113 / 193
扉
扉
しおりを挟む
翌日、オーリスに頼んで教会まで運んでもらった。
流石竜人族。竜体に変化するのを初めてまじかで見た。
そう言えば、妹の相手も竜人族だったはず。妹もこんな感じで見たり、乗せてもらったりしたのかもしれないな。
兄弟などの身内や番でなければ背には乗せないらしい。
特殊な魔道具に人を乗せて運ぶぐらいはするんだとか。
それは、物扱い?
「じゃ、兄上お願いします。」
『いつもみたいに、頼むで良いのに、お願いか。こそばゆいな…まぁ良い、乗れ。あんたもな、聖女様。もうすぐで義理の妹になると思うしな。』
「あっ、兄上~~~。」
『ははははっ、いつも澄ましているお前のその慌てよう。面白い。キャラハンにも見せてやりたかったよ。きっと喜ぶぞ!』
そう言われて、ムスッとしたエドワードが私を抱き上げてオーリスの背に乗った。
バサバサと翼を広げたかと思ったら、一気に上空に舞い上がり加速する。
だが、魔力操作でか、風に飛ばされそうになることも、寒く感じることもなかった。
安定した乗り心地で、酔うこともだ。
うん、すごい。
下を見れば、緑の大地や海岸線などが見えて、何とも言えない。
「上空から見るこの国も良いものだろう?魔素溜まり問題や扉などの問題がなければもっと自然豊かな場所まで連れて行けれたのにな。落ち着いたら一緒に観にいこう。観光だ。」
「そうしてくれると嬉しい。うん、頑張るよ。」
思わずワクワクしながら返事をした。
『おいおい、兄の背中でイチャイチャするなよ。もうすぐで着く。』
そう言うと、教会が見えてきて、その裏庭か、開けた場所が見えた。
そこに降り立つ様だ。
ゆっくりと旋回して降りていく。
そっと地につき、身体を伏せて降りやすくしてくれた。
エドワードに支えられて飛び降りる。
すぐにオーリスも人の、そう騎士の姿に戻った。
「俺は少し司祭様と聖騎士の者と話してくるから、ゆっくりしてこい。終われば連絡をくれ。そうだな、待ち合わせ場所はここにしよう。じゃぁな。」
そう言ってニカっと笑い手を振って向こうに見える白い騎士服の人の元に歩いて行った。
私はエドワードと共に、あの場所に向かう。
今日もお香の香りと神秘的に見えるステンドグラスの光で神々しい。
祈りの場所に行き、座って祈った。
どうか現れて欲しい。
流石竜人族。竜体に変化するのを初めてまじかで見た。
そう言えば、妹の相手も竜人族だったはず。妹もこんな感じで見たり、乗せてもらったりしたのかもしれないな。
兄弟などの身内や番でなければ背には乗せないらしい。
特殊な魔道具に人を乗せて運ぶぐらいはするんだとか。
それは、物扱い?
「じゃ、兄上お願いします。」
『いつもみたいに、頼むで良いのに、お願いか。こそばゆいな…まぁ良い、乗れ。あんたもな、聖女様。もうすぐで義理の妹になると思うしな。』
「あっ、兄上~~~。」
『ははははっ、いつも澄ましているお前のその慌てよう。面白い。キャラハンにも見せてやりたかったよ。きっと喜ぶぞ!』
そう言われて、ムスッとしたエドワードが私を抱き上げてオーリスの背に乗った。
バサバサと翼を広げたかと思ったら、一気に上空に舞い上がり加速する。
だが、魔力操作でか、風に飛ばされそうになることも、寒く感じることもなかった。
安定した乗り心地で、酔うこともだ。
うん、すごい。
下を見れば、緑の大地や海岸線などが見えて、何とも言えない。
「上空から見るこの国も良いものだろう?魔素溜まり問題や扉などの問題がなければもっと自然豊かな場所まで連れて行けれたのにな。落ち着いたら一緒に観にいこう。観光だ。」
「そうしてくれると嬉しい。うん、頑張るよ。」
思わずワクワクしながら返事をした。
『おいおい、兄の背中でイチャイチャするなよ。もうすぐで着く。』
そう言うと、教会が見えてきて、その裏庭か、開けた場所が見えた。
そこに降り立つ様だ。
ゆっくりと旋回して降りていく。
そっと地につき、身体を伏せて降りやすくしてくれた。
エドワードに支えられて飛び降りる。
すぐにオーリスも人の、そう騎士の姿に戻った。
「俺は少し司祭様と聖騎士の者と話してくるから、ゆっくりしてこい。終われば連絡をくれ。そうだな、待ち合わせ場所はここにしよう。じゃぁな。」
そう言ってニカっと笑い手を振って向こうに見える白い騎士服の人の元に歩いて行った。
私はエドワードと共に、あの場所に向かう。
今日もお香の香りと神秘的に見えるステンドグラスの光で神々しい。
祈りの場所に行き、座って祈った。
どうか現れて欲しい。
8
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪
奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」
「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」
AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。
そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。
でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ!
全員美味しくいただいちゃいまーす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる