竜の恋人

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異世界生活スタートです。

ポーション(リカルト•クラレス)

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それから、彼女達はせっせとポーションを作っていた。
だが、何でだか他の者達とちょっと?いゃ、大いに違う。
効果が何と言うか…約2倍良いのだ。
同じ材料で、作り方も同じ。
制作過程も一緒のように感じると報告が上がっている。

彼女が『聖女』と同じ同郷であり、姉妹であるからか?
これはこれで、今の時期はありがたい。
有り難いが、どこばれ出荷できん。

竜人族の上位者がいるから要相談だ。
二人とも上位貴族であり、一人は王族。
しかも、一人が『番』であるから、彼女に危険が及ぶ案件であれば尚更だ。

この国の友人で、しかも…アイツのも報告だ。
俺自身で出向いて報告するべきだろう。

「あ~っ、面倒だ!わかってはいたんだが…はぁ…………」

どこに耳や目があるかわからない。
隠匿魔法やいろんな物てんこ盛りにはしているが…

「所長!」

ルーカスがノックしながら入ってきた。
居るのはわかってるって感じか?
まぁ良いけど…

「今度はどうした?」
「来てください」

言われてついて行くのは…

「これまた…作ったもんだ」

作られたポーションが詰められた瓶の多いこと…

「これは何日分だ?」
「今日の午前です」
「魔力切れは…ないか…」

初めは魔力切れを心配したが、まるで無尽蔵だ。
すげえ~~

「いざという時に必要になるだろう。それまでは…」
「了解です」

今後、魔獣討伐で必要になる。
現に、北の方はかなり危険になっていると聞く。

聖女は順番に回って行くのだろう。
効率よく…
だが、それでも、日々凶暴化していると聞く。
例の扉が北で出現して尚更に…

それ以外の問題は…
今は大丈夫そうだが、いつどうなるかわからない。

「材料の事もあるから、森の散策の許可を」
「この近くだろうな?遠くは…」
「近くですよ。いつもの場所です」
「任せた」

そう返事し、これも報告か…と、心に留めた。


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