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扉
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「エドワード、聞きたい事があるんだけれど…」
「何ですか?」
「この近くに神殿とか…ある?」
そう言って、横を歩いているエドワードに声をかけてみた。
一瞬考え込んでいたが…
「あぁ、そう言えば、古い遺跡の様な神殿の跡があります。それが何か?」
「この先の浄化が終われば、そこに寄りたいんだけれど…」
「構いませんが…何か理由でも?」
「実は、ディアブロに浄化が終われば、その近くの神殿に行くように言われているの。理由はきちんとは教えてもらえてないけれど、『扉』に対して重要なんだとか。」
「そうですか…わかりました。では、この後皆んなでそちらに向かいましょう。」
「うん、よろしく。」
みんなと共に行っても良いのかまではわからない。用があるのは私だけだと思うけど…それを言えば、行かせてもらえない気がして、あえてそこまでは触れないことにした。
ズンズン進んでいくと、瘴気が濃くなっていくのか、重苦しい感じがする。
地面の泥濘にの感じも相変わらず…そして、この何とも言えない湿度と独特の臭い。
どうしてか、こんな感じの場所が多いのよね…
前方で金属音が鳴り響いているのは、魔獣討伐のための戦闘中なのだろう。
獣の唸り声や絶命が辺りに響き渡る。
「サヤカ!!」
グッとエドワードに引っ張られて抱き込まれる。
そのまま後方に飛んで避けた。
さっきいた自分の場所に、大きな火の粉というよりも岩ぐらいな物が落ちて来た。
「「大丈夫か!!」」
前方で戦闘中の彼らから大きく叫ばれ、後方にいた二人がそれぞれ詠唱を行う。
エドワードも魔法陣跡を展開して防御と攻撃を起用に行いながら先に進む。
見えて来たのは大きな洞窟の入り口。その直ぐそばに泥沼のようなものが見え、大きな蜥蜴のような魔獣が這い出てくるのと、角が生えた狼のような魔獣が飛び出て来た。
さっきの火は蜥蜴のような魔獣からのようだ。
すぐさま惹きつけながら討伐し、わずかな道が開けていく。
「凄い…」
そう一瞬呟いてから自分を叱咤して、目的の場所まで走り寄り、両手を突っ込んで………
いつも以上の不快感が全身を巡る。グッと唇をかみしめて気合いを入れ直し、全力で力を注ぐと一気に周りが輝き出し、魔獣は煙のように消えていった。
浄化作業自体は一瞬で終わったけれど、結構ごっそり力を持っていかれた気がする。
唇を袖で拭い、ゆっくり立ち上がる。
視界が揺れて、一瞬クラっとして倒れかけた。
エドワードが慌てて抱き止めてくれたおかげで、地面と『こんにちは』はしないで済んだよ。
「大丈夫か?」
そう言って、手を握りしめられて魔力を譲渡される。
「私達のも…」
そう言いかけていたメンバーに、ポンと肩を叩き…
「俺達はポーションでも飲んで向こうで少し休もう。」
「そうですね。二人の邪魔をしたら、馬に蹴られて死んでしまいますから…」
やれやれという感じです、私とエドワードを置いて、皆んなが離れていった。
ボーツとしていたから、誰がどの発言をしたのかは判らなかったが、申し訳ないなとは思った。
「気をつかわせたか…」
「えっと…」
ぼーっとしている私を優しく労わるように抱き込む。
そっと地面に腰を降ろして、膝の上に座らされた。
鍛えられた身体で支えられて、顎を上げられ優しく重なった。
柔らかい、あたたかいものが触れ合い、わずかに開いた場所に肉厚の物が入り込んで…
そう、魔力譲渡を施してくれているんだよね…
そこで少しだけ意識が飛んでしまった。
「何ですか?」
「この近くに神殿とか…ある?」
そう言って、横を歩いているエドワードに声をかけてみた。
一瞬考え込んでいたが…
「あぁ、そう言えば、古い遺跡の様な神殿の跡があります。それが何か?」
「この先の浄化が終われば、そこに寄りたいんだけれど…」
「構いませんが…何か理由でも?」
「実は、ディアブロに浄化が終われば、その近くの神殿に行くように言われているの。理由はきちんとは教えてもらえてないけれど、『扉』に対して重要なんだとか。」
「そうですか…わかりました。では、この後皆んなでそちらに向かいましょう。」
「うん、よろしく。」
みんなと共に行っても良いのかまではわからない。用があるのは私だけだと思うけど…それを言えば、行かせてもらえない気がして、あえてそこまでは触れないことにした。
ズンズン進んでいくと、瘴気が濃くなっていくのか、重苦しい感じがする。
地面の泥濘にの感じも相変わらず…そして、この何とも言えない湿度と独特の臭い。
どうしてか、こんな感じの場所が多いのよね…
前方で金属音が鳴り響いているのは、魔獣討伐のための戦闘中なのだろう。
獣の唸り声や絶命が辺りに響き渡る。
「サヤカ!!」
グッとエドワードに引っ張られて抱き込まれる。
そのまま後方に飛んで避けた。
さっきいた自分の場所に、大きな火の粉というよりも岩ぐらいな物が落ちて来た。
「「大丈夫か!!」」
前方で戦闘中の彼らから大きく叫ばれ、後方にいた二人がそれぞれ詠唱を行う。
エドワードも魔法陣跡を展開して防御と攻撃を起用に行いながら先に進む。
見えて来たのは大きな洞窟の入り口。その直ぐそばに泥沼のようなものが見え、大きな蜥蜴のような魔獣が這い出てくるのと、角が生えた狼のような魔獣が飛び出て来た。
さっきの火は蜥蜴のような魔獣からのようだ。
すぐさま惹きつけながら討伐し、わずかな道が開けていく。
「凄い…」
そう一瞬呟いてから自分を叱咤して、目的の場所まで走り寄り、両手を突っ込んで………
いつも以上の不快感が全身を巡る。グッと唇をかみしめて気合いを入れ直し、全力で力を注ぐと一気に周りが輝き出し、魔獣は煙のように消えていった。
浄化作業自体は一瞬で終わったけれど、結構ごっそり力を持っていかれた気がする。
唇を袖で拭い、ゆっくり立ち上がる。
視界が揺れて、一瞬クラっとして倒れかけた。
エドワードが慌てて抱き止めてくれたおかげで、地面と『こんにちは』はしないで済んだよ。
「大丈夫か?」
そう言って、手を握りしめられて魔力を譲渡される。
「私達のも…」
そう言いかけていたメンバーに、ポンと肩を叩き…
「俺達はポーションでも飲んで向こうで少し休もう。」
「そうですね。二人の邪魔をしたら、馬に蹴られて死んでしまいますから…」
やれやれという感じです、私とエドワードを置いて、皆んなが離れていった。
ボーツとしていたから、誰がどの発言をしたのかは判らなかったが、申し訳ないなとは思った。
「気をつかわせたか…」
「えっと…」
ぼーっとしている私を優しく労わるように抱き込む。
そっと地面に腰を降ろして、膝の上に座らされた。
鍛えられた身体で支えられて、顎を上げられ優しく重なった。
柔らかい、あたたかいものが触れ合い、わずかに開いた場所に肉厚の物が入り込んで…
そう、魔力譲渡を施してくれているんだよね…
そこで少しだけ意識が飛んでしまった。
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