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未来のために
未来のために
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情勢をも守り、いつでも必要な助力を提供できるよう指示していった。
勿論、子供達も密かに子飼いを潜ませ、信頼できる部下を派遣していた。
今回の聖女は過去の聖女と大いに違った行動が多く垣間見える。
やはりあの身体に潜むか、影響を及ぼしているのだろう。
本来の聖女自身にも共鳴できることがあれば…納得できる事も…
したくは無いのだが…
後、あの時訪れた妻からの情報も…
神の力を多く利用して作られたこの神殿。
愛しい者の身体を守る意味もあるが、神とのコンタクトを取りやすくする意味も…
今回の事は特別として、神から啓示されやすくなっいているから…
神殿内の神の像のお側に近づくと…
そこからお姿が…
「久しぶりじゃ。元気にしておったかへ?」
うん、いつもの態度だ。
流石、神アルメルアだ。
「お久しぶりでございます。今回は?」
「もう知っておるであろう?あやつが現れた。今までどうも狭間で隠れておったようじゃ。聖女召喚の儀に乗じて現れおった。」
そう言いながら、扇子をパタパタさせる。
「我らよりも上の力のせいかも知れぬが…まぁ、その辺りは説明できぬし、しても理解できぬ事。運命の和子と同じ時空から来た聖女となる者の身体、精神の方に混ざったようじゃ。よく似た思考回路をしておったのか、同じ何かが有ったのじゃろう。もしくは考えたく無い事じゃが…」
はぁ…………
大きくため息をつかれてから、またパタパタと扇子であおがれている。
「聖女…確か、アイとか言っておったか?あの者は要注意じゃ。心して掛かるが良い。まぁ、ディアブロが上手く動くとは思うのじゃが…」
ふむ…と考える動作をされておられる。
そういえば、神々からディアブロの事をあの時紹介された。
あの男は確かにかなり助力はしてくれたが…
今回、我が甥っ子の側についているようだが…
あの男の事はよくわからなかった。
かなりの実力者である事は理解できているが…
妻沙也加とその妹優里に対しての対応の差も…
「申し訳ありませんが、あのディアブロという男について教えていただけないでしょうか?あの時我らに助力していただいたから、かなりの実力者である事は理解できますし、信頼もおける者である事も。ただ、今回、我が甥であるカルロス・セイクリオンの英霊召喚で姿を現せ、契約を結んだ様子。だが、あの男が死んで英霊となるとは考えにくい。そう易々と死んでなどいないと…」
「ふむ。そうじゃな…そちはあの時あのお方…いゃ、あの者と一緒に行動したからな…あれは我らと同等もしくはそれ以上の存在じゃ。ディアブロ…元の名は告げられぬ。それが理であるからな。あの者はいわゆる時空・次元の神と言っても良いだろう。あらゆる時空・次元に関与して、幾度も再生されていく者じゃ。」
「かっ…神ですか!?」
驚きの情報だ。まさか神とは…
「ある程度成長し、過去の情報を持ったまま生まれ変わると言って良い。神であっても力を溜め込みすぎては良くないからの。こちらの世界で言う、一旦『死』して溜め込んだものを解放し、再生構築。いわゆる『生まれ変わる』のじゃ。よって、生まれ変わり時は力が弱く、時には保護者を求めたりも…今回は求めた者がそなたの甥であり、運命の和子でもある。かなりの執着があるようじゃ。今までとは違うな…。これも…これ以上は説明できぬ。すまぬな…」
そう言って、ニコッと笑った。
顔は笑顔であるが…これ以上の追求は許さぬとの威圧を感じる。
神にも上下関係がある事はこの出会った神々で初めて知った事。
それ以上のことは、『理』と言うもので追及不可であり、追究不可なのだろう。
教えてくださったのは、多分ギリギリのライン。
なら、それ以上は…
だが、この情報だけでもおおきなものだ。
「そなたが以前見た未来視も、現実として多いに変わったことがあるだろう。今後も選択によっては変わってゆく。心してかかるが良い。我も今度は逃さぬから…」
そう言いながら姿を消された。
ならば、子供達にもこの情報を伝えれる範囲で伝えて、作戦を練ろう。
