竜の恋人

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異世界で愛を呟かれ

異世界で愛を呟かれ

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リンとランと共に屋敷に戻り、浄化の魔法で身体も衣服も綺麗にしてもらった。
医師達が呼ばれて、癒しの魔法やら薬やらとよってたかってと治療され、みんなホッとして出ていった。

侍従や竜人の竜体で襲われたのにも驚いたが、ベスターの竜体での乱闘にも驚いた。
そして、侍女の腕力にもだ。

腰が抜けるように動けなくなっている私を屋敷の部屋まで運んだのは、侍女のラン。
魔人族なのは聞いていたけれど、驚きの身体能力でした。
うん、力が強いのね。

子供のような体重ならまだ分かるけど、一般女性ぐらいには体重あるのよ。
しかも、室内で着ているドレスは意外と重い。
どのくらい?
真冬の服ぐらいよ。
冬のコートまで着込んだぐらい。
これにアクセサリーをふんだんに付けていればもっと重くなるはず…
魔法で軽くしなければ…なんだけどね…

で、ランさんに横抱きにされてここまで猛ダッシュで運ばれました。

あまりの速さに、目が回りそうでした。

「大丈夫~?」

ルシルが側にピッタリくっついてます。
サクラとソラも、いつの間にか飛んできて、ただいまベッタリ状態で…

エルフ族のリンさんに『離れなさい!!』と怒られてます。

お茶を出しながら、羽を摘んで外にポイって。

ポイ捨てられては飛んできての繰り返し。
しまいには、窓に魔法をかけて入ってこれないようにしていました。

ルシルは上手く逃げて、涙目で引っ付いてしまってるので、諦めたようです。

この差はなんでしょうか??

私には理解できません。
今度落ち着いた時に教えてもらいましょう。


そうこうしていたら、
ズズン…

大きな地震です。
えっ?地震じゃない?
帰って来た?

お茶をこぼさないように気を付けながらも、呆然としていたら、バンと扉が開いて飛び込んできました。

ランさんがすかさずカップを受け取り、テーブルも器用に避けてくれたので大惨事にはなりませんでした。


「どこも怪我してない?痛みは?気分はどう?」

抱き上げてサササッと全身を撫でられて確認されました。
そう、この屋敷の主であるアルが帰って来て抱きついて来たのでした。


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