔が、翔が!!」
「あぁ、よかった。目が覚めたか。お前は風邪をこじらして、この3日間、意識が無かったんだ。どうなるかと心配したぞ。良かった!!」
「翔?どうしたんだ?大丈夫か??」
一瞬思考が停止した。
私は『祥子』であって、『翔』では………いや、『翔』としての記憶が…ある…
て事は………転生??前世の記憶持ち?
頭の中を色んな事が駆け巡る。
でもまずは……
「父さん。母さん…兄さん……」
「顔色はまだ悪いな。喋らなくてもいいぞ。他の皆んなはまだ帰ってきてないが、翔が意識を取り戻したと聞いたら喜ぶぞ!高木、医師は?」
「旦那様。間もなく来られるかと」
『高木』と呼ばれたすかさず答えている。
彼も、嬉しそうに目尻をハンカチの様なもので押さえていた。
つい、ウトウトとうたた寝し………
ドーーーーーン!バリバリ!ガシャーン!!
盛大な音と衝撃で投げ出された。
一体何が起こったのか??
「なっ……なっ……」
人間、あまりの恐怖で声が出ないとは聞いていたが、まさか自分がそうなるとは思ってもいなかった。
バスはトンネル内に入り、あと数時間の距離で次のバス停に着く予定だった。
予定だったんだよ。そして、そこから2つ目のバス停で降りて自分の帰るべき場所につくはずだったのに、辺りは煙が立ち込め、乗っていたバスはトンネル内の壁に激突。数台前の車は横転し、運悪くガソリンが道路に流れ出て……やばい、引火する!!!
こんな呆気ない人生だったんだ………
ドーーーーーン!!とさらなる大きな音と、振動。そして崩れ落ちてくる音…
覚えているのはそこまで………
目の前が少し眩しく感じた。
ここは天国?それとも……
私、きっとあの事故で死んだな……
そんな事を考えながら、浮上していく意識に逆らう事なく目を開け……
「あぁ……良かった。目が覚めた。もう、心配したのよ…」
ぎゅっと抱きしめられる。
心地よく、いこごちの良いあたたかさに抱きしめられ……
って、誰??
「柚子さん、皆んなを呼んできてくださる?あと、お医者様も!!」
「はい奥様!」
抱きしめてくる人が、側にいた小柄な女性にそう声かけた。
女性は慌てる様にして部屋を出ていき、数分後、数名を連れて部屋に戻ってきた。
「あなた!!和彦!翔が、翔が!!」
「あぁ、よかった。目が覚めたか。お前は風邪をこじらして、この3日間、意識が無かったんだ。どうなるかと心配したぞ。良かった!!」
「翔?どうしたんだ?大丈夫か??」
一瞬思考が停止した。
私は『祥子』であって、『翔』では………いや、『翔』としての記憶が…ある…
て事は………転生??前世の記憶持ち?
頭の中を色んな事が駆け巡る。
でもまずは……
「父さん。母さん…兄さん……」
「顔色はまだ悪いな。喋らなくてもいいぞ。他の皆んなはまだ帰ってきてないが、翔が意識を取り戻したと聞いたら喜ぶぞ!高木、医師は?」
「旦那様。間もなく来られるかと」
『高木』と呼ばれたすかさず答えている。
彼も、嬉しそうに目尻をハンカチの様なもので押さえていた。
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