異世界で聖女活動しています。〜シスコン聖女の奮闘記〜

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未来のために

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散々貪られて、やっと離してもらったのは三日後。
しかも、昼過ぎだったのには驚いた。

「もう少し側にいたかったんだけどね。仕事で呼ばれてしまった。残念。」

そう言って、ベットに取り残されてしまう。
何処から取り出したのか、さっさと着替えている姿を…

「そんなに見つめられると、恥ずかしいな。」

そんな事を呟かれて、慌てて上掛けで顔を隠した。
私に背を向けて着替えていたんだけれども、なんとも言えない筋肉のつき方で、ついつい綺麗だと思ってしまっていた。
あの綺麗な身体に組み敷かれて…

いゃいゃいゃ…
まるで私は…うん、恥ずかしい。

「侍女達が直ぐに来るからね。」

そう言って、シーツで顔を隠していたのし、そっと外されて額、頬、唇に柔らかく温かい彼の唇を感じた。

「行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」

ポソっと小声で応対すると。

「良いね。」

そう言ってガバっと抱きしめられて、しばらくぎゅーとしてくれた。

「チッ、わかった!せっかく沙也加の可愛らしさを堪能していたのに、早く来いと催促されたよ。あ~っ、行きたくないが…行ってくる。」

ばっと離して、ドアを開けた。

「ごめんね。勢いつけないと、君から離れられそうにないから…さっさと済ませて来るよ。」

バタンとドアが閉められた。
うん、これは何と言ったら良いのでしょうか…

呆然とのお見送りだ。

そんな事を考えていたら、ノックの音と共に失礼しますと侍女達が入ってきて、あれよあれよと身支度をされて、朝食とお世話をされていったのだった。
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