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異世界生活スタートです。
回想(アルホンス)
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翌日、仕事がしやすい格好に身を包んだ彼女の護衛として、薬草研究所とやらに向かう。
『初出勤だ』とほころんだ表情で呟く彼女は眩しく思えた。
その表情を見たのが私だけなら良かったが、他にも数名見られてしまった。
しかも、身悶えている。
いま見て頬を染めた奴ら、覚えたぞ。
今後要注意だ。
殿下は、今日も我が国の仕事をしている。
彼女付きの侍女達も置いてきた。
『仕事に侍女を連れて行くのは変だ!』と言う彼女の意向でだ。
私を睨んできたが、そんなモノ関係ない。
私の特権だ。
歩きながら、薬草園の花とかを眺め、ワクワクしているようだ。
可愛らしいな…
「ユウリは薬草に詳しいのか?」
今やっと気がついたらしい。
私が彼女の名を呼び捨てにしていることを。
驚いている様だが、嫌な顔をしていないから、大丈夫だ。
拒否なし…と…
じっと顔を見ながら考えているようだ。
表情がコロコロと変わり、可愛らしい。
しかも、ボッと音が出そうな感じで、一気に顔が真っ赤に染まっている。
何となく理解しているが、もしもということもある。
「大丈夫か?顔が赤いが…熱でも…」
そう言いながら、しゃがむように目線をあわし、額同士を合わせてみた。
さらに熱が上がりそうな彼女を、両手で包み込むように抑え込んでみた。
「熱は…ないな…」
「だっ…大丈夫です。もう、ここまでで良いです~~~」
包み込まれた手を外した途端、急いで逃げられた。
薬草研究所に逃げ込むようにドアを開けてバタンと閉じて。
クスクスが出てくる。
可愛らしすぎる。
まぁ、ユウリの初出勤だ。しっかりと護らせてもらうよ。
保護結界を建物中心に薬草園全部を包み込む様に施した。
最弱とされる魔獣がいたが、それは結界を張ると同時に殲滅した。
黒く煙の様に消えて行く魔獣。
魔石が転がり、拾って行く。
これは素材に使えるから、とっておく必要がある。
アイテムボックスにそっとしまっておいた。
これでしばらくは大丈夫だろう。
約束通り、気配を消して、周りを守る事にした。
彼女を中心にだ…
『初出勤だ』とほころんだ表情で呟く彼女は眩しく思えた。
その表情を見たのが私だけなら良かったが、他にも数名見られてしまった。
しかも、身悶えている。
いま見て頬を染めた奴ら、覚えたぞ。
今後要注意だ。
殿下は、今日も我が国の仕事をしている。
彼女付きの侍女達も置いてきた。
『仕事に侍女を連れて行くのは変だ!』と言う彼女の意向でだ。
私を睨んできたが、そんなモノ関係ない。
私の特権だ。
歩きながら、薬草園の花とかを眺め、ワクワクしているようだ。
可愛らしいな…
「ユウリは薬草に詳しいのか?」
今やっと気がついたらしい。
私が彼女の名を呼び捨てにしていることを。
驚いている様だが、嫌な顔をしていないから、大丈夫だ。
拒否なし…と…
じっと顔を見ながら考えているようだ。
表情がコロコロと変わり、可愛らしい。
しかも、ボッと音が出そうな感じで、一気に顔が真っ赤に染まっている。
何となく理解しているが、もしもということもある。
「大丈夫か?顔が赤いが…熱でも…」
そう言いながら、しゃがむように目線をあわし、額同士を合わせてみた。
さらに熱が上がりそうな彼女を、両手で包み込むように抑え込んでみた。
「熱は…ないな…」
「だっ…大丈夫です。もう、ここまでで良いです~~~」
包み込まれた手を外した途端、急いで逃げられた。
薬草研究所に逃げ込むようにドアを開けてバタンと閉じて。
クスクスが出てくる。
可愛らしすぎる。
まぁ、ユウリの初出勤だ。しっかりと護らせてもらうよ。
保護結界を建物中心に薬草園全部を包み込む様に施した。
最弱とされる魔獣がいたが、それは結界を張ると同時に殲滅した。
黒く煙の様に消えて行く魔獣。
魔石が転がり、拾って行く。
これは素材に使えるから、とっておく必要がある。
アイテムボックスにそっとしまっておいた。
これでしばらくは大丈夫だろう。
約束通り、気配を消して、周りを守る事にした。
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