異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

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未来のために

決着

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洞窟内は地図で記載されていた通りの順路であり、あの時話に出てきた魔物や魔獣達が襲ってきた。
さすが聖女達とも言える感じで打ちのめしていたけれどね…
何だか自分の時とかなり違う気がして…
どこがどう違うのかは、説明できないけれどもね。

洞窟内である為、長剣は使用できないし、炎の魔法なども慎重に使用しないと危険だ。
剣を使う者達は、長剣は短剣に変更し、かなり広い場所のみ長剣を使用していた。
魔法においても制御しながら周りの確認も十分に行って…

カルロスは魔法で対応していた。
あの時、大賢者であるアルストを師匠し、教えを乞うて頑張った結果無詠唱で行使できる。
あのディアブロとディアはやっぱりカルロスの影に。
そこから遠隔魔法とか平気に使っているのは、上位の魔法使いしかわからないだろう。
何で?って感じかもしくは自分すごい!って過信してしまうかもしれない。
防御結界を張ってくれているから、前衛が取り逃した物が特にカルロスを襲わないように注意してるのだろう。
私達にも気を遣ってくれてるけれど…
聖女は無視なんだ。
かなり怒っていたからね…

甥っ子達もスパスパ切り捨てて、うん、とってもいい。素晴らしいよ~。そのドヤ顔最高!
私には可愛い甥っ子達としか映らないのよね。うふふふっ。

エドワード達もニコニコしながら屠っていた。
妹も自分の使役している者達を使って応戦していた。
妹に精霊がついている事は知っていたけれど…うん、植物系の魔物は枯れて行くし、動物系は何処からか蔓が伸びてきて拘束されていった。そこをサクサクと私達で片付けて行く。

カルロスの出番は今でない。まぁ最終的にはカルロスが最重要任務として必要だから力温存の方向だね。

そうこうして行くと…カルロスの反応がどうもおかしい。
何処かを注視している気がする。
夫も気がついたけれども、ちょうど厄介な魔獣と魔物が現れた為、その応戦で手が回らなかったのだ。
私もだけれどね…。

あの子の影で守っているディアブロは何故反応しない?反応はできるけど、対応できないのか??

そうこうしていると、カルロスの足元に魔法陣が現れて、体は包み込まれて…
個人指定の転移魔法陣?
あれを刻めるのはもしかしたら…

妹の顔色が変わり、私も私達の夫も勿論 …
あれは、きっとあの男が…
一体いつまであの男が…

思わず唇を噛み締めてしまった。
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