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異世界の扉
異世界の扉
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「ようこそおいでくださいました。」
そう言って出迎えてくれたのは、この国の第五騎士団の者らしい。
姉達は一度ここに来てから、城に戻って私達と合流してここに舞い戻る形だったから、ここの現状は既に知っていたのだろう。
「あれが扉だな。思ったよりも開いてるな!」
「そうです。」
アルが上空の扉を見上げて、エドワード殿下がそう答えた。
他のみんなも揃って上空に見える扉を睨みつける。
ここにくる時、上空からでも確認したが、扉から地上へと伸びる階段も見えていたな。
「扉が現れた時、あの不気味な階段も地上に伸びてきたと報告が上がっている。階段の下周辺に我が国の騎士を配置し、いざという時の対応と考えていたが、今のところは何も起こっていない。出現当時は住民達には多少の混乱はあったと報告されているが…避難勧告を行って今は騎士達だけが周辺で待機中だ。」
「なるほど。」
そんな感じで、アルとエドワード殿下が現場の騎士も踏まえて情報確認を行っていた。
エドワード殿下から、『義理の妹となる予定の方であるから、名前で呼んで欲しい。敬称不要と言われてしまった。何なら兄上呼びで』とまで…
妥協案が『さん』付け。公式の場は『殿下』で許してもらった。
まぁ、実際に公の場で姉が婚姻したら、『兄さん』かな?
今はついつい『殿下』で呼んで、苦笑いされている。
周りを見渡すと、避難されているせいか閑散としている。
騎士が諸々の用事で動いているぐらいか…
「扉の近くまで行く事は可能ですか?」
「騎士達の報告から、触れるのは危険かと思われるようです。近くから確認する事は可能だと報告を受けている。実際に近くに言って見たが、近づく分には大丈夫だった。」
「なるほど、ちょっと見てくる。」
そう言って、アルとエドワード殿下。他の騎士の一人と階段に向かっていった。
「えっと、大丈夫なのかな?」
「エドワードが一度登っていった時は、大丈夫だったみたいよ。ここからしか私も見てないけどね。双眼鏡が欲しいと思ったよ。」
「そうだね。そう言うのないのかな?魔道具で。」
「あるかも知れないし、無いかもしれないね。今度落ち着いたら作ってもらうのも良いかもね。」
二人でそんな事を話しながら見守っていた。
「そうそう、この先に教会があってね。不思議な体験をしたんだ。」
「不思議な体験?」
「実はね…」
そう言って、耳元で小声で教えてもらっらのは、普通に考えるとあり得ないような内容だった。
そう言って出迎えてくれたのは、この国の第五騎士団の者らしい。
姉達は一度ここに来てから、城に戻って私達と合流してここに舞い戻る形だったから、ここの現状は既に知っていたのだろう。
「あれが扉だな。思ったよりも開いてるな!」
「そうです。」
アルが上空の扉を見上げて、エドワード殿下がそう答えた。
他のみんなも揃って上空に見える扉を睨みつける。
ここにくる時、上空からでも確認したが、扉から地上へと伸びる階段も見えていたな。
「扉が現れた時、あの不気味な階段も地上に伸びてきたと報告が上がっている。階段の下周辺に我が国の騎士を配置し、いざという時の対応と考えていたが、今のところは何も起こっていない。出現当時は住民達には多少の混乱はあったと報告されているが…避難勧告を行って今は騎士達だけが周辺で待機中だ。」
「なるほど。」
そんな感じで、アルとエドワード殿下が現場の騎士も踏まえて情報確認を行っていた。
エドワード殿下から、『義理の妹となる予定の方であるから、名前で呼んで欲しい。敬称不要と言われてしまった。何なら兄上呼びで』とまで…
妥協案が『さん』付け。公式の場は『殿下』で許してもらった。
まぁ、実際に公の場で姉が婚姻したら、『兄さん』かな?
今はついつい『殿下』で呼んで、苦笑いされている。
周りを見渡すと、避難されているせいか閑散としている。
騎士が諸々の用事で動いているぐらいか…
「扉の近くまで行く事は可能ですか?」
「騎士達の報告から、触れるのは危険かと思われるようです。近くから確認する事は可能だと報告を受けている。実際に近くに言って見たが、近づく分には大丈夫だった。」
「なるほど、ちょっと見てくる。」
そう言って、アルとエドワード殿下。他の騎士の一人と階段に向かっていった。
「えっと、大丈夫なのかな?」
「エドワードが一度登っていった時は、大丈夫だったみたいよ。ここからしか私も見てないけどね。双眼鏡が欲しいと思ったよ。」
「そうだね。そう言うのないのかな?魔道具で。」
「あるかも知れないし、無いかもしれないね。今度落ち着いたら作ってもらうのも良いかもね。」
二人でそんな事を話しながら見守っていた。
「そうそう、この先に教会があってね。不思議な体験をしたんだ。」
「不思議な体験?」
「実はね…」
そう言って、耳元で小声で教えてもらっらのは、普通に考えるとあり得ないような内容だった。
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