兄様達の愛が止まりません!

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悪役令嬢回避

新しい家族(ギルベルト)

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しばらくして、父上から執務室の方に来るように言われた。
僕と弟の二人でだ。
言われた通りに訪れ、ノックの後、レイモンドにドアを開けてもらい、促され入室する。
僕達を呼び出した父上は、少しだけ雑務が残っているようで、大急ぎで仕事をしていたようだ。

「あぁ来たか。少しだけそこで座って待つように。」

そう言って、来客用のソファーに座るよう促された。
レイモンドがお茶を僕達二人分入れ、お菓子と一緒にテーブルに出してくれた。

何を言われるのだろうか?
医師から何か言われたとか??

ドキドキしながらも、父の仕事姿を観察する。
やがては僕は、父上の仕事を学び、後継者として引き継いでいくんだ。
今はまだ十分な実力はないが、少しづつでも学び取り、自らのものに…

「ふぅ、これでとりあえずか?」
「はい。大丈夫です。お疲れ様でした。」

そう側につく者達に声をかけてから、レイモンド以外の部下を部屋から出した。

「待たせたな。さて…」

そう言って、僕達の前に座り、レイモンドが準備したお茶を一口飲んだ。

「あの子達の様子はどうだ?」
「はい。二人ともよく寝ています。顔色も良くなって…」
「そうか…二人ともよく守った。医師からも褒めていたぞ。」
「はい、ありがとうございます。」

僕と弟は、とりあえず頭を下げてお礼を言った。

「医師からは、今後もこのような事が起こる可能性があるだろうと言われた。まぁそれだけ心に大きな傷を負わされたと言う事だな。忌々しい…」

そう言って、ふぅ~っとため息を吐かれていた。

「 エレイン・オズワルド。彼女が闇魔法の一種で体の治癒もだが、心が壊れないように心がけていてくれていたが、それも限度がある。よって、これからは家族総出で心のケァにも当たる必要性がある。また、しばらくは…何かあればお前達二人が側につく事を許そう。ただし…」
「ただし、何ですか?」
「ギルベルトは来年度から学園。そして、その二年後がアシュレイが通うようになる。その間は側にいれる時間は少なくなるから、多少は慣れていくようにもしていく必要性がある。それは理解できるな?」
「それは…もちろんです。」

こればかりは仕方がない。この国での決まりであるのだから…

「うむ。また、数ヶ月すれば、お前達の新たな弟か妹が生まれてくる。そうなれば、あの子達二人だけを重視する事も出来にくくなる。いくら自分の伴侶だと自ら決めても、新たな家族を無視する事はできないであろう?生まれてくるもの達の見本にもならねばならない。よって、今日のように、自分達だけに家族の挨拶をさせるような事はまずしてはダメだ。そして、今はあの子達がこの屋敷に来たばかりで不安定であるから、同じベットで寝る事を許しているが…下の子が生まれる前までには部屋もベットも別だ。それに慣らす必要性があるしな。それにだ。お前達二人があの子達と寝ていて、もし、生まれてきた子達があの子達と寝たいと言い出したら…困るのはお前達だからな。まさか…生まれてくる子に嫉妬して威圧はしないだろう?」

「うっ…」
「そうですね…」

「よって、そうだな、一月後にはあの子達に自室を与え、そこで眠るように。お前達は、よほどの事でない限りは添い寝禁止だ。」
「そんなぁ~。」

アシュが何とも言えない声を出した。
その気持ちは大いにわかる。が、父上の言いたい事も理解できる。

なら、自分はあの子に対してどうやって囲い込もうか…
自分の色を持ち物の色に極力選んでもらえるようにし、しかも、好んでもらう。
何かあれば、自分を一番に頼ってもらえるように…何でも相談してもらえるようにする。
身の危険回避に、自ら魔道具を作り持たせるか…


後で弟と要相談ではあるが、考えれるものは全て実行したい。

「まぁ、お前達の気持ちもよくわかる。だからやり過ぎないように!じゃ部屋に戻ってよし。」
「はい。ありがとうございました。父上。」
「失礼致します。父上。」

そう言って二人で父上の部屋を後にし、あの子達のもとにもどる。
もし、目を覚ましていたなら…
不安がっていたらと心配してだ。

「兄上、明日、朝食後かもしくは昼食後少しお時間をいただいても?」
「あぁそうだね。あの子達の状態を見てだが、お互いの時間をすり合わせて、さっきの件を相談しよう。」

廊下を歩いている時に相談も良いかもしれないが、しっかりと擦り合わせをしたい。
そうこう考えていたら、あの子達が寝ている部屋の前についた。

「兄上、できたら、あの子達の部屋は僕達の部屋の隣にしてもらいましょう。ちょうど空いていますし。」
「エルは男の子だから何も言われないだろうが、レインは女の子だ。異性だからと父上から言われそうだが…そこは上手く言いくるめれるように考えよう。」
「そうですね…」

それだけ言って、そっとドアを開けて二人の側に戻ったのだった。


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