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異世界生活スタートです。
ポーション(リカルト•クラレス)
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私は薬草研究所の所長を任されているリカルト•クラレスだ。
クラレス公爵家嫡男であり、この領地の領主であるシュタルクとは従兄弟だ。
父の妹がシュタルク領主に嫁いで生まれたのが、ここの領主。
叔父はさっさと従兄弟に家督をつがして、叔母と楽しく旅に出ている。
二人に出会いが冒険者だったらしいから、瘴気が増えてきた事を懸念して討伐をしているのだろう。
シュタルク家は、皇族との繋がりもあり、時々降嫁先にされてきた過去もある。
アイツの嫁は違うけどな。
降嫁先にされそうになったが、さっさと当時付き合っていた女性と婚姻した。
婚約者がいなかったから、領内では特に揉める事もなかった。
向こうは悔しがったみたいだったがな…
何せ、俺から見ても良い男だからな。
それは良しとして、問題がこの国と言うか、この世界に起こった。
そう、瘴気問題だ。
昔から瘴気はわずか見られたし、魔獣も発見されて、討伐隊が出ていた。
が、この頃は、それが凶暴化し、また、多くの地域で発見されるようになり、被害も増加していた。
俺は国から認められている薬草学研究所で職員と研究をしながらポーションを制作していた。
自分の領地はまだ両親が健在であるから大丈夫だろうし、研究が楽しすぎて、親に任せっきりにしてしまっている。
領地は此処の隣という便利生もあってだが。
休日は親に代わり領地経営をしているのだから、そこは許してもらおう。
いずれは、此処をルーカスに任せて、自治領に戻る予定でもある。
そんな毎日を送っていたら、急に呼び出しがあった。
この国からだ。
有無も言わさない特別な招集命令により訪れたのは、召喚の儀式の場であった。
特別な契約魔法を交わす事になり、その後この場に連れて来られた。
そう、この場で見た事、聴いたこと全て他言無用。文字にもしてはいけないという特別なものだ。
面倒な事になりそうだ。
なんで俺まで?そう思った。
始まった儀式にをただ見つめるだけ。
光り輝き現れた二人の少女。
二人?しかも、『聖女のみ』とされる黒髪•黒い瞳のそっくりな二人の女性。
髪型は違って見えたが、姉妹か親戚、とにかく近い者同士なのだろう。
召喚で貢献したのだろう、数名が倒れていたりする。
歓喜と壮絶な動きを驚きながら見守っていた。
まぁ、俺には関係ないだろう…
そう思い、同じく同席していた従兄弟のシュタルク領主、アルバート•シュタルクと眺めていた。
同じ歳である従兄弟どの。結構仲が良い。
髪の色は違うが、よく似ていると言われている。
向こうは金髪だ。瞳の色は同じだが。背丈も…似てるなぁ…
そんなつまらないことを考えながら、帰宅準備に取り掛かった。
『巡礼』で聖女様ご一考が来られた時は、よろしくと言った感じの説明がされた後だ。
馬車に荷物を詰め終わり、シュタルク家の家紋の入ったアルバートの馬車に乗せてもらった。
自分の領主から馬車を出せば良いんだが、此処にくるきわまで研究所で仕事をしていたのだから、仕方がないだろう。
ポーション出荷増量の依頼とかしたくて俺も呼び出されたんだと思ったんだけどな…
さぁって時に、城の役人に呼び止められて二人で殿下が待つ部屋に向かった。
彼とはアカデミーで同期だ。
友人でもあるが…
何やら嫌な予感がする。
クラレス公爵家嫡男であり、この領地の領主であるシュタルクとは従兄弟だ。
父の妹がシュタルク領主に嫁いで生まれたのが、ここの領主。
叔父はさっさと従兄弟に家督をつがして、叔母と楽しく旅に出ている。
二人に出会いが冒険者だったらしいから、瘴気が増えてきた事を懸念して討伐をしているのだろう。
シュタルク家は、皇族との繋がりもあり、時々降嫁先にされてきた過去もある。
アイツの嫁は違うけどな。
降嫁先にされそうになったが、さっさと当時付き合っていた女性と婚姻した。
婚約者がいなかったから、領内では特に揉める事もなかった。
向こうは悔しがったみたいだったがな…
何せ、俺から見ても良い男だからな。
それは良しとして、問題がこの国と言うか、この世界に起こった。
そう、瘴気問題だ。
昔から瘴気はわずか見られたし、魔獣も発見されて、討伐隊が出ていた。
が、この頃は、それが凶暴化し、また、多くの地域で発見されるようになり、被害も増加していた。
俺は国から認められている薬草学研究所で職員と研究をしながらポーションを制作していた。
自分の領地はまだ両親が健在であるから大丈夫だろうし、研究が楽しすぎて、親に任せっきりにしてしまっている。
領地は此処の隣という便利生もあってだが。
休日は親に代わり領地経営をしているのだから、そこは許してもらおう。
いずれは、此処をルーカスに任せて、自治領に戻る予定でもある。
そんな毎日を送っていたら、急に呼び出しがあった。
この国からだ。
有無も言わさない特別な招集命令により訪れたのは、召喚の儀式の場であった。
特別な契約魔法を交わす事になり、その後この場に連れて来られた。
そう、この場で見た事、聴いたこと全て他言無用。文字にもしてはいけないという特別なものだ。
面倒な事になりそうだ。
なんで俺まで?そう思った。
始まった儀式にをただ見つめるだけ。
光り輝き現れた二人の少女。
二人?しかも、『聖女のみ』とされる黒髪•黒い瞳のそっくりな二人の女性。
髪型は違って見えたが、姉妹か親戚、とにかく近い者同士なのだろう。
召喚で貢献したのだろう、数名が倒れていたりする。
歓喜と壮絶な動きを驚きながら見守っていた。
まぁ、俺には関係ないだろう…
そう思い、同じく同席していた従兄弟のシュタルク領主、アルバート•シュタルクと眺めていた。
同じ歳である従兄弟どの。結構仲が良い。
髪の色は違うが、よく似ていると言われている。
向こうは金髪だ。瞳の色は同じだが。背丈も…似てるなぁ…
そんなつまらないことを考えながら、帰宅準備に取り掛かった。
『巡礼』で聖女様ご一考が来られた時は、よろしくと言った感じの説明がされた後だ。
馬車に荷物を詰め終わり、シュタルク家の家紋の入ったアルバートの馬車に乗せてもらった。
自分の領主から馬車を出せば良いんだが、此処にくるきわまで研究所で仕事をしていたのだから、仕方がないだろう。
ポーション出荷増量の依頼とかしたくて俺も呼び出されたんだと思ったんだけどな…
さぁって時に、城の役人に呼び止められて二人で殿下が待つ部屋に向かった。
彼とはアカデミーで同期だ。
友人でもあるが…
何やら嫌な予感がする。
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