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翌日、オーリスに頼んで教会まで運んでもらった。
流石竜人族。竜体に変化するのを初めてまじかで見た。
そう言えば、妹の相手も竜人族だったはず。妹もこんな感じで見たり、乗せてもらったりしたのかもしれないな。
兄弟などの身内や番でなければ背には乗せないらしい。
特殊な魔道具に人を乗せて運ぶぐらいはするんだとか。
それは、物扱い?

「じゃ、兄上お願いします。」
『いつもみたいに、頼むで良いのに、お願いか。こそばゆいな…まぁ良い、乗れ。あんたもな、聖女様。もうすぐで義理の妹になると思うしな。』

「あっ、兄上~~~。」

『ははははっ、いつも澄ましているお前のその慌てよう。面白い。キャラハンにも見せてやりたかったよ。きっと喜ぶぞ!』

そう言われて、ムスッとしたエドワードが私を抱き上げてオーリスの背に乗った。
バサバサと翼を広げたかと思ったら、一気に上空に舞い上がり加速する。
だが、魔力操作でか、風に飛ばされそうになることも、寒く感じることもなかった。
安定した乗り心地で、酔うこともだ。
うん、すごい。

下を見れば、緑の大地や海岸線などが見えて、何とも言えない。

「上空から見るこの国も良いものだろう?魔素溜まり問題や扉などの問題がなければもっと自然豊かな場所まで連れて行けれたのにな。落ち着いたら一緒に観にいこう。観光だ。」
「そうしてくれると嬉しい。うん、頑張るよ。」

思わずワクワクしながら返事をした。

『おいおい、兄の背中でイチャイチャするなよ。もうすぐで着く。』


そう言うと、教会が見えてきて、その裏庭か、開けた場所が見えた。
そこに降り立つ様だ。

ゆっくりと旋回して降りていく。
そっと地につき、身体を伏せて降りやすくしてくれた。

エドワードに支えられて飛び降りる。
すぐにオーリスも人の、そう騎士の姿に戻った。

「俺は少し司祭様と聖騎士の者と話してくるから、ゆっくりしてこい。終われば連絡をくれ。そうだな、待ち合わせ場所はここにしよう。じゃぁな。」

そう言ってニカっと笑い手を振って向こうに見える白い騎士服の人の元に歩いて行った。
私はエドワードと共に、あの場所に向かう。

今日もお香の香りと神秘的に見えるステンドグラスの光で神々しい。
祈りの場所に行き、座って祈った。

どうか現れて欲しい。
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