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試練

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翌日は、朝早くから皆んなが食堂に集まっていた。
妹達も既に席につき、朝食を食べていた。

『おはよう』と声をかけ、エドワードの隣の席につく。
ちょっと離れた席に着きたかったが、ここにと合図を送られ、さらに立ち上がりエスコートまでされたら…逃げる事はできないよね。
気まずいから、別が良かったんだけど…

出された朝食を黙々と食べて…

ん?妹の背後に見知らぬ侍女が立っている。
この前会った時、いなかったと思うんだけれど…


この世界の住人の美形度はかなり高い。
色んな美形がいるんだけどね。

着ているものは侍女の服装であるから、侍女なんだろうけど…

光の下ではかなり眩しく映りそうな銀髪に青い瞳の女性。
背も結構高そうだ。

この世界の男性達は平均して背が高い。
女性も意外と高身長だ。
男性で低い人でも180cmはゆうにありそうだった。
女性でも平均して170cm以上はある。
もちろん、低い人もいるにはいるけどね。
もう、巨人?って思ってしまうよね。
種族の影響もあるらしいけど…

「サーヤ。彼はシルバーと言って、私の護衛も兼ねた侍女なの。よろしくね。」

私が妹の背後を気にして見ていたから、気がついて教えてくれたようだ。
妹の背後の女性。確かに初めて見かけるから気になったのもあるけれど、実際は別の意味でも気になっていたんだ。

「沙也加、彼女は彼…」

そっと私の耳元で呟かれる。
耳元で話されるのはこそばゆい。
しかもこのイケメンボイス。

思わず耳を手で塞いで、彼を見た。

「ん?」

確信犯の彼は、少し不敵に笑っていた。
妹の背後のシルバーという女性を意識しすぎての…

顔が赤くなっているのを自覚しながら、『耳元で喋らないで!』と抗議する。
笑いながら私の頬に触れられてしまったけれども…

「彼女はあの時見た映像の中で何度も見かけたね。男性の姿も…ユウリの護衛騎士か?女性の姿で今はいるが…」

そう、昨日二人で共有した情報の中で何度も出ていた。
彼が見ていないものにも、出ていたのだけれど…


少し特殊に見えた戦闘。
映像から素人の私が見ても、かなりの戦闘力があるように見えたんだ。
しかも、姿が女性にも男性にも変わっていた。
かなり特殊な人物…
未来視で見たなんて、この場では言えないけれど…


この事は、既に知られてしまった彼以外に教えるつもりはないけれども…

神から遣わされたディアブロぐらいは、もしかしたら知っているかもしれないけど…

エドワードが何やら考えている。
でも、私には、さっぱりだけどね…

まぁ、今は考えるのはやめておこう。これから情報を交換しながら作戦会議なんだから…

みんなの食事が終わり、お茶を飲みながら情報交換が行われ始めた。
作戦会議が進む中、よくわからなくなり置いてきぼりにされていたような気もしたけれどね…

向かいの妹も苦笑いしていたよ。
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