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異世界生活
異世界生活
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体調も戻り、やっとベットの住人から脱出して数日が経った。
しばらくは研究所での仕事もお休みにされてしまい、滞在させてもらっている屋敷内で散歩までと行動範囲も指定されて。
屋敷内の庭も綺麗だし、屋敷の中にある図書室も落ち着いていて気に入っていたから、その辺りで時間を潰していた。
興味のある物を見つけては設置されている机に持っていき読んでいる。
時々侍女ズの誰かがお茶を準備してくれてありがたい。
絶えず誰かが見守ってくれていた。
アルはジャディール様に呼ばれていた。
竜人族であり、アステード王国の王弟であるジャディール様。アルとは友人関係らしいけど、仕事として呼ばれたからとここ数日私の側にはいない。
この屋敷の持ち主であるシュタルク様と、所長とで何やら大切な話をしたりしているみたい。
時々『巡礼』で活動している姉の事や、この国に起こっていることを教えてはくれるのだけれど…
この国の歴史を記載している書物。
今、どこまでの被害が起こっていて、どこまでが改善されているのだろうか…
過去の『聖女』に関して読み解いていく。
どれも、『黒髪•黒い瞳の乙女』からつづられ、その当時の状況がかいつまんで記載されている。
数冊をあわせて、『こんな状況なのか?』と想像していった。
どの聖女を記載したものにも、『扉』と言う文字はある。
そこから悪魔が降臨するらしいが、実際にそこまで至ったのは、最初の『聖女アカリ』様を記載しているものだけだった。
扉が出現する場所は色々だが、北の国に出現した場合は結構大変そうだった。
今回も確か北のはず。
大丈夫だろうか…
「サーヤ、大丈夫かなぁ…私がしてあげれる事は、ポーションを作る事だけなんだけれど…」
私が作ったポーションは、姉達の元に届いていると教えてもらっている。
特に、姉用にしてくれているらしいと教えてくれた。
他の物より飲みやすく、姉に合っているとのことだ。
他の付いてくれている人達。特に随行メンバーにも融通するようにしているとか。
それなら、頑張って作らないと…
明日からは、作業を再開しても良いとルーカスさんがお見舞いがてら教えてくれた。
所長からの指示だとか。
ただし、無理はしないようにと釘を刺されたんだけどね…
「明日からは、アルホンス様もついてくれますよ。」
そう言って、エルザさんがお茶を入れ直してくれた。
一瞬頬が熱くなる。
クスクス笑いながら、今後のことについて、知っている限りの説明をしてくれた。
さっきまで、エルザさんは居なかったはずなのに、いつのまにか交代したのだろうか…
「先ほど、当主様も戻られまして、夕刻にはアルホンス様達も戻られるそうです。お国に一度ご帰還されていたようですね。」
「そうなんですね…」
それだけ言って、お茶を飲みながら誤魔化した。
心がポカポカして来た。
どうやら私はアルが居なかったのが寂しかったようだ…
寂しかった?どうして?
今まで常に甘い視線で常にいた人が、居なかったから?
……………
一気に身体中が熱く感じる。
いやいや、ここは異世界。
彼らと私は異世界のもの同士で、私はきっと姉と帰れ…
ちょっと待て、聖女が帰ったと言う記載はなかった。
聖女達は、この国の者と幸せにとしか書かれていない。
なら、私はアルと…
「部屋に帰ります」
急いで借り出した本を元の位置に戻して、急いで部屋に戻った。
火照った顔を見られたくなくて、大急ぎでだ…
嘘でしょ~~~
しばらくは研究所での仕事もお休みにされてしまい、滞在させてもらっている屋敷内で散歩までと行動範囲も指定されて。
屋敷内の庭も綺麗だし、屋敷の中にある図書室も落ち着いていて気に入っていたから、その辺りで時間を潰していた。
興味のある物を見つけては設置されている机に持っていき読んでいる。
時々侍女ズの誰かがお茶を準備してくれてありがたい。
絶えず誰かが見守ってくれていた。
アルはジャディール様に呼ばれていた。
竜人族であり、アステード王国の王弟であるジャディール様。アルとは友人関係らしいけど、仕事として呼ばれたからとここ数日私の側にはいない。
この屋敷の持ち主であるシュタルク様と、所長とで何やら大切な話をしたりしているみたい。
時々『巡礼』で活動している姉の事や、この国に起こっていることを教えてはくれるのだけれど…
この国の歴史を記載している書物。
今、どこまでの被害が起こっていて、どこまでが改善されているのだろうか…
過去の『聖女』に関して読み解いていく。
どれも、『黒髪•黒い瞳の乙女』からつづられ、その当時の状況がかいつまんで記載されている。
数冊をあわせて、『こんな状況なのか?』と想像していった。
どの聖女を記載したものにも、『扉』と言う文字はある。
そこから悪魔が降臨するらしいが、実際にそこまで至ったのは、最初の『聖女アカリ』様を記載しているものだけだった。
扉が出現する場所は色々だが、北の国に出現した場合は結構大変そうだった。
今回も確か北のはず。
大丈夫だろうか…
「サーヤ、大丈夫かなぁ…私がしてあげれる事は、ポーションを作る事だけなんだけれど…」
私が作ったポーションは、姉達の元に届いていると教えてもらっている。
特に、姉用にしてくれているらしいと教えてくれた。
他の物より飲みやすく、姉に合っているとのことだ。
他の付いてくれている人達。特に随行メンバーにも融通するようにしているとか。
それなら、頑張って作らないと…
明日からは、作業を再開しても良いとルーカスさんがお見舞いがてら教えてくれた。
所長からの指示だとか。
ただし、無理はしないようにと釘を刺されたんだけどね…
「明日からは、アルホンス様もついてくれますよ。」
そう言って、エルザさんがお茶を入れ直してくれた。
一瞬頬が熱くなる。
クスクス笑いながら、今後のことについて、知っている限りの説明をしてくれた。
さっきまで、エルザさんは居なかったはずなのに、いつのまにか交代したのだろうか…
「先ほど、当主様も戻られまして、夕刻にはアルホンス様達も戻られるそうです。お国に一度ご帰還されていたようですね。」
「そうなんですね…」
それだけ言って、お茶を飲みながら誤魔化した。
心がポカポカして来た。
どうやら私はアルが居なかったのが寂しかったようだ…
寂しかった?どうして?
今まで常に甘い視線で常にいた人が、居なかったから?
……………
一気に身体中が熱く感じる。
いやいや、ここは異世界。
彼らと私は異世界のもの同士で、私はきっと姉と帰れ…
ちょっと待て、聖女が帰ったと言う記載はなかった。
聖女達は、この国の者と幸せにとしか書かれていない。
なら、私はアルと…
「部屋に帰ります」
急いで借り出した本を元の位置に戻して、急いで部屋に戻った。
火照った顔を見られたくなくて、大急ぎでだ…
嘘でしょ~~~
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