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扉
障壁の向こう
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ソファーに座って、お茶を飲みながら皆んなの話を聞いた後、少しだけ待ってと言って…
「兄達を呼んだ。この前サヤカと行ったあの場所とかの情報を、皆んなに知っておいてもらいたいからね。情報共有は大切だ。」
そう言うと、ドアがノックされて、二人の男性が入って来た。
そして文官らしき人と、騎士らしい人も。
そう、最初に入って来た男性は、あの時紹介された彼の二人の兄だ。
文官と騎士は部屋の壁際に立ち、二人はソファーの方に近づいて来た。
部屋にいた侍女や侍従が、器用に椅子を運び込む。
重そうな重厚感たっぷりの椅子を軽々と。
うん、力持ちですね…
「あれはね、魔人族の得意な魔力操作で重さを軽減させてるんですよ。」
そうエレンが耳打ちしながら教えてくれた。
魔人族が魔法や魔力操作が得意なのは聞いていたけれど、こんな時にも威力発揮するんだ…
しかも、動きがスマートなのは、お城に従事ている者だから?
手の空いている者が、皆んなの前に置かれていたお茶を一旦回収して、新たに入れ直したものを人数分置いてくれていた。
「皆んなに紹介しよう。こちらは私の兄。第一皇子キャラハンと第二皇子オーリスだ。」
「初めまして。我が弟と親しく接してもらえてるようで、有難うございます。第一皇子、キャラハン•ディールです。ヒト族なので、宰相補佐をしています。よろしくお願いします。」
「俺はオーリス•ディール。弟が世話になっている。第二皇子だが、竜人族だから、騎士団に所属している。よろしくな。」
キャラハンは優雅に、オーリスはニカッと歯を見せて笑った。
「キャラハンは宰相補佐と言っても、ほぼ宰相職の仕事をしている。次期宰相だ。もう少ししたら交代かな。オーリスは実力主義の騎士団の団長だ。副総団長も兼ねている。」
「叔父上が元気なうちは、単なる団長で良かったんだがな。無理矢理仕事を手伝わされてるよ。」
「私の方もそうですね。宰相だなんて拘束時間が長いですから、もう少し頑張っていただきたい。」
二人がぼやいてます。
「兄上!」
エドワードがそう言うと、やれやれと言った感じで、二人とも席について長い脚を組み、お茶を一口飲んでいた。
さすが皇子様達。飲む姿は神々しく見えました。
その後、私達の紹介もして、お互いの情報を持ち寄った。
と言っても、ほぼこの二人の皇子が話す内容を聞くぐらい。
時には意見も言い、また、ここまでの道中の出来事や、今日訪れた神殿各所の話もかいつまんで行った。
道中に関して特に興味を持ったのはオーリス。
魔物や魔獣に関して、騎士団として情報が必要なのだろう。
これに関しては、エドワードも説明に加わっていた。
今日の神殿に関しては、一緒に行っていなかったしね。
街の様子など、詳しい情報は知っていたであろうに、多方面で見た方が、よくわかりますからと、色々キャラハンに聞かれた。
街で見かけた者の種族から始まり、持ち物や店に並べられていた商品などまで。
その後で、この前案内された障壁に関しての話に移り変わった。
気がつけば、侍女達の姿がなく、壁には騎士と文官のみ。
騎士と文官が侍従のようにお茶が冷えれば交換してくれていた。
「あぁ、重要な話だから、関係者だけにして、結界を張っているんだ。だから気にしなくて良い。」
エドワードの説明で納得し、また会話を再開した。
時に文官が資料を広げ、騎士が報告をしながらだ。
「兄達を呼んだ。この前サヤカと行ったあの場所とかの情報を、皆んなに知っておいてもらいたいからね。情報共有は大切だ。」
そう言うと、ドアがノックされて、二人の男性が入って来た。
そして文官らしき人と、騎士らしい人も。
そう、最初に入って来た男性は、あの時紹介された彼の二人の兄だ。
文官と騎士は部屋の壁際に立ち、二人はソファーの方に近づいて来た。
部屋にいた侍女や侍従が、器用に椅子を運び込む。
重そうな重厚感たっぷりの椅子を軽々と。
うん、力持ちですね…
「あれはね、魔人族の得意な魔力操作で重さを軽減させてるんですよ。」
そうエレンが耳打ちしながら教えてくれた。
魔人族が魔法や魔力操作が得意なのは聞いていたけれど、こんな時にも威力発揮するんだ…
しかも、動きがスマートなのは、お城に従事ている者だから?
手の空いている者が、皆んなの前に置かれていたお茶を一旦回収して、新たに入れ直したものを人数分置いてくれていた。
「皆んなに紹介しよう。こちらは私の兄。第一皇子キャラハンと第二皇子オーリスだ。」
「初めまして。我が弟と親しく接してもらえてるようで、有難うございます。第一皇子、キャラハン•ディールです。ヒト族なので、宰相補佐をしています。よろしくお願いします。」
「俺はオーリス•ディール。弟が世話になっている。第二皇子だが、竜人族だから、騎士団に所属している。よろしくな。」
キャラハンは優雅に、オーリスはニカッと歯を見せて笑った。
「キャラハンは宰相補佐と言っても、ほぼ宰相職の仕事をしている。次期宰相だ。もう少ししたら交代かな。オーリスは実力主義の騎士団の団長だ。副総団長も兼ねている。」
「叔父上が元気なうちは、単なる団長で良かったんだがな。無理矢理仕事を手伝わされてるよ。」
「私の方もそうですね。宰相だなんて拘束時間が長いですから、もう少し頑張っていただきたい。」
二人がぼやいてます。
「兄上!」
エドワードがそう言うと、やれやれと言った感じで、二人とも席について長い脚を組み、お茶を一口飲んでいた。
さすが皇子様達。飲む姿は神々しく見えました。
その後、私達の紹介もして、お互いの情報を持ち寄った。
と言っても、ほぼこの二人の皇子が話す内容を聞くぐらい。
時には意見も言い、また、ここまでの道中の出来事や、今日訪れた神殿各所の話もかいつまんで行った。
道中に関して特に興味を持ったのはオーリス。
魔物や魔獣に関して、騎士団として情報が必要なのだろう。
これに関しては、エドワードも説明に加わっていた。
今日の神殿に関しては、一緒に行っていなかったしね。
街の様子など、詳しい情報は知っていたであろうに、多方面で見た方が、よくわかりますからと、色々キャラハンに聞かれた。
街で見かけた者の種族から始まり、持ち物や店に並べられていた商品などまで。
その後で、この前案内された障壁に関しての話に移り変わった。
気がつけば、侍女達の姿がなく、壁には騎士と文官のみ。
騎士と文官が侍従のようにお茶が冷えれば交換してくれていた。
「あぁ、重要な話だから、関係者だけにして、結界を張っているんだ。だから気にしなくて良い。」
エドワードの説明で納得し、また会話を再開した。
時に文官が資料を広げ、騎士が報告をしながらだ。
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