竜の恋人

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転移しました…

まさかの転移…

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何の変哲もない毎日。
普通と違うのは、両親がいないぐらいか…

祖父母の家に姉と遊びに行っていた矢先、自宅周辺で起こった自然災害にみまわれ両親は他界した。
その後、手続きや何や、大人の諸事情でそのまま祖父母に引き取られた。

高校進学などで両親の遺産を使わせてもらい、姉と二人でマンション住まい。
父さん、母さんありがとう~~って感じで、遺産の中には不動産物件としてマンションもあった。

高齢になる祖父母の負担も減らしたかったから、高校入学前に急いで引っ越した。
周りがうるさかったのもあったしね…

アルバイトもお互いに頑張って生活費の足しにもしていた。

「ただいま~~」
「おかえり~ご飯出来てるよ。食べるでしょ?」

玄関のドアを開け、靴を脱ぎながら姉に声をかけた。
双子の姉は今日はバイト休みで、食事当番をかってでてくれていた。
学校も創立記念日とかで、休みとか?

中学までは同じ学校だったけど、高校は別の所に通っていた。
姉の沙也加(サヤカ)結構優秀で、某進学校。私は…

まぁ、そんな事はどうでも良い。

「ユウ?優里(ユウリ)?どうしたの?何かあった?」

ちょっと考え事をしていて、ぼーっとしていた私に姉が声をかけてきた。

「ん?何でもないよ。サーヤ。」

そう返事をして、仏壇に帰宅の挨拶をしに行った。
両親の位牌と写真を飾っている小さなもの。
祖父母が立派な大きい物を買おうとしてくれたけど、流石に私たち二人が住む場所には大きすぎて合わず、小ぶりの物にしてもらっていた。

「さてと…」

姉が準備してくれた夕食を美味しくいただく。
その後、私が片付けをしていると

「ちょっとお風呂沸かしてくるね」

姉がお風呂の準備に行ってくれた。
しばらくして、

ガタン!!と、大きな物音と姉の悲鳴が聞こえ、慌ててお風呂場に向かう。

脱衣所の床に、サークルのような物が輝き、姉がそれにズズズっと飲み込まれそうになっていた。
慌てて姉の手を掴み、引き上げようとして…私もそのまま飲み込まれてしまった…











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