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異世界で愛を呟かれ
異世界で愛を呟かれ
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ギギギッとなんとも言えない音と共にドアが開けられて黒いローブ姿の男性が入ってきた。
その後ろには、猫科の獣人族の侍女…ケイトだ。
手には小箱を持っている。
なぜ怪しい男の背後にケイトが??
「おや?ふむ…探せ!!」
その男はケイトから小箱を受け取ると足蹴にして命じた。
クンクンと臭いを探すようにして、私の方にかけてくる。
急いで立ち上がり逃げようにも、獣人族の彼女の足には敵わず押さえ込まれてしまった。
「ケイト、ケイト。お願い離して!!」
涙目になりながら逃れようと暴れるも、しっかりと押さえ込まれてしまい身動きが取れない。
「クックック。こんなところに隠れているとは。困ったものですね。」
そう言って、クイット顎を上げられて顔を覗き込まれた。
「初めまして。私は君の主人となるマルクスです。マルクス•ロザリアン。」
「離して。近づかないで。触らないで!!」
ケイトに抑え込まれて踠くもただ首を振るぐらいしかできない。
「反抗的な態度ですね。まぁ今はいいでしょう。ご主人様から特別にこれをプレゼントすれば従順になるでしょう。」
小箱から金属製の物を取り出した。
ガチャっと嫌な音がして気持ちが悪くなる。
付けられたのは首輪だ。
「もう離してもいいですよ。」
そう言うと、ケイトが私の上から退いた。
「さぁ、立ちなさい。」
後退して逃げたいのに、身体は勝手に立ち上がる。
気持ちが悪い。
この部屋自体も嫌な感じがしたが、さらに何とも言えない…
「うう~~~う~~(何をしたの!!)」
大きな声で喋ったつもりが唸り声しか出ない。
どう言う事??
「あなたにプレゼントしたのは特別性の首輪です。奴隷商人が使う『隷属の首輪』と同じような物ですね。ただし、これに刻み込んだものは特殊なものでして、『不服従禁止』『自死禁止』『発語禁止』『魔力封じ』『位置探索』を刻み込んでます。良いでしょう。これであなたを思う存分楽しんで研究して可愛がって差し上げますよ。」
嬉しそうに大振りのジェスチャーで私にそう話してきた。
「そのままで」
そう言うと、嬉しそうに私の髪を一房とって香りを嗅ぐ。
気持ち悪い…
「私の事は『ご主人様』と呼びなさい。良いですね。そうですね。そのうちここにも私のモノである事を実感してもらいましょう。私の子を孕らさせてあげますよ。クスクス…」
そう言いながら私の腹部をいやらしく撫でられた。
悪寒しか感じられないのに…
「はい。ご主人様」
こんな事言いたくないのに、勝手に口がそう言葉を呟く。
嫌だ…
「お前は今後この者の世話をするように。今日はこれだけ貰いましょうか…」
そう言うと、掴まれた髪をナイフで切られた。
「ここでは自由に過ごしなさい。ただしこの部屋以外には勝手に出ていく事は出来ませんよ。それではまた明日。」
そう言うと、今度はねっとりと唇を奪われてしまった。
涙が滲むが拒否はできない。
悔しい………
その後ろには、猫科の獣人族の侍女…ケイトだ。
手には小箱を持っている。
なぜ怪しい男の背後にケイトが??
「おや?ふむ…探せ!!」
その男はケイトから小箱を受け取ると足蹴にして命じた。
クンクンと臭いを探すようにして、私の方にかけてくる。
急いで立ち上がり逃げようにも、獣人族の彼女の足には敵わず押さえ込まれてしまった。
「ケイト、ケイト。お願い離して!!」
涙目になりながら逃れようと暴れるも、しっかりと押さえ込まれてしまい身動きが取れない。
「クックック。こんなところに隠れているとは。困ったものですね。」
そう言って、クイット顎を上げられて顔を覗き込まれた。
「初めまして。私は君の主人となるマルクスです。マルクス•ロザリアン。」
「離して。近づかないで。触らないで!!」
ケイトに抑え込まれて踠くもただ首を振るぐらいしかできない。
「反抗的な態度ですね。まぁ今はいいでしょう。ご主人様から特別にこれをプレゼントすれば従順になるでしょう。」
小箱から金属製の物を取り出した。
ガチャっと嫌な音がして気持ちが悪くなる。
付けられたのは首輪だ。
「もう離してもいいですよ。」
そう言うと、ケイトが私の上から退いた。
「さぁ、立ちなさい。」
後退して逃げたいのに、身体は勝手に立ち上がる。
気持ちが悪い。
この部屋自体も嫌な感じがしたが、さらに何とも言えない…
「うう~~~う~~(何をしたの!!)」
大きな声で喋ったつもりが唸り声しか出ない。
どう言う事??
「あなたにプレゼントしたのは特別性の首輪です。奴隷商人が使う『隷属の首輪』と同じような物ですね。ただし、これに刻み込んだものは特殊なものでして、『不服従禁止』『自死禁止』『発語禁止』『魔力封じ』『位置探索』を刻み込んでます。良いでしょう。これであなたを思う存分楽しんで研究して可愛がって差し上げますよ。」
嬉しそうに大振りのジェスチャーで私にそう話してきた。
「そのままで」
そう言うと、嬉しそうに私の髪を一房とって香りを嗅ぐ。
気持ち悪い…
「私の事は『ご主人様』と呼びなさい。良いですね。そうですね。そのうちここにも私のモノである事を実感してもらいましょう。私の子を孕らさせてあげますよ。クスクス…」
そう言いながら私の腹部をいやらしく撫でられた。
悪寒しか感じられないのに…
「はい。ご主人様」
こんな事言いたくないのに、勝手に口がそう言葉を呟く。
嫌だ…
「お前は今後この者の世話をするように。今日はこれだけ貰いましょうか…」
そう言うと、掴まれた髪をナイフで切られた。
「ここでは自由に過ごしなさい。ただしこの部屋以外には勝手に出ていく事は出来ませんよ。それではまた明日。」
そう言うと、今度はねっとりと唇を奪われてしまった。
涙が滲むが拒否はできない。
悔しい………
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