竜の恋人

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異世界で愛を呟かれ

異世界で愛を呟かれ

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屋敷に戻ると、また何かあったのだろうか?
屋敷の中を侍従や次女の方達が右往左往していた。
ただ雨が降って…って感じには見えない。
どうしたんだろうか?


私の姿を見たエルザさんが笑顔で出迎えてくれた。
ケイト達は屋敷の中に入っていき、お茶などの準備をしておくとは言っていたから今は側にいない。

「何かあったのですか?」

そう聞いてみたけれど、ニコニコしたまま…

「大丈夫ですよ。身体が冷えましたでしょ?入浴の準備ができていますので」

そう言って、アルと引き離された。
アルの方には侍従の人や騎士達が詰め寄っていた。

心配になってそっちを見つめていたけれど

「後で…」

そう言って、ヒラヒラと手を振られて廊下の向こうに歩いていってしまった。
何だか少し寂しい……


「くしゅん」

「ほらほら、身体がこんなに冷たくて、お風邪をひかれたら大変です」

背中を押されて、いつの間に戻ってきたのか侍女ズに囲まれて部屋に戻り、そのまま浴室に連れ込まれてしまった。


浴室は程よい室温。良い香りもしているから、精油でも垂らしてくれているのかもしれない。

チャポンと湯船に浸かり、身体がじ~んとする。
思っていた以上に冷えていたようだ。

湯船にバラの花まで浮かべられてて、少し気分が高揚する。
薔薇ブロって向こうでは絶対に自宅ではしなかったけれど、この世界に来て時々入れてもらえて嬉しい。

「相変わらずのしっとりした肌理細かいお肌で羨ましいです。」
「本当に…」

そう言いながら、向こうではマッサージの準備がされていた。

いくら断っても許してくれず、今では少しだけお世話になっていた。
もう、エステだと思って、マッサージは割り切っている。

入浴中は、頭も洗われていた。
これも、ヘッドスパだと思うことにしている。

うん、気持ちいい~~

少しうつらうつらして、ある程度ぬくもってから、浴槽を出て自分でしっかりと水分を拭き取り、マッサージベッドに移動して…
もうぐっすり寝てしまいました。

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