今後の情勢も多いに注意しながら…
神の像を後にし、侍従達に指示を出す。
そしてまた妻の身体の側に向かった。
勿論、子供達も密かに子飼いを潜ませ、信頼できる部下を派遣していた。
今回の聖女は過去の聖女と大いに違った行動が多く垣間見える。
やはりあの身体に潜むか、影響を及ぼしているのだろう。
本来の聖女自身にも共鳴できることがあれば…納得できる事も…
したくは無いのだが…
後、あの時訪れた妻からの情報も…
神の力を多く利用して作られたこの神殿。
愛しい者の身体を守る意味もあるが、神とのコンタクトを取りやすくする意味も…
今回の事は特別として、神から啓示されやすくなっいているから…
神殿内の神の像のお側に近づくと…
そこからお姿が…
「久しぶりじゃ。元気にしておったかへ?」
うん、いつもの態度だ。
流石、神アルメルアだ。
「お久しぶりでございます。今回は?」
「もう知っておるであろう?あやつが現れた。今までどうも狭間で隠れておったようじゃ。聖女召喚の儀に乗じて現れおった。」
そう言いながら、扇子をパタパタさせる。
「我らよりも上の力のせいかも知れぬが…まぁ、その辺りは説明できぬし、しても理解できぬ事。運命の和子と同じ時空から来た聖女となる者の身体、精神の方に混ざったようじゃ。よく似た思考回路をしておったのか、同じ何かが有ったのじゃろう。もしくは考えたく無い事じゃが…」
はぁ…………
大きくため息をつかれてから、またパタパタと扇子であおがれている。
「聖女…確か、アイとか言っておったか?あの者は要注意じゃ。心して掛かるが良い。まぁ、ディアブロが上手く動くとは思うのじゃが…」
ふむ…と考える動作をされておられる。
そういえば、神々からディアブロの事をあの時紹介された。
あの男は確かにかなり助力はしてくれたが…
今回、我が甥っ子の側についているようだが…
あの男の事はよくわからなかった。
かなりの実力者である事は理解できているが…
妻沙也加とその妹優里に対しての対応の差も…
「申し訳ありませんが、あのディアブロという男について教えていただけないでしょうか?あの時我らに助力していただいたから、かなりの実力者である事は理解できますし、信頼もおける者である事も。ただ、今回、我が甥であるカルロス・セイクリオンの英霊召喚で姿を現せ、契約を結んだ様子。だが、あの男が死んで英霊となるとは考えにくい。そう易々と死んでなどいないと…」
「ふむ。そうじゃな…そちはあの時あのお方…いゃ、あの者と一緒に行動したからな…あれは我らと同等もしくはそれ以上の存在じゃ。ディアブロ…元の名は告げられぬ。それが理であるからな。あの者はいわゆる時空・次元の神と言っても良いだろう。あらゆる時空・次元に関与して、幾度も再生されていく者じゃ。」
「かっ…神ですか!?」
驚きの情報だ。まさか神とは…
「ある程度成長し、過去の情報を持ったまま生まれ変わると言って良い。神であっても力を溜め込みすぎては良くないからの。こちらの世界で言う、一旦『死』して溜め込んだものを解放し、再生構築。いわゆる『生まれ変わる』のじゃ。よって、生まれ変わり時は力が弱く、時には保護者を求めたりも…今回は求めた者がそなたの甥であり、運命の和子でもある。かなりの執着があるようじゃ。今までとは違うな…。これも…これ以上は説明できぬ。すまぬな…」
そう言って、ニコッと笑った。
顔は笑顔であるが…これ以上の追求は許さぬとの威圧を感じる。
神にも上下関係がある事はこの出会った神々で初めて知った事。
それ以上のことは、『理』と言うもので追及不可であり、追究不可なのだろう。
教えてくださったのは、多分ギリギリのライン。
なら、それ以上は…
だが、この情報だけでもおおきなものだ。
「そなたが以前見た未来視も、現実として多いに変わったことがあるだろう。今後も選択によっては変わってゆく。心してかかるが良い。我も今度は逃さぬから…」
そう言いながら姿を消された。
ならば、子供達にもこの情報を伝えれる範囲で伝えて、作戦を練ろう。
今後の情勢も多いに注意しながら…
神の像を後にし、侍従達に指示を出す。
そしてまた妻の身体の側に向かった。
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