竜の恋人

文字の大きさ
上 下
13 / 177
異世界生活スタートです。

とりあえずは…

しおりを挟む
そっとベットに横たわらされ、口移しで水をいただいた。
もう、抵抗できません。
頭の中は、霧が立ち込めた感じで真っ白です。

そっと差し込まれた肉厚の…そこから注がれる冷たい…

「美味しい…」

身体中が火照って仕方ない時に、この冷たい飲み物。
『美味しい』の一言です。

そっと頭を撫でられ、片手を握られ…
そのまま深い眠りについてしまった。

「私の番。やっと見つけました。まさか異世界にいたとは…今後は離しません。奪われることもなく、逃しもしない。私のモノです」

そう呟くように宣言されていたとは思いもよらなかった。

※※※※※ ※※※※※ ※※※※※ ※※※※※ ※※※※※

「ん………」

ベットの中で伸びをして、ゆっくり目を覚ます。

「お目覚めですか?体調はいかがですか?」

侍女のケイトさんとエミリーさんがそっと声をかけてきた。
少し心配そうに…耳と尻尾が見えてたら、きっと垂れてるだろうね…

「大丈夫ですよ。何だかスッキリしています。昨日?『竜人族』のお二人に会って…あっあ~~~~~~っ!!!」

思い出した。二人に挟まれるように座って、でもって、そう、片方の護衛の騎士っぽい人に『魔力の流し方』とかを教わって………………

次々思い出す羞恥な過去。
顔が真っ赤に染まっているのがわかるよ…
そして、頭の中の小さな私達が、わちゃわちゃと暴れ走り回ってる…

プッシュ~~~~って音が出そうなぐらいに、身悶え、シーツの中に隠れたくなった。

「消えたい…」

小さな呟きに…

「それは困る」と言う返答と共に、抱きしめられ………と言うよりも、今足音…そう、足音しなかったんですけど…気配もなかったよね。
何処にいたの?この人???
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

どこまでも続く執着 〜私を愛してくれたのは誰?〜

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,272pt お気に入り:87

乙女ゲームのヒロインに転生、科学を駆使して剣と魔法の世界を生きる

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,341pt お気に入り:743

愛しの婚約者はいつも

恋愛 / 完結 24h.ポイント:553pt お気に入り:1,236

【完結】悪役令嬢エヴァンジェリンは静かに死にたい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:475pt お気に入り:2,061

底辺αは箱庭で溺愛される

BL / 連載中 24h.ポイント:4,522pt お気に入り:1,217

チュートリアルと思ったらチートリアルだった件

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:902

私の未来を知るあなた

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:9,373pt お気に入り:628

処理中です...