竜の恋人

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異世界で愛を呟かれ

異世界で愛を呟かれ

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姉達と別れて数日後、いつもの日常に戻った。
全部ではないけれどね…

相変わらず、私は薬草園の手入れをして、ポーションを頑張って量産中。

『妖精の国』オリクサ王国王弟殿下。エルデガルド•オリクサ殿下とお会いすることになり、その方と共にエリザベート殿下は帰られた。

エリザベート殿下の姿はあの時チラッと見てからは、お会いしてもいないし、見かけることもなかった。
諸事情というものらしい。
詳しく追求はあえてしなかった。
何だか嫌な予感しかしなかったんだ。

今私は薬草園で作業中。友人となった契約妖精のルシルのおかげでみんな元気に育っている。
森の奥には瘴気ができては消えてってなっているらしい。
理由は………


「うん、この子達が頑張ってるからだね~」

ルシルが言うこの子達は、あの時名付けたサクラとソラの猫と小鳥。
色は普通とは違うんだけど、気にしたら負けだよね。

私の肩に止まったり、足元にひっついていて可愛い。

「この子達のおかげ??」
「そうだよ~。黒いモヤモヤが出来そうになったら、はりきって壊しにいってるからね。でも、大きいのは無理なの~。小さいうちにって頑張ってる。」

そうなんだ。

「ありがとう」

そう言って額を撫でてあげたら、1匹と一羽は喜んで鳴いてくれた。
うん、返事してくれたんだね…

「さてと、そろそろ戻ろうかな」

よいせっと立ち上がり、取った薬草をカゴに入れて研究室に戻る。
側にいた一人と一羽、1匹は姿を消してくれた。


侍女達も側で作業を手伝ってくれていたから、一緒に室内に戻った。
この人たちにはこの子達のことを紹介しているから大丈夫なんだけど、研究員全員には知られていないからね…

「この薬草はどうされますか?」
「それは向こうに置いておいてください。」
「こちらは?乾燥させておきましょうか?」

そんな会話をしながら…

ん~~~、少し雲行きが悪くなってきた?
雨でも降りそうだ…

しばらくして窓に雨があたる音がする。
ちょうどまだしたい作業もあるし…

そう思ってみていたら、お迎えが来てしまった。
これは帰らないといけないだろうな…

急いでコートを手に取り、外に出る。

「この後は雨が酷くなりそうだから、戻ろう」

そう言われて素直に頷き、帰宅を急いだ。

雨が当たらないように傘だよねこれ…
時々向こうで使っているものを見かける。
長靴みたいなのとか傘とか、レインコートのようなものもあった。
過去の聖女様達のおかげだろうね…
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